【現代文編】大学受験におすすめの参考書を分野別に紹介【総合・読解・漢字・解答方法・小論文】

大学受験のために現代文を勉強しようと思っても、「何をすれば良いのかがさっぱり分からない」と悩んでいる人は少なくないでしょう。

確かに、現代文は数学のように公式が明示されていない科目であるため、勉強がしづらいと感じるのは仕方のないことかもしれません。

しかし、現代文対策に特化した参考書を活用すれば、現代文の力をメキメキと高めていくことができます。

また、国語の読解力は全ての教科で必要になる力であるため、参考書を使って現代文をしっかりと学ぶことで、他教科の成績が伸びることも期待できます。

そこで今回の記事では、大学受験における現代文対策におすすめの参考書を「総合的な力」「読解力」「漢字・語彙」「解答方法」「小論文」といった5分野に分けて紹介します。

現代文の中でも特に苦手な分野を克服できる大学受験の参考書を探している人はもちろん、現代文にまつわる全ての分野の参考書を一通りチェックしたい人も、ぜひ参考にしてください。

現代文の総合的な力を身に付けたい人におすすめの参考書

現代文が本当に苦手で、現代文の中でも何につまずいているのかすらもよく分かっていないという人には、現代文の総合的な力を高めるためのノウハウが詰まった参考書がおすすめです。

ここからは、現代文の総合的な力を身に付けたい人におすすめの大学受験参考書を2冊紹介します。

現代文の勉強法をはじめからていねいに

出口汪「現代文の勉強法をはじめからていねいに」(東進ブックス、2014年)は、現代文の正しい勉強法を漫画で分かりやすく解説している大学受験参考書です。

現代文が苦手な人の中には、「いくら頑張っても点数が伸びない」「自分には現代文のセンスがない」と諦めてしまっている人もいるかもしれません。けれど、現代文も論理的に学習を積み重ねていけば、確実に点数UPを期待できる科目です。

こちらの参考書を読んでいくことで、どうすれば現代文を論理的に読み解くことができるのかを学ぶことができます。評論、小説、マーク、記述などの各分野について、点数を伸ばすための勉強法も説明してくれています。現代文の点数UPを狙っているのなら、できるだけ早い段階で読んでおいてほしい1冊だと言えるでしょう。

より気軽に、しかし、より深く現代文を学びたいと考えている人は、ぜひ同書を手に取ってみてください。

現代文キーワード読解[改訂版]

Z会出版編集部「現代文キーワード読解[改訂版]」(Z会、2015年)は、大学入試における現代文の頻出キーワードをテーマ別に解説している参考書です。

同書は、160語のキーワードを精選し、テーマ別に図解やイラストを用いて丁寧に解説しています。また、実際に大学入試で出題された文章が例文として取り上げられているため、より実践的な受験対策を行うことができます。

現代文を基礎の基礎から学び、着実に現代文の力を高めたいと考えている人におすすめの1冊です。

現代文の読解力を高めたい人におすすめの参考書

現代文の中でも、小説や論説文などの長文読解問題につまずいていると感じている人には、読解力を鍛えられる参考書を活用することをおすすめします。

今回は、現代文の読解力を高めたい人におすすめの大学受験参考書を2冊紹介します。

船口のゼロから読み解く最強の現代文

船口明「船口のゼロから読み解く最強の現代文」(学研プラス、2010年)は、現代文読解の正しい基本を学ぶことができる大学受験参考書です。

同書は、正しい読解法を学ぶstep1と読解法の徹底トレーニングを行うstep2の2部構成です。「技術に走るな、本質をつかめ!」をモットーに代々木ゼミナールで講師として活躍している船口先生が、軽やかな語り口で現代文を論理的に読む方法を講義します。

長文読解の得点に波があることに悩んでいる人は、本書を活用し、安定した得点力を培いましょう。

現代文読解力の開発講座〈新装版〉

霜栄「現代文読解力の開発講座〈新装版〉」(駿台文庫、2011年)は、大学入学共通テストはもちろん、ありとあらゆる大学受験に通用する読解力を身に付けられる参考書です。

同書は、大学入試センター試験、京都女子大学、明治大学、上智大学、専修大学、中央大学、早稲田大学、学習院大学、東京大学で出題された問題を10題ピックアップ。要旨をまとめる「読解力開発問題」も掲載しており、これに取り組めばより効率的に読解力を伸ばすことができます。

