受験生の母、子供の学習時間は「足りてない」(60.9%)。学習効率が「良くない」(46.7%)との声も

~学習効率を高めるため、受験生の5人に1人が「スマートフォンの学習アプリ」を活用~

サマリー

  • 子供は学習以外の時間で「忙しそう」、3人に2人の保護者が回答
  • 母親の約6割、子供の学習時間は「足りていない」
  • 子供の学習へ関与する時間について、半数の母親が「足りないと感じる」
  • 母親から見た子供の学習効率、4割以上が「良くない」
  • 学習効率を高めるために、受験生の5人に1人が「スマートフォンの学習アプリ」を活用
  • 学習アプリのメリット、1位「場所を問わない」、2位「音声や動画の活用」、3位「反復学習のしやすさ」

調査概要

受験生を持つ保護者には、働いている人も多いと思います。仕事や家事に追われ、なかなか勉強について受験生と話す時間がとれないという話も聞きます。

一方、受験生自身も勉強に使える時間がたっぷりあるかというと、そうでもないようです。インターネットやスマートフォンが普及し、飛び交う情報量が爆発的に増えた現在、子供たちは部活だけでなくSNSやYouTubeなど、膨大な情報を処理するために時間を費やしています。勉強以外のことに時間をとられすぎていると悩む保護者も多いかもしれません。

そこで本調査では、受験生を支える保護者を対象に、受験生の勉強に関する時間の使い方、学習効率を高めるための工夫などを聞いてみました。

調査結果

保護者の3人に2人、子供は学習以外の時間で「忙しそう」

2020年度に受験を迎える高校2年生の子供がいると回答した保護者の60.0%が、子供は部活動や課外活動などの学習以外のことで「忙しそうだ」と感じていることがわかりました。
※「とても忙しそう」「やや忙しそう」の合計

Q1 – あなたから見て、お子さまは現状、部活動や課外活動など学習以外のことで忙しそうですか? (n=287)

保護者の約6割、子供の学習時間は「足りていない」

子供の学習時間が足りているかと聞くと、「足りない」と回答した保護者は36.2%、「やや足りない」との回答は24.7%。60.9%が学習時間について「足りない」と感じていることがわかりました。

Q2 – あなたから見て、お子さまの学習時間は十分足りていると思いますか?(n=287)

受験生の学習へ関与する時間について、保護者の半数が「足りないと感じる」

保護者自身が子供の学習へ関与する時間については、「足りない」と感じている人が27.5%、「やや足りない」と感じている人が22.6%でした。50.1%が子供の学習へ関与する時間について「足りない」と感じていることがわかりました。

Q3 – あなたご自身が、お子さまの学習に関与する時間は、十分足りていると思いますか?(n=287)

保護者から見た受験生の学習効率、4割以上が「良くない」

保護者の目から見ると、受験生の学習効率については「あまり学習効率が良くない」が20.6%、「学習効率が良くない」が26.1%と、46.7%が「学習効率が良くない」と考えていることがわかりました。また最も多かった回答は「どちらともいえない」で34.8%でした。

Q4 – あなたから見て、お子さまの学習効率は良いですか?(n=287)

学習効率を高めるために、受験生の5人に1人が「スマートフォンの学習アプリ」を活用

学習効率を高めるために取り組んでいることを聞くと、「勉強するための環境や空間を整える」が36.2%と最も多くなりました。次いで、「規則正しい生活をする」が34.1%、「十分な栄養を摂る」が32.1%、「良質な睡眠をとる」が30.0%と比較的割合が高くなりました。また、「スマートフォンの学習アプリを活用する」と回答した人も21.3%いました。
※複数回答可。

Q5 – あなたやお子さまが、学習効率を高めるために、現在取り組んでいることについて、あてはまるものをすべてお選びください。(n=287)

学習アプリのメリット、1位「場所を問わない」、2位「音声や動画の活用」、3位「反復学習のしやすさ」

学習効率を高めるために、スマートフォンの学習アプリを活用している人にその理由を聞くと、「場所を問わず勉強ができる」が72.1%で最多となりました。他には「音声や動画で理解力を高められる」が63.9%、「反復学習がしやすい」が57.4%、「子供に合わせた勉強ができる」が55.7%となりました。
※複数回答可。

Q6 – あなたやお子さまがスマートフォンの学習アプリを利用する理由について、あてはまるものをすべてお選びください。(n=61)

調査手法

  • 調査期間:2020年2月20日~2月22日
  • 調査対象:2020年2月現在、高校2年生の子供がいると回答した35~59歳の女性
  • 調査方法:インターネット調査

まとめ

今回の調査からは、多忙な保護者や受験生の現状、そして多忙な中でもなんとか時間を捻出して学習効率を高めようと取り組む様子が見えてきました。

学習効率を高めるための取り組みを見ると、「スマートフォンアプリ」や「動画」を活用している人も一定数いることがわかりました。そういえば、朝の電車の中で英単語のアプリを開いている学生をよく見掛けます。スマホアプリは場所を問わず学習できるので、動画や音声で理解を促進できるだけでなく、反復学習がしやすいというメリットもあります。

大手の塾や予備校なども、学習アプリの提供に力を入れ始めています。隙間時間を使って勉強効率を上げるために、学習アプリを活用してみるものいいかもしれません。