高校生の夏期講習の選び方とは?注意点やおすすめの塾も紹介

高校生の夏休みを有効活用するうえで大切なのが、夏期講習の選び方です。自分に合った指導形態やサポート体制などを見極めることで、長期休暇中も効率的に学力を伸ばせます。学年ごとに見るべきポイントも異なるため、自分に合った夏期講習を注意して選ぶとよいでしょう。

この記事では、夏期講習を選ぶときのポイントや学年別の判断基準、注意点などについて解説します。高校生におすすめの夏期講習も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

夏期講習を選ぶ前に考えたいこと

夏期講習に申し込む前に、「なぜ行くのか」を明確にしておくことが重要です。何のために夏期講習を受講するのか、その目的を自分なりに把握しておくと塾選びもしやすくなります。

夏期講習に行く目的の例としては、授業対策や受験対策が挙げられます。授業や定期テストの対策をしたいなら、予習・復習や苦手克服に力を入れている塾や講座を選ぶとよいでしょう。

大学受験の対策がしたいなら、学力レベルや志望校に合わせた授業が受けられる塾・講座を選ぶことが大切です。現時点の学力と目標のギャップを踏まえ、科目ごとに適切なレベルの講座を見極めましょう。

1ヵ月以上にわたる長期休暇を有効活用できるかどうかが、受験の成否を分けるといっても過言ではありません。自分が今抱えている課題を明確にしたうえで、その解決につながる夏期講習を探してみてください。

夏期講習の選び方

ここからは、夏期講習の選び方を比較ポイント別に紹介します。

指導形態

塾の指導形態には、個別指導・集団授業・オンライン・コーチングなどの種類があります。それぞれの指導形態の特徴は以下のとおりです。

指導形態特徴
個別指導・1対1や1対2で授業が行なわれる形式
・生徒一人ひとりの学力や課題にアプローチ可能
・ほかの指導形態に比べて料金が高め
集団授業・ほかの生徒たちと教室で受講する形式
・人気講師の授業が受けられ、モチベーションも保ちやすい
・授業中の質問が難しい
オンライン・デバイスを用いインターネット経由で自宅から受講する形式
・マイペースに学習を進められ、費用が安い
・自己管理能力が求められる
コーチング・参考書を使った学習をサポートする形式
・学習計画にしたがって効率的に勉強できる
・授業による丁寧な指導は受けられない

弱点克服に集中したいなら個別指導、費用を抑えてマイペースに学習したいならオンラインなど、受講目的に合った指導形態を選ぶとよいでしょう。

自分の性格や学習スタイルも考慮しつつ、相性の良い形式を選ぶことが肝心です。ほかの生徒との競争で士気が上がる人には集団授業が、わからないところをその場で質問したい人には個別指導が向いています。

サポート体制

自習室の有無や質問対応のスムーズさなど、サポート体制もチェックしておきたいところです。自習室を設けている塾なら、授業以外の時間も集中して勉強できます。同時に、開放時間や座席数、実際の雰囲気なども調べ、自習室が快適に使えるかどうかを確かめておきましょう。

チューターが近くに常駐しており、わからないところをすぐに質問できる塾や予備校もあります。自分の好きなタイミングで質問できるかどうかは学習効率を左右するポイントの一つです。

講義を欠席した場合を考慮し、振替授業や映像授業についても確認しておきましょう。そのほか、進路相談や学習計画の立案などの面で手厚くサポートしてくれるかどうかも知っておくと役立ちます。

料金

夏期講習の料金は指導形態などによって大きく異なります。指導形態別の夏期講習の料金目安は以下のとおりです。

指導形態料金の目安
個別指導6万~25万円
集団授業2万~15万円
オンライン2,000~3万円(月額)
コーチング3万~8万円(月額)

夏期講習の料金総額は受講する講座数などでも変わってくるため、費用対効果を考慮して決めることが大切です。

また、多くの塾や予備校が入塾金無料や授業料割引などのキャンペーンを実施しています。夏期講習のコストを抑えるためにも、興味がある塾の最新情報を調べておくとよいでしょう。

