総合型・学校推薦型選抜に強い早稲田塾の評価・評判とは? 口コミ・体験談をチェック!

早稲田塾は1979年の開校以来、徹底して”現役合格”を掲げている塾・予備校です。その最大の特徴は、いわゆる受験勉強だけに特化せず、一生ものの力を身に付けることを念頭に置いていること。そのため、早稲田塾では、自らを「予備校」というよりも「私塾」と定義しています。。

早稲田塾 公式サイト

早稲田塾は2014年に、東進ハイスクールなどを運営するナガセのグループ会社となったため、オンラインで東進講師の授業も受けられます。そんな早稲田塾について、実際に利用した受験生たちはどのように感じているのでしょうか? リアルな口コミ・体験談を交えながら、早稲田塾の評価・評判についてご紹介します。

早稲田塾は現役合格を重視した総合型・学校推薦型選抜対策が特徴

早慶で多数の合格実績! ピンポイントの対策も

早稲田塾は、総合型・学校推薦型選抜(旧AO・推薦入試)対策にかなり力を入れています。その合格実績は、総合型・学校推薦型選抜だけでも1549人(2023年度合格実績・現役生のみ、講習生含まず)。そのうち235人は早慶合格者で、東京大学の学校推薦型選抜(旧推薦入試)の合格者も輩出しています。

早稲田塾の講座は、大学・学部を問わず、全ての大学の総合型・学校推薦型選抜に対応しています。早稲田大学と慶應義塾大学については、学部は限られますが大学別対策も可能です。さらに入試直前期には、早慶以外にも60種類近くの大学・学部別対策を実施しています。

また、国際系学部の総合型・学校推薦型選抜の際に提出する英語書類の作成サポートや、建築・芸術系を目指す人に向けた教養・実技対策なども展開しています。総合型・学校推薦型選抜を受けることをすでに決めている人や、総合型・学校推薦型選抜で早慶や国際系、建築・芸術系をピンポイントで目指す人にはぴったりです。

英語の民間試験対策は将来にも活かせる

早稲田塾では英語力の育成にも力を入れており、塾生が日本国内のみならず、世界で活躍することも視野に入れたサポートを実施。早稲田大学、上智大学、GMARCHなどの多くの大学で実用英語技能検定(英検)やTEAP、TOEFL、TOEIC、IELTSを入試に活用していることを踏まえ、英語4技能を鍛える「英語特訓道場」や「英語4技能資格試験系講座」、AIを活用した「英語4技能講座」を開講しています。

英検などの民間試験で高いスコアが取れれば、入試だけでなく、将来にも生かせる武器になるはずです。ただし、口コミによると、英語特訓道場は全塾生必修となっているようです。すでに何らかの民間試験で高スコアを出している人には時間の無駄になりかねないので、入塾の前によく検討しましょう。

一般入試への対策としては、東進ハイスクールのオンライン講座「東進講座」を提供しています。ただし、これ以外の授業は用意されていません。対面授業を希望する人や、プロ講師に直接質問したい人には物足りない可能性があります。

早稲田塾の授業の質や志望校対策についての評価・評判は?

早稲田塾の授業の質や志望校対策への満足度について、実際に通った人にアンケートを実施したところ、下のような結果となりました。なお、大手予備校ではないため、回答人数が5人と少ない点はご了承ください。

◎ とても満足
/5点
○ 満足
/4点
△ どちらとも言えない
/3点
▲ あまり満足していない
/2点
× まったく満足していない
/1点
早稲田塾の平均点全体の平均点
授業の質(授業が分かりやすい、役に立つ、受験対策に適しているなど)40.0%40.0%0.0%20.0%0.0%4.004.01
教材の質(テキストやテスト、補助教材などの質が優れているか)40.0%20.0%40.0%0.0%0.0%4.003.81
授業の種類・レベル(自分に合ったタイプ、ちょうどいい学力レベルの授業があったか)40.0%40.0%0.0%20.0%0.0%4.003.95
志望校対策(志望校に応じた対策をしてくれたか)60.0%20.0%20.0%0.0%0.0%4.403.83

【授業の質】以外の項目で、他の予備校も合わせた全体の平均点を上回りました。唯一平均点を下回った【授業の質】も4.00点で、全体の平均である4.01点とほとんど同じです。早稲田塾の授業の質や志望校対策への満足度は、全体的に高いと言えそうです。

特に点数が高かったのは【志望校対策】の4.40点で、全体の平均点を0.57点も上回っています。これについては60%もの人が「とても満足」と感じており、志望校対策のレベルの高さがうかがえるでしょう。

