【古文編】大学受験におすすめの参考書を分野別に紹介【文法・読解・単語】

古文は現代文とは異なり、今ではあまりなじみのない言葉が数多く用いられている科目です。そのため、一つ一つの言葉の意味をつかむことにさえ大きな労力を要します。

また、同じ日本とはいえ、遠い時代の物語である古文に登場する価値観には、理解しがたいものも少なくありません。

そのため、大学受験に必要な科目の中でも、古文に強い苦手意識を持っている人は多いでしょう。

そのような方で古文の得点力をもっと磨きたいと考えている人には、古文対策に特化した大学受験参考書を活用することをおすすめします。

参考書を片手に古文を学べば、大学受験を突破するために必要な古文の力を効率良く培うことができます。

そこで今回は、大学受験における古文対策におすすめの参考書を「文法」「読解」「単語」という三つの分野別に紹介します。

古文の中でも特に苦手としている分野に特化した参考書をチェックしたい人はもちろん、分野を問わず使い勝手の良い古文の参考書を探している人も、ぜひ参考にしてください。

古文の文法をマスターしたい人におすすめの大学受験の参考書

古文を読み解く上で、文法を学ぶことは欠かせません。

しかし、古文の文法は現代のものとは異なる上、大変複雑であるため、覚えられずに困っている人は多いでしょう。

そのような人は、ぜひ、古文の文法を効率的に学ぶノウハウが詰まった参考書を活用してください。

以下より、古文の文法をマスターしたい人におすすめの参考書を3冊紹介します。

富井の古典文法をはじめからていねいに【改訂版】

富井健二「富井の古典文法をはじめからていねいに【改訂版】」(東進ブックス、2014年)は、効率性にこだわり抜いて編まれた古典文法の大学受験参考書です。

東進が誇る古文の実力熱血講師である富井先生が、古文の文法が持つ体系的つながりを捉え、古文の文法を総合的に理解していくための方法を丁寧に解説しています。さらに、東進WEB書店で配信されている同書の音源を活用すれば、より楽しく、より効率的に古文の文法を学ぶことができます。

古文の文法を完璧にマスターし、自信をもって大学受験に臨みたい人は、ぜひ同書を活用してください。

望月光の古文教室 古典文法編 改訂版

望月光「望月光の古文教室 古典文法編 改訂版」(旺文社、2014年)は、古文の文法を基礎の基礎から講義形式で解説している大学受験参考書です。

同書の著者である望月先生は、代々木ゼミナールで教鞭を執っている古文の超人気講師。古文の基礎を学ぶ「ウォーミングアップ編」、助動詞・助詞・敬語といった一通りの古典文法を学ぶ「実践編」を通し、評判の優しい語り口で講義を行います。

なお、各章には例題が設けられており、答えにたどりつくまでの道のりまで丁寧に解説されているため、より実践的な古典文法を身に付けることができます。

古文の文法をゼロからじっくり学びたい人におすすめの1冊です。

ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル-三訂版-

井上摩梨「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル-三訂版-」(河合出版、2008年)は、問題演習を通して基礎的な古文の文法を身に付けられる大学受験参考書です。

同書は、「ポイント」「基本ドリル」「練習ドリル」の3部構成。ポイントには古典文法を学ぶ上でおさえておくべき内容、基本ドリルにはポイントで学んだ内容を理解するための問題、練習ドリルには基本ドリルより少し難しいレベルの問題から入試レベルの問題までのさまざまな問題が収録されています。

加えて、同シリーズ「古典文法トレーニング」に取り組めば、大学受験に通用するより実践的な力を身に付けられるでしょう。

古文を正確に読解できるようになりたい人におすすめの大学受験の参考書

古文の過去問にいくら取り組んでも本文の意味をつかめず、点数が伸びずに困っている人は少なくないでしょう。

より早く古文の読解力を高めたいのであれば、古文の読解方法を分かりやすく解説している参考書を活用することをおすすめします。

以下より、古文を正確に読解できるようになりたい人におすすめの参考書を3冊紹介します。

富井の古文読解をはじめからていねいに

富井健二「富井の古文読解をはじめからていねいに」(東進ブックス、2004年)は、大学受験に必要な古文の文脈をつかむ力を身に付けられる参考書です。

同書は、古文の読解法を「センテンス」の森、「常識」の洞窟、「ジャンル」の海、「実践」の鬼ヶ島といった四つのスモールステップで解説。文のみならずビジュアルで古文読解の方法を学べる本書を活用すれば、古文単語や古典文法を学ぶだけでは読み解けなかった古文もすらすらと読めるようになります。

着実に古文読解の力を高めていきたいと考えている人におすすめの1冊です。

古文上達 基礎編 読解と演習45

仲光雄「古文上達 基礎編 読解と演習45」(Z会、2006年)は、古文の文法を体系的に学ぶことで、読解の基礎の完成を目指すことができる大学受験参考書です。

基本事項を詳しく学べる「集中講義」、知識が身に付いたかを確認できる「練習問題」、古文の中で実際に文法事項を確認しながら読解力を伸ばす「実践問題」を通じて、基礎から大学入学共通テストレベル、さらには中堅大学の入試を突破する力を培えます。

なお、難関私立大学の入試や国立大学二次試験にも通じる読解力を身に付けたいと考えている人は、同シリーズ「読解と演習56」も手に取ってみてください。

古文の単語を覚えたい人におすすめの大学受験の参考書

英語で高得点を採るためには英単語を覚えることが必須であるように、古文で高得点を採るためにも古文の頻出単語をしっかりとマスターしておく必要があります。

大学受験に必要な古文の単語を覚えたいのであれば、参考書を活用しない手はありません。

そこで最後に、古文の単語を覚えたい人におすすめの参考書を1冊紹介します。

栗原の古文単語教室

栗原隆「栗原の古文単語教室」(東進ブックス、2019年)は、必要最小限の努力によって絶対に覚えておきたい古文単語をマスターできる大学受験参考書です。

基礎はもちろん、東大対策まで請け負う東進きっての古文講師である栗原先生が、大学受験の頻出古文単語370語を厳選。「意味変化語」「形態変化語」「概念喪失語」の三つに分類し、点差のつく単語から覚えられるように構成しています。また、図やイラストが豊富であるため、古文単語を視覚的に理解できる点も特筆に値します。

より効率的に大学受験に必要な古文単語を覚えたいと考えている人は、ぜひ、同書を手に取ってみてください。