塾を比較する際は料金の安さだけでなく、受講の目的を達成できるかどうかに主眼を置き、自分に合った塾を選ぶことをおすすめします。

アクセス

夏期講習のスケジュールによっては、連日塾に通うことになる場合もあります。通塾自体が負担にならないよう、通いやすさも考慮して選ぶとよいでしょう。近所の塾や予備校に行くことで復習時間を確保しやすくなり、学習効果が高まることも期待できます。

授業が夜遅くまで行なわれる場合は、駅近の立地が安全です。駅から遠い塾に通いたい場合は車での送迎やバスの利用も検討する必要があります。

【学年別】夏期講習選びの判断基準

受験本番までの残り時間に応じて、夏期講習選びのポイントは変わってきます。ここでは、夏期講習を選ぶときの学年別の判断基準を紹介します。

高校1年生

高校1年生の場合はまだ受験まで時間があるため、夏期講習で基礎固めに集中するのが得策です。特に、積み上げ型の科目である数学や英語の基礎は着実に理解しておきたいところです。早い段階でつまずくと取り戻すのが大変になるため、基礎的な内容をしっかりと理解しておきましょう。

同時に、長期休暇を利用して学習習慣を身に付けることも大切です。規則正しく行なわれる授業と併せて、毎日机に向かって勉強の基礎体力を養いましょう。この段階では受験対策よりも、学校の定期テストで安定した成績を残すことのほうが重要です。

高校2年生

高校2年生の夏期講習では、すでに習った範囲の苦手克服を目指します。志望校を確定する必要はないので、本格的な受験勉強のスタートでつまずかないように弱点を減らしておきましょう。

夏期講習を選ぶときのポイントは、基礎固めをしっかりと行なえるかどうかです。苦手科目の克服と得意科目のさらなる強化を同時に進めることで、効率的に学力を伸ばすとよいでしょう。

高校3年生

高校3年生は受験本番まで時間がないため、講座選びでは志望校の受験科目対策を重視しましょう。志望校の出題傾向を分析し、着実に本番の得点力を上げてくれる塾を選ぶのがおすすめです。二次試験だけでなく、共通テスト対策で全科目の学力も底上げする必要があります。

無駄のないスケジュールで授業を組み立て、限られた時間を有効活用することを目指してください。また、自習で過去問などに取り組む時間もしっかりと確保しておきましょう。

夏期講習を選ぶときの注意点

ここからは、高校生が夏期講習を選ぶときの注意点を3つ紹介します。

授業を増やしすぎない

一気に学力を伸ばしたいからと、焦って夏期講習の授業を増やしすぎるのは禁物です。授業が忙しいと夏休み中の負担が増え、メンタル面で支障をきたすおそれがあります。部活やプライベートのことも考え、無理のないスケジュールを組むことが大切です。

授業を詰め込みすぎると、自習の時間を十分確保できなくなる点にも注意しなければなりません。授業を受けたら自習で知識を定着させるというサイクルを意識して、余裕のあるスケジュールを組むとよいでしょう。

自習をおろそかにしない

夏期講習では予習・復習をしっかりと行なうことで学習内容が定着します。授業以外の時間で気を抜いてだらけていると、せっかくの長期休暇を無駄にしかねません。

一般的に夏期講習は宿題も多く出るため、自習時間を確保しないと授業についていけなくなるおそれもあります。自習室や図書館など、集中して勉強できる環境を見つけておくことも大切です。

複数の塾を比較検討する

夏期講習の指導形態や講師の質、サポート体制などは塾によって異なります。「友達が通っているから」など、安直な理由で夏期講習の塾を決めるのはおすすめできません。1つだけでなく複数の塾を調べて比較し、自分に合った塾を探してみてください。

塾の特徴を比較する際は、無料体験会などに参加して実際の雰囲気を確認するのがおすすめです。口コミなどのインターネット上の情報を鵜呑みにすると、合わない塾を選んでしまう可能性もあるので気を付けましょう。

夏期講習におすすめの塾・予備校

ここからは、夏期講習におすすめの塾を紹介します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)の「夏期特別招待講習」では、基礎レベルから難関大レベルまで、自分の学力や目的に合わせて幅広い講座を選択できます。

担任・担任助手が学習終了後の面談などでサポートしてくれる、面倒見の良さも東進ならではの魅力です。「今何をすべきか」がわかる具体的なアドバイスで、モチベーションを保ちながら迷わず学習に取り組めます。