【教材の質】は60%の人が「とても満足」または「満足」と回答している一方、40%が「どちらとも言えない」を選択しています。また、【授業の質】と【授業の種類・レベル】は「とても満足」と「満足」の回答が80%を占めており、おおむね満足度が高いですが、「あまり満足していない」という人もいました。

この結果から、教材や授業の質、授業の種類・レベルについては、合う人・合わない人がいると考えられます。体験授業を受けて、早稲田塾が自分に合うかどうか確かめることをおすすめします。

早稲田塾の授業や総合型・学校推薦型選抜対策の口コミ・体験談

授業はわかりやすく、教材も洗練されていたと思う。授業のレベルは個々に合わせて柔軟に対応可能で、志望校対策も丁寧だった。

AO専門の塾とは異なり、AO入試対策と一般入試対策を並行して行えることがとても良かったと思います。

塾生は英単語道場という授業を必ず受けなければいけないが、これが無駄な時間であると感じました。

推薦対策をしてくれますが、それ以外の一般的な試験対策は大手予備校の方が良いです。推薦対策をしたいならおすすめですが、一般入試だけを受験するなら行かなくていいと感じます。

早稲田塾オリジナルのプログラムや学習サポート体制

グローバルな活躍も見据えたプログラムが魅力的

授業や総合型・学校推薦型選抜対策、志望校対策以外にも、早稲田塾にはさまざまな特徴があります。

早稲田塾では、“本物に出会い、本物で鍛える”をキーワードに、塾生が大学に合格するだけでなく、さまざまなフィールドで積極的に活躍できるよう、実戦的な英語力や表現力、課題解決力などを養う体験型プログラムを数多く提供しています。たとえば各分野で活躍する大学教授や有識者から直接学べる「未来発見プログラム」では、世界で活躍する人財を育成する「世界塾」や「最先端科学プログラム」「異文化交流プログラム」などを実施。

また、「表現力開発講座」というワークショップでは、プロの俳優が講師となり、「自己を表現し、共感を生む力」を鍛えます。こうしたプログラムでは、入試時の面接はもちろん、実社会でも生かせる力が身に付くはずです。

講師から担任助手まで、チーム一丸となってサポート

サポート体制が充実していることも、早稲田塾の特徴です。各教科の講師をはじめ、担任スタッフ、担任助手など、各スタッフがチーム一丸となり、塾生が興味関心のある進路に進めるよう、しっかりヒアリングしてくれます。

特に担任スタッフは、入学から受験まで一貫してサポートしてくれる重要な存在です。担任スタッフは、各教科の講師や塾生が興味を持つ分野のプロと連携して学びの機会を作ったり、保護者への連絡窓口となったりします。また、担任助手は大学生が務めており、年齢の近いスタッフにいろいろ相談することも可能です。

早稲田塾の学習環境やオンライン授業にも注目!

塾生同士で高め合える環境が魅力! 自習室も充実

早稲田塾は、現役合格に特化した塾であることから、同学年の仲間と切磋琢磨しながら勉強できる環境が整っています。リラックスできる木目調のデザインの校舎内には、軽食を取りながら塾生同士でコミュニケーションを図れるカフェをも完備。横のつながりが強いため、早稲田塾内で人脈を広げることも可能です。

自習室も充実しており、卒塾生からも「自習室が使いやすい」と評価されています。ボックス型の座席は個々のスペースが広く、集中して勉強できます。イスにもこだわりがあり、長時間座っていても疲れません。利用時間は以下の通りです。

  • 平日/14:00~21:00
  • 土曜日/13:00~21:00
  • 日曜日/10:00~18:00

(長期休暇やテスト実施日などで変更の可能性あり)。

校舎数の少なさや学費には注意

一方で早稲田塾は校舎が少なく、東京都、神奈川県、千葉県に12校しかありません。各校舎の詳細は、以下をご覧ください。

校舎名アクセス
池袋校池袋駅西口より徒歩4分
大崎品川校大崎駅東口前
自由が丘校自由が丘駅より徒歩1分
新宿校新宿駅西口・西武新宿駅より徒歩6分
四谷校四ッ谷駅麹町口より徒歩3分
吉祥寺校吉祥寺駅西口前
町田校JR横浜線町田駅南口前
小田急線町田駅より徒歩3分
青葉台校青葉台駅より徒歩4分
藤沢校藤沢駅より徒歩5分
横浜校横浜駅西口より徒歩9分
柏校柏駅東口より徒歩2分
津田沼校津田沼駅南口より徒歩3分

