代々木ゼミナールの料金は? 現役生と高卒生の金額を解説! 口コミも

代々木ゼミナールは大手予備校の1つです。知名度も高く、予備校を選ぶ際に代々木ゼミナールを有力な候補の1つに挙げる人は多いでしょう。

予備校を選ぶ際には、指導力や授業の質、サポート体制、相性などを見極めることが大切です。しかし、「先立つものは金」という言葉があるように、料金もチェックして、最もコストパフォーマンスが高い予備校を選びたいと考える人は少なくないでしょう。

今回は、代々木ゼミナールの特徴を紹介しつつ、現役生と高卒生の料金体系について解説します。アンケート調査結果と口コミも掲載していますので、代々木ゼミナールの料金について詳しく知りたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

代々木ゼミナールってどんな予備校?

代々木ゼミナールは、多くの高校生・高卒生を志望大学合格に導いている大手予備校です。

東京・札幌・新潟・名古屋・大阪・福岡の直営校と、北海道から沖縄県まで全国に映像授業を受講できる「代ゼミサテライン予備校」を、合わせて約550校構えています。

合格者数は非公開であるため、具体的な実績がどれほどのものかはわかりません。しかし、毎年のように東京大学・京都大学をはじめとする難関国立大学や、早稲田大学・慶應義塾大学をはじめとする難関私立大学の合格者を多数輩出していると言います。

代々木ゼミナールは、主に高校1〜3年生を対象とした「高校生コース」と、高卒生を対象とした「大学受験科」および「単科ゼミ」の3つのコースを設けています。

いずれのコースでも、受講スタイルがプロ講師による熱意に満ちた対面授業と、効率的な学習と補完を可能にする映像授業から選択可能です。

また、映像授業のみで志望大学合格を目指す「フレックス・サテライン」や、マンツーマンできめ細やかな指導を受けられる「代ゼミ個別指導スクール」などのサービスも提供しています。

代々木ゼミナールの料金体系とは?

代々木ゼミナールの料金体系は、コースによって異なります。ここでは、現役生を対象としている「高校生コース」と高卒生を対象としている「大学受験科」の料金体系を、それぞれ解説します。

※紹介する料金は2024年1月時点の情報に基づくものであり、価格表示はすべて税込です。

現役生(高校生コース)の場合の料金

高校生コースには、主に「学期+講習会パック」「フリーセレクトプラン60」「単科ゼミ」といった3つの料金プランがあります。

前提として、高校生コースの年間もしくは学期の講座を受講するためには、1万6500円の入会金を支払い、「代ゼミ高校メイト会員」になることが必要です。

ただし以下のような場合、入会金は全額または一部、免除されることもあります。

<入学金が全額免除>

・前々年度〜前年度に中学・高校メイト会員だった場合
・前々年度〜今年度に個別指導スクール生だった場合は、入学金は全額免除されます。

<入学金が一部(1万1000円)免除>

・前々年度〜今年度に兄弟・姉妹が大学受験科生や個別指導スクール生、中学・高校メイト会員、高卒メイト会員だった場合

以下より、それぞれの料金プランについて解説します。

学期+講習会パック

「学期+講習会パック」は、夏期・冬期直前講習会を含むレベル別対策講座の年間授業料をまとめて申し込む料金プランです。申し込む講座数が多ければ多いほど、1講座あたりの料金がお得になります。

各学年の基本的な対象講座とコマ数、料金は、下表のようになっています。

学年対象講座コマ数年間料金
1年生・
2年生
対面講座
フレックス・
サテライン講座
2023速習講座
45コマ(各90分)1講座コース:18万円
2講座コース:33万円
3講座コース:46万円
3年生対面講座
フレックス・
サテライン講座
2023速習講座
36コマ(各90分)+3学期分1講座コース:13万1000円
2講座コース:23万7000円
3講座コース:34万3000円
4講座コース:44万4000円
5講座コース:54万円

※一部対象外の講座やオプション料金が必要な講座もあるため、注意してください。
※フレックス・サテラインのみを受講する場合は、料金体系が異なります。

フレックス・サテラインの「2023速習講座」は、春期、第1学期/2学期、夏期講習会/冬期直前講習会Ⅰ期・Ⅱ期など、講座区分ごとに料金が定められており、直営校の多様な講座を選べます。それ以外の「Basic総合講座」「特別選抜対策講座」などは、科目・内容別に1講座ずつ購入できます。

また、フレックス・サテラインには「月謝制講座」もあります。申し込んだ月内は、対象の講座が受け放題となるサービスです。

フリーセレクトプラン60

「フリーセレクトプラン60」は、定額60万円で代々木ゼミナールが提供しているほとんどの講座を1年間受講できる料金プランです。

対象は全学年で、学期講座、春期・夏期・冬期直前講習会講座、フレックス・サテライン講座といった講座を受講できます。

また、対象講座3教科までを定額45万円で受講できる、「フリーセレクトプラン45」もあります。

単科ゼミ

単科ゼミは、第1学期・第2学期・第3学期と、夏期講習会・冬期直前講習会のそれぞれの講座を、1講座ごとまたは学期ごとに申し込みできる料金プランです。

各学年の料金体系は、下表のようになっています。

学年授業時間×回数料金
1年生
2年生
90分×1回/週年間(全29回):11万6000円
第1学期(全12回):4万8000円
第2学期(全12回):4万8000円
第3学期(全5回):2万円
3年生90分×1回/週年間(全24回):8万4000円
第1学期(全12回):4万2000円
第2学期(全14回):4万2000円
3年生90分×2回/週年間 (全24回): 13万6800円
第1学期(全12回):6万8400円
第2学期(全14回):6万8400円
3年生60分×1回/週年間(全24回) : 5万6400円
第1学期(全12回):2万8200円
第2学期(全14回):2万8200円

