明治大学の入試はどの学部も高レベル! 出題傾向と対策からおすすめ予備校まで徹底解説

明治大学は関東の難関私立大学群「GMARCH」の1つ。10の学部と12の研究科があり、3万人以上の学生が通う大規模な大学です。知名度や就職率の高さから長年人気を集め、入試は毎年高い倍率となります。

そんな明治大学に合格するポイントとは何でしょうか?この記事では明治大学入試の基本情報から、出題傾向と対策、おすすめの塾・予備校まで徹底解説します。明治大学を目指す受験生の方は、ぜひ参考にしてください。

明治大学の入試の仕組みや偏差値・難易度は?

まずは明治大学入試の基本情報を押さえておきましょう。

主な入試方法として一般選抜・総合型選抜が挙げられますが、今回は一般選抜について解説します。

明治大学の入試の仕組みは?

明治大学の一般選抜には、学部別・全学部統一・大学入学共通テスト利用の3種類があります。違いは以下の通りです。

学部別入試・学部独自の入試問題
・受験会場は明治大学のキャンパスのみ
・商学部・経営学部・国際日本学部では英語4技能資格・検定試験のスコアを活用できる
全学部統一入試・全10学部で共通の入試問題
・最大9学部まで併願可能
・全国8都市の会場で受験可能
・農学部・経営学部・国際日本学部・総合数理学部では英語4技能資格・検定試験のスコアを活用できる
大学入学共通テスト利用入試・共通テストの成績のみで合否が決まる
・全ての学部間で併願が可能
・英語4技能資格・検定試験のスコアは活用できない

これら3種類の入試は全て併願可能です。最も募集人数が多いのは「学部別入試」です。特定の学部を志望している人は、学部別入試の合格を目指しましょう。

学部にこだわりがなく「とにかく明治大学に入りたい」という人は、「全学部統一入試」で複数の学部を併願する方法もあります。また、「共通テスト利用入試」のみ前期・後期の2回チャンスがあり、前期の結果を見てから後期の出願をすることも可能です。

また、明治大学では自己推薦特別入試やAO入試、公募制特別入試などさまざまな方法で入試を行っています。ただし実施している学部が限られるため、条件に当てはまるかどうかチェックしてみてください。

明治大学の偏差値・難易度はどれくらい?

明治大学の志願者数は、16年連続で10万人を超えています(2007~2022年度、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜など全ての入試形態の延べ志願者数)。毎年7000〜8000人ほど入学していますが、受験者数もかなり多いため全体的に倍率は高くなります。

東進のデータによると、明治大学の偏差値は60~67。ほとんどの学部の偏差値は63~66の範囲内に収まっており、学部ごとの差があまりありません。また、共通テスト利用入試で必要となる得点率は、おおむね75~85%程度。どの学部も高レベルです。

明治大学の出題傾向と必要な対策とは?

続いて、明治大学入試の出題傾向と、その対策方法をお伝えします。この後の「おすすめ塾・予備校3選」と合わせて参考にしてください。

なおここでは主に、全国で受験ができる「全学部統一入試」の問題について解説します。

英語は標準レベルだが出題形式と時間配分への慣れが必要

英語は長文読解2題に加え、年によっては会話問題1題が出されます。語彙を問う知識問題や、和訳などで内容理解に関する問題が多い傾向です。特に知識問題がやや多いため、単語・熟語などを徹底的に定着させましょう。

しかし問題自体は標準レベルで、基本をしっかり固めておけば8割の得点を狙うことも可能。基礎~標準レベルの単語帳や問題集をやり込みましょう。さまざまな出題形式が織り交ぜられているため、過去問や数冊の問題集を解き、形式に慣れておくことも必要です。ボリュームも多めなので、時間配分にも注意しましょう。

