早稲田塾は、総合型選抜・学校推薦型選抜に対応するための力を身につけられる講座を数多く提供している塾・予備校です。総合型選抜・学校推薦型選抜に挑戦したいと考えている人の中には、早稲田塾への入塾を考えている人も多いでしょう。
しかし、早稲田塾の講座はオリジナリティの高いものが多くあります。そのため、イメージをつかみづらく、自分に合う講座はあるのか、どの講座を選べば良いのか、よくわからずに困っている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、まず早稲田塾はどのような塾・予備校なのか、講座の取り方はどのような仕組みになっているのかについて解説。その後、高校3年生対象のおすすめ講座をカリキュラムごとに紹介します。
早稲田塾のおすすめ講座を知りたいと考えている現役の高校生は、ぜひ参考にしてください。
早稲田塾ってどんなところ?
早稲田塾は、「独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する」を指導理念として掲げています。1979年の開塾以来、大学受験を突破するための力のみならず、世界へ羽ばたくための「一生モノの力」を育むことに心血を注いでいます。
2021年度の総合型選抜・学校推薦型選抜では合計で1533人の現役合格者を輩出。AO(総合型選抜)・学校推薦合格実績ランキングにおいて、堂々の1位に輝いています。
また、2022年度総合型選抜・学校推薦型選抜では、2022年2月10日現在で以下の合格実績があります。なお、全て現役合格者数の数字です。
- 慶應義塾大学:172人
- 早稲田大学:66人
- 上智大学:134人
- 国際基督教大学:24人
早稲田塾の大手予備校をも凌ぐ総合型選抜・学校推薦型選抜の合格実績の秘訣は、早稲田塾独自の進路指導とカリキュラムにあります。
大学名や偏差値ではなく、研究テーマや教授を基準にして大学を選ぶ「進路発見指導」と、高い定着度を実現する「議論し、行動し、習ったことを人に教える」という流れを取り入れたカリキュラムを導入。これにより、数多くの生徒を総合型選抜・学校推薦型選抜合格に導いているのです。
早稲田塾の講座の取り方は?
早稲田塾はコース制を導入しています。
高校3年生の場合はプレミアム・スタンダード・スタンダード(ライト)・ベーシック・ベーシック(ライト)という5つのコースが用意されており、どのコースを選ぶかによって受講できる単位数が異なります。
2022年度の高校3年生の場合、各コースの受講可能な単位数は、以下の通りです。
コース | プレミアム | スタンダード | スタンダード(ライト) | ベーシック | ベーシック(ライト) |
受講可能単位数※ | 39 | 27 | 21 | 15 | 7 |
選択可能単位数 | 33 | 21 | 15 | 9 | 4 |
※受講可能単位数は、各コースの必修講座の単位も含めた数字
プレミアム・スタンダード・スタンダード(ライト)・ベーシックでは、「高速マスター基礎力養成講座」(3単位)、「SDGs探究学習プログラム」(3単位)が必修となっています。ベーシック(ライト)では、「高速マスター基礎力養成講座」(3単位)のみが必修となっています。
なお、単位としてカウントはされませんが、どのコースにおいても「ポートフォリオ作成指導(自分史作成・進路発見特別指導)」も必修となっています。
続いて、早稲田塾が設けているカリキュラムについて説明します。早稲田塾は、以下に挙げる7つのカリキュラムを用意しています。
- 総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導
- 論文系講座
- 東進講座
- 英語特訓道場
- 英語4技能資格試験系講座
- 表現力開発講座
- 未来発見プログラム
このうち、「英語特訓道場」は必修カリキュラムとなっています。また、プレミアムコースに入ると、「未来発見プログラム」を優先的に受講できます。
早稲田塾のおすすめ講座
早稲田塾では、担当スタッフと相談しながら受講する講座を選び、オーダーメイドのプログラムを作成できます。
しかし、あらかじめ受講したい講座をある程度絞り込んでおいた方が、スムーズに自分の納得のいくプログラムを組めるでしょう。
ここでは、早稲田塾における高校3年生対象のおすすめ講座をカリキュラムごとに紹介します。
網羅性の高い講座を中心にピックアップしているので、志望大学が固まっていない人も、ぜひ参考にしてください。
総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導
「総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導」は、多彩なプログラムを通して志望理由書の作成や面接試験を突破するために必要な表現力を磨いていくカリキュラムです。
総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導のおすすめ講座としては、以下の3つが挙げられます。
総合型・学校推薦型選抜特別指導〈提出書類作成〉 | 文理や大学・学部を問わず、すべての大学の総合型選抜・学校推薦型選抜に対応している講座。併願戦略として、複数の出願書類作成も行う。 |