※年間、第1学期または第2学期の単科ゼミを申し込んだ高校3年生は、共通テストや国公立大学2次試験・私立大学入試に向けた直前対策講座「第3学期オプション」を別途2万円で申し込めます。

高卒生(大学受験科)の場合の料金

大学受験科は、「国公立大・私立大受験科/理系」「国公立大・私立大受験科/医系」「国公立大・私立大受験科/文系」の3つに大別されます。

以下より、一例として本部校における各コースの年間学費を紹介します。

国公立大・私立大受験科/理系

「国公立大・私立大受験科/理系」には、自分の学力や志望校のレベルに合わせてカリキュラムを組める、国公立理系と私立理系それぞれの「オリジナルカリキュラムコース」と、東大受験に特化したカリキュラムで学べる「エグゼクティブコース」、人気大学の受験に特化した「スタンダード私立理系コース」があります。

各コースの料金は、下表のとおりです。

コース入学金年間授業料諸経費合計
オリジナルカリキュラム
[国公立理系]
10万円76万円5万円91万円
オリジナルカリキュラム
[私立理系]
10万円72万5000円5万円87万5000円
エグゼクティブ東大理科10万円83万円15万円108万円
スタンダード私立理系10万円72万5000円5万円87万5000円

国公立大・私立大受験科/医系

「国公立大・私立大受験科/医系」には、国公立医系と私立医系それぞれの「オリジナルカリキュラムコース」があります。

各コースの料金は、下表のとおりです。

コース入学金年間授業料諸経費合計
オリジナルカリキュラム
[国公立医系]
10万円79万円5万円94万円
オリジナルカリキュラム
[私立医系]
10万円73万5000円5万円88万5000円

国公立大・私立大受験科/文系

「国公立大・私立大受験科/文系」には、国公立文系と私立文系それぞれの「オリジナルカリキュラムコース」と東大受験に特化した「エグゼクティブ東大文科コース」、難関私立大学に特化した「早慶文系コース」や「GMARCH文系コース」、私立大学文系学部の受験に必要な力を基礎から鍛え上げる「[基礎演習プラス]私立文系コース」があります。

各コースの料金は、下表のとおりです。

コース入学金年間授業料諸経費合計
オリジナルカリキュラム
[国公立文系]
10万円76万円5万円91万円
オリジナルカリキュラム
[私立文系]
10万円72万5000円5万円87万5000円
エグゼクティブ東大文科10万円82万円15万円107万円
早慶文系10万円72万5000円 -82万5000円
GMARCH文系10万円72万5000円  –82万5000円
[基礎演習プラス]私立文系10万円77万円5万円92万円

なお、前年度に代々木ゼミナールに在籍していた人や、入学説明会に参加した人は、下表のとおり授業料が一部減額されます。

前年度大学受験科生
前年度高卒メイト会員
前年度高校メイト会員
前年度講習会・セミナーメイト生
10万円減額
前年度模試メイト生
入学説明会参加者
5万円減額

また、高校からの推薦を得られた人や、代ゼミサテライン予備校からの推薦を得られた人は、授業料の一部減額と入学コース診断テストの免除を受けられる場合があります。

代々木ゼミナールで実際に使った料金は? 口コミも

代々木ゼミナールの料金についてのアンケート調査結果

学費に関する情報が大変明朗な代々木ゼミナールですが、実際に通っていた人はどのくらいの学費を支払っていたのでしょうか。塾・予備校 比較ナビで2023年3月にWebアンケートを実施して調査してみました。

Q. 大学受験を迎えた年に、塾・予備校(駿台予備学校)に支払った金額はいくらくらいでしたか。

■調査について
調査期間:2023年3月
調査対象:「大学生・大学院生」か「社会人(大学卒)」の子どもを持つ50代の男女720人
調査方法:インターネット調査

年間の学費の平均は、38.1万円という結果となりました。内訳を見てみると、「20万円未満」が30.8%で最多となっており、あとは「20万円以上~40万円未満」「40万円以上~60万円未満」「60万円以上~80万円未満」がそれぞれ23.1%となっています。

代々木ゼミナールの学費の平均値は、他の大手予備校と比べると低めです。高校生コース・高卒生コースともに必要な講座だけを選んで受講できる単科ゼミが充実しているため、学費を抑えられるのでしょう。

今回の調査では、最高でも「60万円以上~80万円未満」となっており、80万円以上の回答はありませんでした。高校生コースの場合には定額60万円の「フリーセレクトプラン」が上限と考えて良さそうですが、高卒生コースの大学受験科に入学する場合には減額対象にならなければ80万円以上の料金がかかるため、注意が必要です。

代々木ゼミナールで実際に使った料金についての口コミ

子どもの塾・予備校向けに、親として学費を支払った人に、どの程度満足しているか、評価・感想を尋ねました。

〜20万円未満

7点    子供の学力程度に合っていた気がするから(50代・女性)

7点    指導カリキュラムがいい(50代・男性)

20万円以上~40万円未満

8点    講師の授業はとても良かったが、担当の社員がやる気が感じられなかった。(50代・女性)

8点    落ち着いた雰囲気の中で学習できた(50代・男性)

8点    合格できたから(50代・女性)

40万円以上~60万円未満

8点    本人が満足していたようだから(50代・女性)

7点    志望校に行けたから(50代・男性)

60万円以上~80万円未満

10点  第一志望に合格できた。優秀だと、月謝が半額だったりした(50代・女性)

5点    あんまり面倒見てくれなかった(50代・女性)