国語は論説文に慣れておき、古文の有名作品の復習を

国語は現代文2題・古文1題の構成で、現代文で扱われるのは論説文のみです。文章量がやや多いため速読力が求められますが、設問自体はそれほど難しくありません。日ごろから論説文・評論文、新聞などを読み、硬めの文章に慣れておきましょう。知識の土台を作るために、時事問題キーワード集などもおすすめです。

古文も標準レベルで、有名な作品からの出題が多め。教科書に載っているような作品を読み込んでおくとよいでしょう。また、読解に付随して出題される文学史も、忘れずに履修しておいてください。

数学は基礎固めが重要!学部別の過去問は数年分をやり込もう

数学の出題範囲は「数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列・ベクトル)」です。難易度は標準的ですが、計算量が多いため時間配分に気を付けましょう。

対策としては、基礎を徹底的に固めることです。教科書に載っている公式や定理を理解した上で、基礎~標準レベルの問題集を完璧に解けるようになれば理想的です。

また、学部別入試は出題傾向が大きく異なり、複合問題や記述問題が出されるケースも。数学が必要な学部を受ける場合、まず出題範囲や難易度を確認しましょう。そして、数年分の過去問を解いて対策してください。

明治大学を目指すならどこがいい? おすすめ塾・予備校3選

ここでは、明治大学合格を目指す受験生におすすめの塾・予備校を3つピックアップしました。特に、東進ハイスクール・東進衛星予備校や河合塾のような大手予備校では必ずGMARCH対策を行っているため、通いやすさや予算で選んでもよいでしょう。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進は、明治大学現役合格に強いことでも知られる大手の予備校です。確かな合格実績もあり、2022年は5351人が明治大学に現役合格しました(講習生含まず)。

東進の特徴は、実力派講師による約1万種の映像授業の他、さまざまな角度から受験生をサポートしてくれることです。授業は細かくレベルが分けられているため、自分に適したレベルを選びましょう。11まであるレベルのうち、明治大学は「5」に当たります。

東進が保有するビッグデータとAIが融合した学習システムの「志望校別単元ジャンル演習講座」もチェックしてみてください。志望校合格へ向けて優先的に取り組むべき学習課題を個々人に合わせて提案してくれます。

また、過去問対策や模試も充実しています。「過去問演習講座」では、志望大学・学部のピンポイントな過去問対策が可能。明治大学の10学部全てに対応しており、受験のプロによる採点と解説授業も受けられます。

模試は、「全国有名国公私大模試」の受験がおすすめ。また共通テスト利用を考えている人は、高1・高2のうちから「共通テスト本番レベル模試」や「共通テスト同日体験受験」を受験し、対策しておきましょう。

河合塾

日本有数の大手予備校である河合塾。2022年度は、明治大学に8526人の合格者を出しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計、現役・浪人の両者含む)。

老舗予備校ならではの安定感があり、レベルの高い授業を受けられます。授業では、最新の入試傾向に合わせて改訂を重ねたオリジナルテキストを使用。講座は1~6のレベルに分かれています。なお、明治大学レベルに対応しているのは「GMARCH英語」「早大現代文」「数学ⅠAⅡB」などです。

また、生徒数は多いものの、一人ひとりへのサポートが手厚いのも河合塾の特徴。チューターが一緒に合格戦略を立ててくれる他、オンラインで気軽に講師やフェロー(質問対応専門の学習指導員)へ質問できます。

早稲田アカデミー

早稲田アカデミーは、学力別・志望校別にクラスが設定されている予備校。難関大への高い現役進学率を誇り、GMARCHはもちろん東大や早慶にも強いことで有名です。

明治大学志望なら「難関大必勝コース」を受講しましょう。週1回、日曜に朝から夜までのタイムスケジュールで授業が組まれ、明治大学合格に向けて集中特訓ができるコースになっています。

また、進路ガイダンスや保護者会の他、保護者も交えた個別面談を定期的に行い、講師から直接説明を受けられます。受験生に伴走する立場として、保護者も安心して受験に臨めるでしょう。

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