東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は「3大予備校」の一つで、毎年、現役生を中心に数多くの受験生を難関大合格へと導いています。映像授業をメインに学習を進めるので、全国どの校舎であっても質の高い授業を受けられることが特徴です。特に志望校対策には力を入れており、受験生それぞれが自分自身にぴったりの対策を取れるようにしています。
そんな東進は、医学部受験でも高い合格実績を誇ります。2021年度の国公立医学部医学科の合格者は920人で、私立は671人です。これは現役合格者の数で、その人数は年々増えています。
現役合格が難しいと言われる医学部医学科受験ですが、東進で学べば現役で合格できる確率は高まるでしょう。そこで今回は、医学部志望の受験生に向けて東進が開講している講座やその受講費用などについて、詳しくご紹介します。
東進ハイスクール・東進衛星予備校はこんな予備校!
東進ハイスクールは、河合塾・駿台予備校と並ぶ大手予備校の一つで、例年多くの難関大合格者を輩出しています。校舎は関東圏を中心に96校。主に現役生を対象としており、浪人生向けの「本科コース」があるのは新宿校や横浜校など10校のみとなります。
東進ハイスクールの大きな特徴は、映像授業をメインとしていることでしょう。どの校舎を選んでも、英語の安河内哲也先生や数学の志田晶先生などの実力講師陣の授業を受けることができます。映像授業は約1万種のラインアップがあり、各自自分のレベルや目的に合わせて講座を選べますので、苦手な単元だけを集中的にカバーすることも可能です。
また、過去問演習や志望校対策に重点を置いていることも大きな特徴です。大学・学部ごとの出題傾向に合わせ、101大学600学部もの対策が可能。採点・添削・解説授業付きの過去問演習講座も開講しています。延べ100万人の東進生のデータを活用してAIが最適な演習を選び出すシステムも活用できるので、効率的に偏差値向上が狙えるでしょう。
同じナガセグループでフランチャイズ経営の「東進衛星予備校」でも東進ハイスクールと同じ映像授業を取り扱っています。東進衛星予備校は全国に約1000校あり、地方在住の受験生でもハイクオリティーな授業を受けられます。しかし、東進ハイスクールでは必ず東進出身者の担任(メンター)が付きますが、東進衛星予備校では担任の質にバラつきがあるようです。細かいサービス面では東進ハイスクールと異なりますので、よく比較して選びましょう。
当サイトでは、実際に東進ハイスクールに通っていた人にアンケートを実施し、リアルな評価と口コミを集計しました。こちらもぜひ参考にしてください。
現役合格が難しい医学部受験でも、東進の合格実績は右肩上がり
医学部医学科受験はかなりの難関です。文部科学省の調査によると、2021年度における全国の大学の医学部医学科合格率は13.55%でした。浪人率も高いため、現役合格が難しいと言われています。下の表は文部科学省の調査をもとに、2018年度の医学部医学科の現役合格率・浪人率を算出したものです。
このように、医学部医学科合格者のうち、6割以上を浪人生が占めていることが分かります。
しかし東進の合格実績を見てみると、浪人生と講習生(講習会のみに参加する生徒)を含まない現役合格だけで、国公立医学部医学科に920人、私立医学部医学科に671人という実績を上げています(2021年度)。国公立医学部医学科の現役合格者のうち、東進生の占める比率は約30%。しかも、その数は年々伸びています。
東進にも医学部受験向け講座や模試はある!
医学部受験では、医学にまつわる特有の問題も出題されますので、そこに特化した対策が必要となります。東進では医学部受験生向けの講座や模試を実施していますので、チェックしてみましょう。
医学部志望者向け講座
東進には、講座名に「医学部」と冠する医学部志望者向け講座が多くあります。医学部志望の方は、以下のような講座の受講を検討してみましょう。
過去問演習講座
東進では医学部の過去問演習にも力を入れています。「過去問演習講座」では、国公立は東京大学や京都大学、東京医科歯科大学、名古屋大学、大阪大学、北海道大学などに対応。私立は慶應義塾大学、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、自治医科大学など、多数の大学に対応しています。大学受験のプロが採点・添削までしてくれるため、正しい解答プロセスが身に着きます。
また無料会員登録すると、185大学の過去問を最大27年分閲覧できる「過去問データベース」が利用できます。こちらは東進生でなくても利用可能ですので、確認してみましょう。
志望校別単元ジャンル演習講座
過去問演習の他に「志望校別単元ジャンル演習講座」というものもあります。この講座の特徴は、AIが学習診断を行い、受験生一人一人に合った対策を提案してくれることです。10万問以上のデータベースを活用し、各生徒が取り組むべき単元・ジャンル・問題レベルを提示してくれます。
医学部82大学判定テスト
東進は、医学部専門予備校である「野田クルゼ」や「メビオ」などの協賛のもと、医学部に特化した「医学部82大学判定テスト」という模試も主催しています。
この模試では、全国82大学全ての医学部の合否判定を得られるので、医学部受験を目指す人は受けてみて損はないでしょう。年2回実施され、一般生(東進生以外)の受験料は6600円です。
東進で医学部受験を目指すとかかる費用はどれくらい?
東進で医学部を目指すためには、どのくらい費用がかかるのでしょうか。ここからは、東進の料金体系について解説します。
※ご紹介する金額は税込みです。情報は2021年10月時点のもので、校舎によって異なる場合があります。
まず入学時に下のような費用がかかります。
これに、受講する数だけ「通期講座」受講料が合算されます。講座を多く取る場合は、「志望校通期ユニット」を組むとお得になります。志望校通期ユニット受講料は校舎ごとに異なります。
- 通年講習講座 単科受講料
90分×5回+講座修了判定テスト1回 | 1万9250円 |
90分×10回+講座修了判定テスト1回 | 3万8500円 |
通年講習講座とは、特に苦手分野や単元ごとなどの対策をしたり、演習量を増やしたりする目的で、通期講座の補助として受講できる講座のことです。
- 過去問演習講座
国公立二次対策(採点・添削・解説授業) | 10万4500円 |
国公立二次対策(採点・添削) | 5万8300円 |
私大対策(採点・添削・解説授業) | 9万2400円 |
私大対策(採点・添削) | 8万4700円 |
私大対策(採点) | 3万8500円 |
- 志望校別単元ジャンル演習講座
志望校別単元ジャンル演習講座 受講料 | 14万800円 |
医学部医学科を目指すのであれば、100万円以上もの費用がかかることも珍しくありません。家族とも相談して講座などを決めるようにしましょう。