有名講師の高品質な授業が受けたい場合は、東進の夏期講習を検討してみてください。なお、2026年の夏期特別招待講習の申込期限は7月31日(金)となっています。詳細情報は以下の公式サイトをご確認ください。

【公式】2026年 夏期特別招待講習(夏期講習)│高校生対象

駿台予備学校

三大予備校の一角である駿台予備学校の夏期講習では、共通テスト対策や志望大学別対策など、500以上の講座が自由に選べます。質の高い教材と、経験豊かな講師の授業で効率的に学力向上を目指せるでしょう。

駿台予備学校を選べば、進路学習相談や快適な自習室なども利用可能です。講習生が使える「manabo」は、いつどこにいても質問ができるスマートフォンのアプリです。

駿台予備学校では高校1・2年生を対象に夏期講習の無料体験授業も実施しています。大手学習塾の安定したサポートを期待する人は、駿台予備学校の夏期講習を検討するとよいでしょう。

個別教室のトライ

個別教室のトライは、完全マンツーマン授業で効率良く学力を高められる人気の塾です。オーダーメイドカリキュラムで生徒一人ひとりの目的に合った授業をしてくれるため、夏期講習で課題を解決したい人にうってつけです。

大学入試・定期テスト・苦手科目の対策など、個人的な目標を伝えてオリジナルの学習計画を作成してもらうとよいでしょう。自習スペースは22時まで使え、すぐに質問できる環境や豊富な演習プリント・問題集も備わっています。

タイミングによっては、入会金が無料になる夏のキャンペーンなども実施しているため、興味がある人は個別教室のトライを検討してみてください。

東京・関西個別指導学院

東京・関西個別指導学院は、ベネッセグループの情報力と質の高い指導が強みの個別指導塾です。生徒一人ひとりに最適なカリキュラムを用意し、苦手克服や受験対策などの課題にアプローチしてくれます。

対話型授業で思考力や表現力を育て、家庭での効果的な勉強法も細かく指導するのが東京・関西個別指導学院の魅力です。進路相談や快適な自習スペースなど、サポート体制も充実しています。

受験期を通じて武器になる思考力を養いたい人は、入会金不要で1科目から受講できる東京・関西個別指導学院の夏期講習を検討するとよいでしょう。

夏期講習に関するよくある質問

ここからは、高校生の夏期講習に関してよくある質問とその回答を紹介します。

Q.夏期講習だけ受講できますか?

普段は利用していなくても、夏期講習だけで受講できる塾や予備校がほとんどです。入塾を迷っている場合は、夏期講習で試してから決めるのもおすすめの方法です。短期間で学力向上を実感できた塾なら、その後も安心して通えるでしょう。

Q.夏期講習だけで成績は上がりますか?

夏期講習を受けたからといって必ず成績が上がるとは限りません。まずは自分の目的に合った塾や講義を選択することが重要です。

また、授業内容をしっかりと復習して知識を定着させるための、自習時間の確保も欠かせません。せっかくの長期休暇を無駄にしないためにも、授業で学んだことを最大限に活かす時間の使い方をしましょう。

Q.夏期講習生も自習室を使えますか?

夏期講習だけを受ける生徒も、自習室は利用できる場合が多いでしょう。ただし、塾によっては利用できなかったり、制限が加えられたりすることもあるため、事前に問い合わせておくと安心です。同時に、自習室を利用できる時間や学習環境なども確かめておきましょう。

Q.個別指導と集団授業はどちらがおすすめですか?

塾を使う目的や性格、学習スタイルなどによっておすすめの形式は異なるため、一概にはいえません。苦手克服なら個別指導、モチベーション維持なら集団授業など、ケースバイケースで使い分けるのがよいでしょう。

まとめ

高校生が夏期講習を選ぶときは、受験対策や苦手克服といった目的をまず明確にすることが大切です。そのうえで、個別指導や集団授業などの指導形態、サポート体制を比較検討し、自分に合った塾を見極めるとよいでしょう。

自習時間を確保して知識を定着させるために、授業を増やしすぎないことも重要です。また、1年生は基礎固め、3年生は受験対策と、注力すべきポイントを理解して講座を選びましょう。

弱点を補強し、得意を伸ばしてくれる夏期講習を適切に選び、受験成功につながる大きな一歩を踏み出してください。