2025年9月30日、文部科学省は2026年度(令和8年度)国公立大学入学者選抜の概要を公表した。国立・公立を合わせた全体での募集人員は130,813人と、前年度比で240人の増加となった。
今回の発表によると、入学者選抜の実施大学・学部数もわずかに増加している。国立は81大学・415学部で、前年度から1学部増。公立は98大学・225学部で2学部増となり、合計で179大学・640学部(前年度:179大学・637学部)となる。
国公立大学が拡大する背景には、各大学による教育体制の強化、学科再編、地域拡充の動きがあると見られる。
選抜方式でも、従来の一般選抜に加え、総合型選抜や推薦型選抜が拡大しつつある。
総合型選抜を実施する大学は161大学・577学部で、国公立大学全体の約89.9%、学部の約90.2%に相当する。募集人員は10,063人で、全体の7.7%を占めている。
一方の学校推薦型選抜は173大学・521学部が実施しており、大学数で96.6%、学部数で81.4%に達する。募集人員は22,982人で、全体の17.6%となる。
総合型選抜・推薦型選抜の割合拡大の背景には、大学が多面的・総合的評価を重視する流れがあるといえる。