サマリー
- 冬休みの短縮、大学受験生の半数が「影響あり」
- 大学受験生の冬休みの過ごし方、1位は「大学入学共通テスト対策」
- 冬休みの勉強時間は約半数が「1日5時間以上」を確保したい
- 約4割の大学受験生が塾や予備校を利用、または利用を検討
- この時期の塾や予備校に求めるもの、「モチベーション維持」も重要
調査概要
年明けには大学入学共通テストが始まり、私立大学の個別試験も始まります。この冬休みをどう過ごすかは受験生にとって非常に重要です。2020年は新型コロナウイルスの影響で、冬休みを短縮する学校も多く見られます。限られた時間の中、受験生はどのように過ごす予定なのでしょうか？
塾・予備校比較ナビでは、大学受験に臨む現役生に調査を行い、この冬休みの過ごし方について、具体的に質問してみました。
調査結果
冬休みの短縮、大学受験生の半数が「影響あり」
2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、授業の遅れが発生したことから、夏休みや冬休みを短縮する高校も多くなっています。冬休みの短縮について、受験生はどのように考えているのでしょうか？ 受験への影響について「大いにある」と回答した受験生は23.3%、「ある」と回答した受験生は33.6%でした。合計で56.9%と、半数以上が受験への影響を感じています。
では、限られた期間のなかで受験生はどのように過ごすつもりなのでしょうか？
Q1.新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、冬休みを短縮する学校も多く見られます。「冬休みの短縮」の受験への影響について、あなたの考えに最もあてはまるものをお選びください。（n=232）
大学受験生の冬休みの過ごし方、1位は「大学入学共通テスト対策」
この冬休みの過ごし方については、「大学入学共通テスト対策」が46.1%で最も多くなりました。その次に多いのが「志望校の過去問演習」で37.9%です。年明けに迫った大学入学共通テストは、優先して取り組む課題でしょう。同時に具体的な志望校対策として過去問演習も必要になってきます。
また、「体調管理」も33.6%と比較的高い割合となりました。新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザも流行する季節ですので、しっかりと体調を管理する必要があります。
Q2.受験までの冬休みの過ごし方において、あなたが重視する項目を3つまでお選びください。（n=232）※複数回答可能。
冬休みの勉強時間は約半数が「1日5時間以上」を確保したい
冬休みの1日当たりの勉強時間はどうでしょうか？ 何時間ぐらい確保したいかという質問に対しては、「2時間以下」が21.1%と最も割合が高くなりました。一方で、5時間以上と回答した人を合計すると、全体の53.9%となっています。約半数の受験生が1日平均5時間以上の勉強時間を確保したいと考えています。
Q3.冬休みの1日あたりの平均的な勉強時間を、何時間ぐらい確保したいですか？あなたのお考えにあてはまるものをお選びください。（n=232）
約4割の大学受験生が塾や予備校を利用、または利用を検討
塾や予備校の利用状況を聞いてみると、34.1%が「通っている」と回答しました。受験生の3人に1人が塾や予備校に通っていることになります。また、「今は通っていないが、通う予定である」という受験生は7.3%で、合計すると41.4%が塾や予備校に通っているか通う予定です。
塾や予備校は最新の情報を得られるだけでなく、学習環境や生活リズムを整えられるというメリットもあります。
Q4.塾や予備校について、あなたの状況にあてはまるものをお選びください。（n=232）
この時期の塾や予備校に求めるもの、「モチベーション維持」も重要
この時期に塾や予備校に通う受験生は、塾や予備校に何を求めているのでしょうか？ 上位は「志望校の個別対策」「大学入学共通テスト対策」「苦手科目の強化」が47.9%で、同率1位となりました。その次が「モチベーションの維持・向上」で44.8%となりました。
今年の受験生は二転三転する情報に振り回されました。一人ではモチベーションが維持できないという受験生も少なくありません。塾や予備校では、先生や家族とはまた違った視点でのアドバイスや気付きが得られます。また、同じように勉強する受験生の姿も、モチベーションの維持に大いにつながるでしょう。
Q5.この時期の塾や予備校に対し、あなたが求めるものをすべてお選びください。（n=96）※複数回答可能。
調査手法
- 調査期間：2020年11月5日～9日
- 調査対象：2021年度に大学受験をする高校3年生
- 調査方法：インターネット調査
まとめ
冬休みの短縮が受験生に与える影響は決して少なくありません。限られた時間を効率的に使う必要があります。大学入学共通テスト対策はもちろんですが、本番に向けて生活リズムや体調を整える時期でもあります。
塾や予備校では最新の受験情報を得られるだけでなく、学習環境の整備や、生活リズムの調整、モチベーション維持の効果も期待できます。うまく活用してみてください。
塾・予備校比較ナビでは今後も、受験生やご家族に役に立つ情報を発信してまいります。