2025年2月12日、東京大学は2025年度入学試験(前期日程)における、第一段階選抜の実施状況を発表した。
総志願者は8421人で前年比から1011人減となり、国立大学が法人化した2004年以降で最も少ない志願者数となった。
募集人数に対し基準の倍率を超える志願があった場合、同大学では大学入試共通テストの結果に基づく第一段階選抜を実施している。第一段階選抜を実施する基準となる、「志願倍率」を今年度から引き上げたことで、大幅な志願者数の減少に影響したと考えられる。
同大学は7月12日の記者会見で、予告倍率を文科各類では昨年の3.0倍から2.5倍へ、理Ⅰでは2.5倍から2.3倍へ、理Ⅱでは3.5倍から3.0倍へ変更すると発表していた。予告倍率の引き上げは、大学入試共通テストの結果で基礎学力の確認を厳格化し、二次試験をより丁寧に実施することを目的とする。
いわゆる「足きり点」が引き上げられたことで、同大学の第一段階選抜は狭き門となった。なお、同大学の二次試験は、2月25日~2月27日(27日は理Ⅲのみ)に実施され、3月10日に合格者が発表される。
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