【2025年入試情報】新課程入試、歴史総合における受験校選びへの影響とは?

2022年より適用された新学習指導要綱に適合した、「新課程入試」が2025年の入試からスタートする。新課程入試では受験に必要な学習量が格段に増えるとともに、科目の選択によっては志望校の併願に影響する可能性がある。

新課程入試では、現行の6教科30科目が、7教科21課目へと変更される。特に変化が大きい科目が「地理歴史・公民」であり、成人年齢の引き下げにともない「公共」という新科目が新設された。選択科目であった地理に関しては、必須科目の「地理総合」に変更されている。

日本史と世界史の近現代史を融合した「歴史総合」は、世界の出来事と日本の関係性を時間的・空間的なつながりでとらえる。歴史総合を教えられる教員が少ないという影響もあるが、受験生にとって重要なのは私立大学の併願に影響を与える点だ。

私立大学の入試科目において、歴史総合を含む・含まない判断は大学により異なる。たとえば、早稲田大学や中央大学は歴史総合を含まず、慶応大学や明治大学は含むことを明言している。

特定の科目が難しいなど、入試に共通点がある大学では、併願しやすい組み合わせが存在した。しかし、歴史総合の方向性が異なることで、これまでの併願プランが通用しなくなる可能性がある。出願する前に、入試科目や出題範囲の情報を念入りに確認する必要があるだろう。

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