北九州市立大学は共通テスト重視? 北九大の出題傾向と対策、おすすめ塾・予備校まで徹底解説

北九州市立大学(以下、北九大)は、福岡県北九州市に本部を置く公立大学です。1946年に創設された「小倉外事専門学校」を前身とし、特にグローバル人材の育成に力を注いでいます。

北九大は、全部で6つの学部・学群を設置しています。県庁所在地ではない都市にある公立大学として最大規模で、学部によってはかなりの高倍率となります。そのため、北九大合格のためには、念入りな対策が必要になるでしょう。

この記事では、北九大の入試の仕組みから難易度、出題傾向、対策方法まで徹底解説。最後には北九大を目指す受験生におすすめの塾・予備校を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

北九大の入試制度や偏差値・難易度は?

まずは入試制度や難易度など、北九大の基本情報を確認しておきましょう。

北九大の入試制度とは?

北九大の一般選抜には前期・後期があります。公立大学のため、全ての学部・学群において大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が必須です。そして共通テストの後、2次試験である個別学力検査を受験します。

北九大の入試では、いずれの学部・学群でも共通テストの配点が高めです。例えば、経済学部の前期は「共通テスト 600点/2次試験 200点」で、共通テストの配点の方が3倍も高くなっています。

また、2次試験の教科数が他大学と比べてとても少ないことも特徴的。それぞれの学部における、前期2次試験の実施教科を大まかにまとめると、以下の通りです。

学部前期の2次試験の実施教科
外国語学部外国語
経済学部外国語または数学(選択)
文学部総合問題(比較文化学科)
小論文(人間関係学科)
法学部小論文
地域創生学群課題論文・集団討論
※加えて、志望理由書・調査書の提出も必要
国際環境工学部数学・理科

このように、北九大のほとんどの学部の2次試験は1教科のみです。2次試験対策は軽めにし、共通テスト対策を入念に行うのが吉と言えるでしょう。

その他、北九大では総合型選抜や学校推薦型選抜、帰国子女を対象とした選抜も実施しています。

北九大の難易度・偏差値は?

東進のデータによると、北九大のほとんどの学部は、偏差値60前後。倍率も、2~2.5倍ほどです。

しかし、地域創生学群は断トツで人気を集めており、偏差値62、倍率5倍ほどとなっています。

また、いずれの学部・学群でも、共通テスト得点率は60~70%ほど必要です。北九大は学部を問わず共通テストの配点が大きく、全体的に倍率は決して低くない人気大学です。共通テスト対策を中心に学習を進め、しっかりと準備することをおすすめします。

北九大の2次試験の特徴と必要な対策とは?

続いて、北九大の2次試験の出題傾向と対策方法を解説します。

前述の通り、北九大受験では共通テスト対策がとても重要です。これからご紹介する2次試験対策はもちろん、予備校で共通テスト対策講座や共通テスト模試で対策しても良いでしょう。

英語は英作文の配点大! 演習で記述力を高めよう

英語が必要になるのは、外国語学部と経済学部(選択)です。いずれも前半が長文読解、後半は英作文という構成になっています。和文英訳と英作文の割合が大きいため、演習を行い重点的に対策しましょう。

長文読解の難易度は標準~やや応用レベルで、容易とは言えません。出題される英文自体も、やや長めの傾向があります。単語力と記述力を鍛えつつ、過去問を解いて問題形式に慣れてください。

数学は基本問題を落とさないよう注意! 国際環境工学部は数ⅢCまで対策を

数学が必要になるのは、経済学部(選択)と国際環境工学部です。

経済学部では数列や場合の数・確率、図形、微分・積分など、各領域を含んだ総合問題が出題されます。基本レベルの問題が中心なので、定理や公式をしっかり定着させ、基礎を固めることを意識しましょう。

国際環境工学部の数学も基本~標準レベルです。大問1と2は小問集合、大問3と4は微分法・積分法、ベクトル、行列など、数ⅡB・ⅢCの範囲から出題される傾向にあります。小問を落とさないように問題集でトレーニングしつつ、数ⅢCまでしっかりカバーしてください。

総合問題は英語・現代文の2教科の対策を

文学部 比較文化学科の総合問題では、「現代文と英語の理解力、表現力、語彙力を問う」と北九大から公表されています。

内容としては、大問1は英語の長文読解、大問2は和文英訳、大問3は現代文の長文読解(論説文)、そして大問4は漢字や慣用句など国語の基礎問題です。つまり、英語と現代文の2教科の対策が必要になります。

英語の難易度はそれほど高くないので、単語力を高めつつ、基礎的な文法や構文をすぐに理解できるよう演習を重ねましょう。英作文に関しては、予備校の講師などの第三者に添削してもらうのが望ましいです。

大問3の論説文の読解は、問題文・設問ともにそれほどクセはありませんが、「150字以内で記述しなさい」など長文を書かせる問題もあります。時間内に適切な記述ができるよう、時間を計りながら過去問や演習をすることがカギになるでしょう。

北九大を目指す受験生におすすめの塾・予備校

最後に、北九大志望の方におすすめの塾・予備校をご紹介します。

人気大学である北九大合格のために、予備校選びはとても重要です。ぜひ、自分にぴったりの予備校を見つけてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)も、北九大受験に強い予備校です。2022年度は120人が現役合格しています(講習生含まず)。

東進では、日本全国から各教科のエースが集結し、最新のデバイスを活用して優れた授業を提供しています。その映像授業を視聴し、自分のペースで学習を進められます。基礎から応用までさまざまなレベルの講座があり、共通テスト対策も充実しています。

また、共通テスト対策が欠かせない北九大受験のために、「共通テスト本番レベル模試」も役立ちます。共通テスト本番とほぼ同じ環境で受験できるのもポイント。北九大志望の方は、これらの講座や模試で共通テスト対策を完璧にしましょう。

AIによる個別対応プログラム「志望校別単元ジャンル演習講座」で、演習を重ねるのも効果的です。志望校に合格するために自分に足りないところなどを、優先順位をつけて提示してくれます。

また、外国語学部・経済学部・国際環境工学部の2次試験については、プロによる過去問の採点・添削指導が受けられる「過去問演習講座」も開講されています。

北九州予備校

北九州予備校は、九州地方と山口県でナンバーワンの生徒数を誇る予備校です。九州の大学の受験対策に強く、難関の九州大などにも多数の合格者を輩出しています。

現役生のコースは「キタヨビハイスクール」と呼ばれ、3つの会員タイプに分かれています。


atama+会員VOD会員自習室会員
AIを活用して苦手を潰せる
「atama+」の利用
××
映像で何度でも復習できる
「VOD」の視聴
×
自習室の利用

最もおすすめは、3つのサポートを全て受けられる「atama+会員」です。基礎固めが重要となる北九大受験に向けて、苦手分野を徹底的に復習しましょう。

代々木ゼミナール

大手予備校の代々木ゼミナールは、九州なら福岡校があります。教科ごとに共通テスト対策講座がしっかり用意されており、ほぼ全ての教科で映像授業を選択可能。部活などで忙しい人でも、十分に北九大対策ができるでしょう。

また、サポート体制が整っていることも代々木ゼミナールの特徴です。予備校生であれば、高校生専用の自習室を毎日利用できます。また、講師たちが控えている講師室は自由に出入りでき、気軽に質問が可能です。つまずいた部分はすぐに解消して、基礎をしっかり固めましょう。

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