どのような問題にも対応できる読解力を最短ルートで学びたい人は、ぜひ手に取ってみてください。

漢字・語彙力を伸ばしたい人におすすめの参考書

大学受験に必要な漢字・語彙力を伸ばしたいのであれば、大学受験に特化した漢字・語彙が厳選されている参考書を活用することをおすすめします。

以下より、漢字・語彙力を伸ばしたい人におすすめの参考書を2冊紹介します。

漢字 一問一答【完全版】

河本敏浩「漢字 一問一答【完全版】」(東進ブックス、2012年)は、大学受験対策に役立つ漢字や重要語句を収録している参考書です。

同書は、過去の大学受験で出題された漢字の中でも、特に出題頻度の高いものを厳選。横書きであるため、赤シートでの学習がしやすくなっています。また、漢字と共に語句の意味や漢字の訓読みのほか、類語・対義語もあ掲載されているため、効率的に漢字力・語彙力を高められます。

スキマ時間を活用してより多くの漢字・語彙を習得したいと考えている人におすすめの1冊です。

高速マスターシリーズ すらすらできる現代文基本用語700

大槻岳「高速マスターシリーズ すらすらできる現代文基本用語700」(東進ブックス、2006年)は、大学受験によく出る基本用語を分かりやすく説明している参考書です。

同書は、対比で覚える超頻出用語41、文章で覚える頻出用語158、まとめて覚える頻出用語400、テーマで覚える頻出用語102、読み書きで覚える頻出用語200を収録しており、それぞれの用語が実際の文章の中でどのように扱われているのかを設問形式でチェックできます。

現代文の得点力を高めたいと考えている人は、本書を活用して語彙力を伸ばしましょう。

現代文の解答方法を熟知したい人におすすめの参考書

現代文でいつでも完璧な解答を書けるようになりたいのであれば、そのコツを丁寧に解説している参考書を活用することをおすすめします。

現代文の解答方法を熟知したい人には、以下で紹介する2冊の参考書がおすすめです。

ゼロから覚醒 はじめよう現代文

柳生好之「ゼロから覚醒 はじめよう現代文」(かんき出版、2020年)は、現代文の正しい解き方が分かる大学受験参考書です。

同書は、なぜ現代文を苦手だと感じるのか、その理由から徹底的に解説しています。どのような問題も同じように解ける再現性の高い解法を、「例題」「実践問題」「覚醒ポイント」の繰り返しによって教授します。

現代文に対する苦手意識を克服し、現代文を解く絶対ルールを習得したいと考えている人は、ぜひ同書を手に取ってみてください。

入試現代文へのアクセス 基本編

荒川久志「入試現代文へのアクセス 基本編」(河合出版、2013年)は、現代文の解答の仕方を分かりやすく解説している大学受験参考書です。

同書は、基本的な読解のポイントを押さえられる本文の解説に加え、解法のポイントを押さえられる設問の解説を収録。例題4題と練習問題12題を通し、実践的な読解力と解法を身に付けることができます。

さらに、より高度な入試問題に対応する力を養える同シリーズ「発展編」「完成編」を活用すれば、志望大学の受験を突破する解法をマスターできるでしょう。

小論文の得点力を高めたい人におすすめの参考書

志望する大学が入試において小論文を課しているものの、うまく小論文を書くことができずに困っているという人は、ぜひ小論文対策の参考書を活用してみてください。

小論文の得点力を高めたい人には、これらの2冊がおすすめです。

全試験対応!直前でも一発合格!落とされない小論文

今道琢也「全試験対応!直前でも一発合格!落とされない小論文」(ダイヤモンド社、2018年)は、大学受験をはじめとする全ての小論文試験に対応する力を培える参考書です。

同書は、2000本の失敗答案を統計的に分析することで明らかになった「12の超重大ミス」を提示し、減点されない書き方を徹底解説しています。また、「試験別頻出テーマ&キーワード速習表」も付いているため、より効率的に試験対策を行えます。

最小限の努力で小論文を書く力を高めたいと考えている人におすすめの1冊です。

採点者の心をつかむ 合格する小論文

中塚光之介「採点者の心をつかむ 合格する小論文」(かんき出版、2017年)は、小論文試験に臨む受験生のモヤモヤをたちどころに晴らしてくれる大学受験参考書です。

同書は、「始めに賛成・反対を表明する」「起承転結の型にはめて書く」などの小論文のよく分からない常識を打破するもの。自分の体験談をキーワードとし、採点者が思わず引き込まれてしまう小論文を書くコツを丁寧に説明しています。

量産型小論文から脱却し、自信を持って志望大学合格をつかみ取りたいと考えている人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。