他の予備校に比べて校舎数は少ないですが、IDカード(塾生証)があれば全校の施設が自由に使える「フリーパスシステム」を導入しています。このシステムを活用すれば、「授業は自宅に近い大崎品川校で受け、自習室は学校から近い横浜校で利用する」なども可能です。複数校舎の講座を自由に組み合わせて自分だけの時間割を作ることもできるため、「受けたい講座があるのに通っている校舎でやっていない」ということもありません。やむを得ず授業を欠席してしまった場合も、同じ週であれば他校舎で振替受講が可能です。

また、早稲田塾では、Zoomを活用したオンライン型ライブ授業を行っています。校舎が少ない点はデメリットですが、オンラインなら首都圏以外や海外に住む人も受講が可能です。オンラインであっても、担任スタッフや講師、大学生の担任助手からサポートを受けられます。

料金に関しては、「高い」という口コミも複数見られました。コースは「ベーシック」「スタンダード」「スタンダード(ライト)」「プレミアム」の4種類。高3生はこれらに「ベーシック(ライト)」を加えた5種類がありますが、料金体系はホームページで公開されておらず、各校舎に問い合わせなければなりません。

高3生でプレミアムコースを選択した場合、年間で120万円程度の費用がかかることもあるようです。他の予備校にはない講座を多く展開している点は魅力的ですが、入塾を決める前に料金についても保護者としっかり相談しましょう。

早稲田塾の学習環境やサポート体制についての評価・評判は?

続いては、授業や教材の質以外について、早稲田塾の特徴を見ていきましょう。

学習環境やサポート体制などに関するアンケート結果はこのようになりました。なお、「学習サポート体制」については「よく分からない」という回答が1件あったため、数値が合っていません。ご了承ください。

◎ とても満足
/5点
○ 満足
/4点
△ どちらとも言えない
/3点
▲ あまり満足していない
/2点
× まったく満足していない
/1点
早稲田塾の平均点全体の平均点
クラス(人数やレベル分けがちょうどよかったか)60.0%40.0%0.0%0.0%0.0%4.604.01
学習環境(教室・自習室・その他塾内の設備について)40.0%60.0%0.0%0.0%0.0%4.403.98
校舎の立地(通いやすい、塾周辺の環境など)20.0%20.0%60.0%0.0%0.0%3.604.05
講師(解説が分かりやすい、質問がしやすい、親しみやすいなど)40.0%40.0%0.0%20.0%0.0%4.003.95
スタッフ(講師以外の塾内スタッフの対応について)40.0%20.0%20.0%0.0%20.0%3.603.86
学習サポート体制(モチベーション維持につながるフォローなどはあったか)50.0%25.0%25.0%0.0%0.0%4.253.80
進路相談(志望校・受験校を決めるための情報提供の充実度や、進路に関するアドバイスなどが適切だったか)60.0%0.0%20.0%0.0%20.0%3.803.82
学費・料金(学費・料金は安かったか、高かったか)40.0%40.0%0.0%20.0%0.0%4.003.47

早稲田塾は学習環境やサポート体制もおおむね好評で、5項目で全体の平均点以上の点数となりました。特に【クラス】【学習環境】は全体の平均点を大きく上回っています。この2項目は、全ての回答者が「とても満足」または「満足」と回答しました。また、【学習サポート体制】も「とても満足」と「満足」を合わせて75%を占めています。この結果から、早稲田塾は学習しやすい環境が整っていると分かります。

一方で、【校舎の立地】は3.60点で、全体の平均である4.05点を大きく下回る結果になりました。早稲田塾は校舎の数が少ないため、やはり通いにくい場合があるようです。

また、【スタッフ】と【進路相談】も平均以下の点数となっています。この2項目は「とても満足」と「満足」が多い一方、「まったく満足していない」という回答も出ていることから、生徒とスタッフの相性次第であると言えるでしょう。

早稲田塾の学習環境やサポート体制に対する口コミ・体験談

授業がない日でも空いていれば勉強するスペースを確保できますし、友達と集中して勉強できました。

塾生は現役高校生だけだったので、仲間がたくさんできて楽しかったです。みんなで同じ目標を共有できました。自習室もきれいでイベントなどもたくさんあり、受験が苦になりませんでした。

現役専門の予備校なので、高校の授業や部活動と両立しながら学べました。

少々値は張りますが、その価値のある予備校だと思います。

志望校を決めるときは自分の意思を尊重しながら選定することができて、精神面でも不安定なときのメンタルケアをしてくれた。出来るようになるまで徹底的に教えてくれたので、学力の向上にとても役立った。

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