専修大学はいま大注目の人気大学! 入試制度から対策方法、合格を目指せる塾・予備校まで徹底解説

専修大学は近年特に人気を集めている大学の1つです。朝日新聞出版社が発表した2022年度の「大学志願者数ランキング」のデータを見ると、全国で20位以内にランクインしています。公務員就職に強い、スポーツ活動が盛ん、歴史と知名度もあるなど魅力の多い大学です。

そんな専修大学に入るためには、激しい競争を勝ち抜かなければなりません。しっかりと対策して合格を目指しましょう。この記事では専修大学の難易度や出題傾向、おすすめの塾・予備校などを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

専修大学の入試制度や難易度は?

まずは、専修大学の入試の基本情報を押さえておきましょう。

専修大学の入試制度

専修大学の一般入試には「前期入試・後期入学試験」「大学入学共通テスト利用入学試験」の他、「スカラシップ入学試験」「全国入学試験」があります。それぞれの入試方式の特徴を表にまとめました。

前期入学試験1回の試験で全学部・全学科を併願できる「全学部統一入試」と、
7つの方式があり、学部学科ごとに利用方式が異なる
「学部個別入試」で構成される。
後期入学試験・国語・英語・選択科目の3教科の合計点で合否が決まる。
・1回の試験で全学部・全学科を併願できる。
大学入学共通テスト利用入学試験・大学入学共通テストの成績のみで合否が決まる
・全学部・全学科を併願できる
・出願期間は前期試験が1月上旬~中旬、
 後期試験が2月中旬~3月上旬
スカラシップ入学試験・専修大学独自の奨学生入試で、
 合格者は4年間の授業料・施設費が免除される
・全国17会場で実施
・「全国入試」と併願でき、
 試験日が異なれば同一学部・学科でも異なる
 学部・学科でも併願できる
全国入学試験・全国17会場で実施される。
・1回の試験で全学部・全学科を併願できる。

学部・学科ごとに受験方式が異なるので、ホームページで確認しておきましょう。

また、専修大学では学校推薦型選抜・総合型選抜をはじめとしたさまざまな入試を行っています。こちらも学部・学科によって要件が異なるので、チェックしてみてください。

専修大学の偏差値・難易度はどれくらい?

専修大学には、以下の8学部があります。

  • 経済学部
  • 法学部
  • 経営学部
  • 商学部
  • 文学部
  • 人間科学部
  • 国際コミュニケーション学部
  • ネットワーク情報学部

大手予備校である東進のデータによると、特に偏差値が高いのは商学部、文学部、国際コミュニケーション学部、人間科学部で、いずれも59~60程度となっています。ただし、同じ学部でも入試方式により偏差値が変わることもあります。

また、大学が発表している2022年度のデータを見てみると、全学部を合わせた倍率は一般選抜前期が2.7倍、後期が3.7倍でした。専修大学はGMARCHに次ぐ難関大学を指す「日東駒専」の一つだけあって、偏差値も人気も高めです。油断せずにしっかり対策をしましょう。

専修大学の出題傾向と合格に必要な対策とは?

専修大学の出題傾向と、それに合わせた対策方法をお伝えします。

なお専修大学の公式ホームページでは、代々木ゼミナールが制作した「一般選抜の傾向と対策」を掲載しています。対策方法をもっと詳しく知りたい方はそちらのページをご覧ください。

英語は暗記がものを言う!時間配分に気を付けて正確に解こう

英語は大問4~5問で構成され、全問マーク式です。学部・学科によって多少違いますが、基本は長文読解が2~3問、その他は会話や整序問題、文法・語彙から出題されます。レベルは基礎~標準、分量は標準~やや多めとなっています。

難問・奇問は出題されない傾向にあるので、落ち着いて時間配分に気を付けながら解きましょう。知識を問われる問題が多いため、暗記が重要となります。単語集を活用して、基本の単語・熟語は完璧にマスターしてください。

また、文法の基礎もしっかりと固め、一文一文の意味を正確に把握できるようにしましょう。その上で長文演習、過去問演習に取り組むのがおすすめです。

国語は基礎知識を付けて取りこぼしをなくそう

国語は大問1が現代文、大問2が古文というシンプルな2題構成で、全問マーク式です。以前は大問3で国語常識が出題されましたが、現在ではこれを現代文・古文に含める形式になりました。こうした変更の影響もあって、専修大学の国語は知識を問う問題が多めとなっています。知識問題は取りこぼすともったいないので、暗記に重点を置いて学習しましょう。

