兵庫県立大学の理系は数Ⅲ重視! 偏差値や対策方法、合格を目指せる予備校まで徹底解説

兵庫県立大学は、神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学の3つの県立大学が統合して2004年に開学した大学です。そのため、国際商経学部・工学部・看護学部を含むバラエティー豊かな6学部がある他、理系を中心とした9つの研究科を持ちます。阪神・淡路大震災の被災地であることから、減災・復興の研究を行っていることも大きな特徴です。

そんな兵庫県立大学に合格するためには、どのような対策が必要なのでしょうか。この記事では兵庫県立大学の偏差値や倍率といった基本情報から、出題傾向と対策まで徹底解説。最後には兵庫県立大学を目指す方におすすめの塾・予備校をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

兵庫県立大学の入試制度や偏差値・難易度は?

まずは兵庫県立大学の入試の仕組みなど、基本的な入試情報をお伝えします。

兵庫県立大学の入試の基本情報

兵庫県立大学の一般選抜は、前期・中期・後期の3期に分かれており、ほとんどの学部は2回の受験チャンスがあります。中でも工学部は前期・後期の募集人数がほぼ同じなので、後期で合格できる可能性も十分あるでしょう。

しかし、理学部だけは中期日程の1回のみ、国際商経学部と環境人間学部の一部のコースは前期日程のみとなります。志望する学部の募集要項は、よく確認しておきましょう。

また兵庫県立大学は公立大学のため共通テストの受験が必須で、最大で7科目が必要となります。全体的に共通テストの配点が高いので、しっかり対策してください。

個別試験については、理系を中心とする大学であることから国語は課されません。ただし、環境人間学部と看護学部の個別試験は特殊なので注意しましょう。環境人間学部の個別試験は「総合問題」となり、英語・数学(数学Ⅰ・数学A)・国語に関連する分野から、共通テストの範囲内で出題されます。国語で扱う分野は現代文のみの傾向です。また看護学部は前期なら面接と小論文、後期なら面接が実施されます。

加えて兵庫県立大学では、学校推薦型選抜・総合型選抜・留学生特別選抜などの入試方法を取り入れています。これは、「受験生の能力や意欲等を多面的に評価し、多様な個性を受け入れたい」という意向があるためです。こちらもぜひチャレンジしてみてください。

兵庫県立大学の偏差値・難易度

東進のデータによると、兵庫県立大学の偏差値は学部・日程を問わず57~60です。実質倍率は2倍以上となる学部が多く、全体的に人気のある大学だと言えます。共通テスト得点率は7割以上が望ましいです。

しっかり対策をすれば十分合格が狙える難易度ですが、油断は禁物。特に環境人間学部の後期は6倍に迫る人気ぶり。環境人間学部志望の方は、前期で合格したいところです。

兵庫県立大学合格の出題傾向と必要な対策とは?

続いて、兵庫県立大学の出題傾向と対策方法を教科ごとに解説します。なおここでは、個別学力検査で総合問題を採用していない、国際商経学部・社会情報科学部・工学部・理学部の4学部を中心に解説しています。

英語は基礎~標準レベルの単語・熟語・文法をしっかり固める

兵庫県立大学の英語は、長文読解の大問が3つほどと、英作文や会話文などを扱う大問が1~2つで構成される傾向にあります。

長文読解問題の比重が大きいため、幅広いジャンルの問題を解いておき、どんな内容が出されても対応できるようにしましょう。基礎~標準レベルの単語・熟語・文法をいかに固めるかがポイントとなります。和訳や英訳などの記述が苦手な人は、予備校講師などに添削してもらうのがおすすめです。

数学は過去問を解いた上で数Ⅲ頻出分野の対策を

兵庫県立大学の数学は、学部ごとに内容が異なります。

国際商経学部の出題範囲は、数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列、ベクトル)です。工学部・理学部はこれに加え、数学Ⅲを含みます。社会情報科学部も数学Ⅲが含まれますが、選択問題の1つとしての出題のため、選ばなくても受験は可能です。

理系数学は数Ⅲの比重が大きく、大問5問のうち4問が数Ⅲ分野ということもあります。工学部では三角関数や複素数平面、微分・積分の応用、ベクトルなどが出題される傾向にあります。理学部では図形や指数関数・対数関数、微分・積分、数列などが出題され、数列や関数と極限の問題がやや難易度が高く設定されています。過去問を数年分解いた上で、これらの分野を重点的に対策しましょう。

兵庫県立大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校3選

最後に、兵庫県立大学を受験する人におすすめの塾・予備校をご紹介します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

有名講師が出演するテレビCMなどでおなじみの東進ハイスクール・東進衛星予備校。ハイクオリティーな映像授業はもちろん、それ以外にもさまざまな講座を開講しています。その実績は確かなもので、2022年度には全国の国公立大学に1万6000人以上もの合格者を輩出。兵庫県立大学にも、現役生のみで252人(講習生含まず)が合格しています。兵庫県立大学の一般選抜の募集人数は900人ほどなので、圧倒的な実績と言えるでしょう。

おすすめの講座は「志望校別単元ジャンル演習講座」と「過去問演習講座」です。「志望校別単元ジャンル演習講座」では志望校に合わせて、AIが最適な演習問題を選び出してくれます。「過去問演習講座」は2次試験の過去問の演習と、プロによる採点・添削が受けられる講座で、兵庫県立大学の国際商経学部・社会情報科学部・工学部に対応しています。効率よく過去問対策ができるので、ぜひ受講してください。

また、模試が充実していることも東進の特徴です。兵庫県立大学は共通テストの配点が大きいため、「共通テスト本番レベル模試」の受験がおすすめです。共通テスト本番と同じレベル・ボリューム・試験時間の模試が年4回行われるため、本番に向けて慣れておきましょう。

河合塾

河合塾は日本最大手の予備校の一つです。長い歴史の中で培った独自のノウハウを生かし、国公立大学にも毎年多くの塾生が合格しています。

現役生向けの「高校グリーンコース」では、一人ひとりにチューター(進学アドバイザー)が付き、志望校や学習状況に合わせてぴったりの合格戦略を立ててくれます。どの科目をどのように勉強すればいいのか明確になるので、一人ではなかなか学習を進められない人にもおすすめです。

河合塾の講座は、基礎~発展の6段階に分けられています。兵庫県立大学志望なら、しっかりと基礎固めができる1~3レベルの講座を重点的に取りましょう。「スタンダード国公立大英語」や、数Ⅲが必要となる人は「スタンダード理系数学Ⅲ」などの講座がおすすめです。

武田塾

武田塾は、「授業を行わない塾」として知られています。自主学習が最も大切という考えのもとで受験生の自習を徹底的に管理し、効率的に偏差値を上げていきます。そのため、自分の偏差値やクラス分けに左右されずに合格を目指せるのです。授業を受けるだけではやる気が出ない人や、ダラダラと自習してしまう人におすすめの塾です。

武田塾では、塾生一人ひとりにじっくりカウンセリングを行い、その時点での偏差値や得意科目・苦手科目を徹底的に分析。その上で必要となる参考書や学習方法を提案し、1年間のカリキュラムを組んでくれます。このような実績から、武田塾は全国に400校以上を持つ人気塾となりました。兵庫県内にも約20校あり、通いやすいことも魅力です。

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