総合型・学校推薦型選抜特別指導〈提出書類作成(英語)〉 | 慶應義塾大学(PEARL、SFC)、早稲田大学(文化構想JCulP・社会科学TAISI)、上智大学(国際教養)、国際基督教大学(ユニバーサル アドミッションズ)など、志望理由書を英語で執筆する人のための講座。 |
総合型・学校推薦型選抜特別指導〈提出書類作成(医学・メディカル系)〉 | 医学・歯学・薬学・看護学・医療学・獣医学など、すべてのメディカル系学科の総合型選抜・学校推薦型選抜に対応している講座。 |
なお、総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導の講座には、高校1~2年生でも受講できるものもあります。
論文系講座
「論文系講座」は、総合型選抜・学校推薦型選抜専門の講師による講評と受講生同士の講評によって、論文の質を高めていくカリキュラムです。
論文系講座のおすすめ講座としては、以下の3つが挙げられます。
大学への小論文 | 実際の入試問題を使って「書き方の型」を身につけていく講座。小論文の書き方を基礎から学びたい人におすすめ。 |
論文作法 | 執筆・講師の講評・受講生同士のディスカッションを通し、読み手の視点を踏まえて書く技術を身につけていく講座。 |
スーパーハイレベル論文作法 | ディスカッション主体の授業で「読む」「聞く」「話す」「書く」力を総合的に鍛えていく講座。国公立大学や難関私立大学を目指す人におすすめ。 |
論文系講座は、「論文作法」を始め、高校1~2年生でも受講できる講座がいくつかあります。論文に苦手意識のある人は、早めに受講しておいても良いかもしれません。
英語4技能資格試験系講座
「英語4技能資格試験系講座」は、英語民間試験を利用している大学の受験を突破する力を身につけるためのカリキュラムです。
英語4技能資格試験系講座のおすすめ講座としては、以下の3つが挙げられます。
英検2級対策講座 | 英検2級の取得を目指すための講座。総合型選抜・学校推薦型選抜に挑戦する上で最低限必要な資格を取得したい人におすすめ。 |
英語4技能試験対策講座〈中 級〉 | CEFR-B2レベル(TOEFL-iBT75、IELTS5.5、英検準1級)を目指すための講座。英語4技能試験でハイスコアをとるために必要な基礎力の養成と、具体的な実践対策を行う。 |
TOEFL対策講座〈上 級〉 | TOEFL-iBT100およびIELTS7.0以上を目指すための講座。東京大学・一橋大学・早稲田大学・国際基督教大学(ICU)や、海外大学への進学を目指す人におすすめ。 |
英語4技能資格試験系講座には全6つの講座がありますが、いずれも全学年が受講できます。自分の実力や目指す大学のレベルに応じて、計画を立てて受講してはいかがでしょうか。
東進講座
「東進講座」は、一般選抜に備えるためのカリキュラムです。大手予備校・東進が提供している講座の中から、自分のレベルに合う講座を選択して受講できます。
必修である「高速マスター基礎力養成講座」のおすすめ講座としては、以下の6つが挙げられます。
共通テスト対応英単語1800 | 共通テストカバー率99.8%の基礎単語習得講座。 |
共通テスト対応英熟語750 | 共通テストで高得点をとるために必要な熟語を習得できる講座。 |
上級英単語1000 | 国公立大学の二次試験・難関私立大学の受験を突破するために必要な単語を習得できる講座。 |
上級英熟語500 | 国公立大学の二次試験・難関私立大学の受験を突破するために必要な熟語を習得できる講座。 |
今日のコラム | 毎日1題、新聞コラムの段落並び替え問題を解くことで、読解力・文章構成力・表現力を培える講座。 |
共通テスト対応漢字1000 | 共通テストの出題範囲である常用漢字の中から、重要な1560字を習得できる講座。 |
東進のおすすめ講座については、ぜひ以下の記事も参照してください。
未来発見プログラム
「未来発見プログラム」は、将来の日本を牽引するリーダーを育成する、早稲田塾オリジナルカリキュラムです。
各分野の第一線で活躍する大学教授や有識者を招き、講演やフィールドワークを実施。グローバルな課題に対する理解の深化やプレゼンテーション能力の向上、真の進路発見を目指します。
未来発見プログラムのおすすめ講座としては、以下の5つが挙げられます。
最先端科学プログラム | 慶應義塾大学環境情報学部の冨田勝教授の指導のもと、最先端の遺伝子工学とシステムバイオロジーの研究に取り組むプログラム。 |
ネゴシエーション アンド リーダーシップ プログラム | 慶應義塾大学法学部の田村次朗教授の指導のもと、模擬交渉を通して創造的な問題解決に必要な交渉力を培うプログラム。 |
スーパーフューチャープログラム | 早稲田大学第12代総長の西原春夫先生の指導のもと、「温故知新」をテーマとして未来のリーダーに欠かせない歴史観、グローバルな視点を養うプログラム。 |
異文化交流プログラム | 立命館アジア太平洋大学の国際学生たちを招き、英語でのグループワークを通してグローバル・リテラシーとアカデミック・リサーチ力を培うプログラム。 |
日テレ式『伝える力』講座 | 日テレのプロデューサーやアナウンサー、演出家の指導のもと、オンラインコミュニケーションにおける表現力を鍛えるプログラム。 |
「未来発見プログラム」の講座もいくつかありますが、いずれも全学年が受講できます。気になるものはどんどん受講し、自分の進路や将来について考えるきっかけにしても良いでしょう。