現代文は評論文や随筆文からの出題です。抽象的・哲学的な文章はほとんど出ず、文章を論理的に読めれば得点できます。新聞の一面を毎日読むなど、普段から硬めの文章に慣れておくと有利になるでしょう。

古文は単語の知識はもちろん、文学史も頻出です。単語帳や参考書で暗記を進めつつ、演習を通して覚えていくと効果的です。

文系数学は記述式への慣れ、理系数学はスピードがカギ

文系数学の出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)」で大問3問、理系数学(ネットワーク情報学部)の出題範囲はこれに数Ⅲも含みます。文系・理系どちらも、全問記述式です。

文系数学は基礎問題が中心ですが、応用問題も出題されることがあります。推論過程も採点の対象となるので、過去問で記述式に慣れておきたいところ。過去問を解いたら、予備校の講師や高校の先生に採点してもらうのがおすすめです。

理系数学は試験時間120分ですが、問題数が多いので計算スピードが重要となります。微積分、確率漸化式、空間図形、三角関数、複素数平面などが頻出なので、これらの単元に関しては公式や基本の解法をすぐに書けるようにマスターしてください。また、過去問演習をする時は必ず時間を計り、スピード感に慣れておきましょう。

専修大学への合格を目指せるおすすめ塾・予備校3選

ここでは、専修大学を目指す受験生の方に向けておすすめの塾・予備校を3つピックアップしました。これを参考に、ぜひ自分に合った塾・予備校を見つけてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は毎年、合格実績を伸ばしている注目の予備校です。2023年度は専修大学に1459人が合格しました(現役生のみ、講習生含まず)。

実力派講師陣による映像授業でおなじみの東進ですが、その他にも、志望校に合格するための多彩な講座がそろっています。

志望校対策として特におすすめなのが、東進の「志望校別単元ジャンル演習講座」です。ビッグデータとAIを活用し、自分の志望校や成績に合わせた最適な演習問題「必勝必達セット」を提案してくれます。専修大学の国語や数学では、演習を繰り返して慣れておくことが重要となりますので、ぜひこの講座を活用しましょう。

また、大学入学共通テストを利用する場合は、「過去問演習講座」で10年分に相当する大学入学共通テスト型演習に取り組むとよいでしょう。自動採点システムによるスピーディーな採点やプロによる徹底解説授業を受けられます。

さらに、現時点の成績を正確に把握するため、定期的に模試を受けることも大切です。専修大学志望の方は、年5回実施される「全国有名国公私大模試」を積極的に受験しましょう。

河合塾

大手予備校の中でも、圧倒的実績を誇るのが河合塾です。2023年度は2988人が専修大学に合格しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。

河合塾の生徒数は数万人規模に上りますが、その一人ひとりにチューターが付いてしっかりとサポート。チューターは受験日から逆算して計画を立て、「今、何を、どのように学習すればいいのか」を提案してくれます。また、校舎にいる時だけでなく、自宅からオンラインでも講師やチューターに質問・相談が可能です。

ただし、現役生向けの「高校グリーンコース」には日東駒専向けのコースはなく、GMARCHレベル以上の講座が多くを占めています。河合塾の講座は基礎から発展まで6段階にレベル分けされており、専修大学を目指すなら1~3がおすすめです。

武田塾

武田塾は日本初の「授業をしない塾」で、東大・京大・早慶上智をはじめとした全国の難関大学に合格実績があります。

武田塾のスタイルは、生徒ごとに勉強時間を決めておき、課題を提出することで、生徒の自主学習を促すというものです。カリキュラムは一人ずつ異なり、志望校や現在の成績、得意科目・苦手科目を分析した上で、細かく決めていきます。

また武田塾では、個々のレベルに合った参考書を一冊ずつ進めますが、「完璧になるまで絶対先に進まない」という決まりがあります。専修大学の入試ではどの科目でも基礎力や知識が重視されるため、苦手を確実に潰していく武田塾の学習法はぴったりと言えるでしょう。

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