物理の成績を伸ばしたい!おすすめの予備校・専門塾&予備校を探す方法

大学入試の理科には「物理・生物・化学・地学」の4科目があります。物理は暗記が少ない科目ですが、計算する量が多いため決して楽な科目ではありません。物理では「概念の理解」が最も重要といわれており、そのための対策が必要です。

しかし、物理の概念は感覚的にわかるものではなく、独学で完璧に理解することはなかなか難しいでしょう。物理の成績を上げるためには、塾や予備校に通ってプロから指導を受けるのがおすすめです。

この記事では、物理の学力を高めたい受験生に向けて、物理の勉強が難しい理由、物理を塾や予備校で勉強する必要性、物理を専門とする塾と予備校の選び方について解説します。

物理が難しい&成績が伸びない要因とは?

理系科目のなかでも「高校の物理は難しい」といわれることがよくあります。物理の問題を解けず、成績が伸び悩む理由は次のとおりです。

基礎固めに苦戦しやすい

物理に限らず、勉強は何事も基礎を固めることが重要です。しかし、物理においては、基礎を勉強する時点で苦戦するケースも珍しくありません。

「公式や法則を覚えても、何をやっているのかわからない」「自分で問題を解ける気がしない」など、お手上げのように感じた経験もあるでしょう。

物理で苦戦する要因の一つに「公式を理解せずに丸暗記する」ことが挙げられます。公式を覚えることはもちろん大切ですが、ただ暗記するだけでは物理の学力は伸びません。

物理において重視すべきことは「その公式がなぜ成り立つのか」「その公式をいつ、どのように使えるのか(適用条件)」を理解しておくことです。さらに、公式の前提となる、物理の現象も理解する必要があります。

公式を丸暗記すれば、教科書レベルの問題であれば簡単に解けるでしょう。しかし、公式の本質や理屈を理解していない場合、大学入試レベルの問題になると途端に歯が立たなくなります。

理系学部の進学で物理を勉強する場合、基礎から地道に知識を積み上げましょう。物理は計算問題がメインであり、公式の使いどころを理解できれば問題を解けるようになります。

物理は暗記する項目が少ないため、基礎をしっかりと固めれば得点源になり得る科目です。

物理は「概念」を理解することが重要なため

物理は化学や生物と比べて暗記量が少ない科目で、その代わりに計算で答えを導き出す問題が多く出題されます。数学が得意な人は、併せて物理を選ぶと良いともいわれています。

しかし、数学が得意でも、物理が苦手という人は少なくありません。物理学と数学は学問として根本的に異なるうえに、概念を理解できていないと「何を勉強しているのかイメージできない」という状態に陥るのです。

そもそも物理学とは大まかにいうと、自然界の物質や現象を、法則にのっとって数式から解明しようとする学問です。物理が数学と異なるのは、数式と同時に「現象」をイメージしなければならないという点でしょう。

数式だけを解いても、あるいは事象だけをイメージしても、物理の問題を解くことはできません。物理を学ぶのであれば、まず物質や現象の「概念」をよく理解したうえで数式を扱う必要があるのです。

具体的に考えてみるとわかりやすいかもしれません。高校物理では「力学・熱力学・波動・電磁気学・原子物理」という5分野を扱います。それぞれの分野の計算では、数字だけではなく単位・文字が出てきます。

例えば、力を表す「N(ニュートン)」、熱量・エネルギーを表す「J(ジュール)」、振動数・周波数を表す「Hz(ヘルツ)」、電流を表す「A(アンペア)」など……。このような単位や文字が出てくると混乱してしまう人が多いのは、概念を理解できていないためです。

このような概念を理解するのは独学では難しいため、塾・予備校のプロ講師を頼りましょう。

数学的な手法が求められる

高校物理では抽象的な概念のほかに、数学的な手法を理解しないと問題が解けません。

高校物理で必要な数学的な手法には、代数、幾何、微積などが挙げられます。物理ではこれらの手法を駆使するだけではなく、物理学の法則や理論の応用が必要です。

数学的手法に関する知識や技術が前提になるため、数学が苦手な人は物理の問題を解くことすら難しくなるのです。

物理を塾や予備校で学ぶ意味

教科書や参考書を自分で読んだだけで、公式の意味や使い方をすべて理解し、実践で生かせる受験生はほとんどいないでしょう。浪人をして、すでに基礎ができているのであれば独学でもいいかもしれませんが、現役生はまず物理のプロから教わることをおすすめします。実際に、独学で物理の勉強を進めたものの行き詰まり、予備校で一から学び直すという人も多いのです。

また、文系でも国公立志望などの場合、大学入学共通テストで理科の受験が必要です。共通テストの物理は、概念を理解できているかどうかを判断する良問が多いといわれています。逆に、概念をよく理解できていれば高得点を取れるため、大学入学共通テストで物理を選択する予定の人は、塾や予備校で学ぶ意味は大いにあるでしょう。

理系の大学に進学したい場合、物理を学んでおくことに意味があります。なぜなら、自分自身の受験科目に物理が加わることで「受験できる大学の選択肢が増える」ためです。

特に、工学部や理学部を受験する場合、物理は必ずマスターしなければなりません。大学によっては、物理のほかに、化学や生物から2科目の選択が必要になります。

概念を理解して物理が得点源となる科目になれば、志望校に合格できる可能性がアップするでしょう。

塾や予備校で物理のみを勉強する方法

理系の大学を受験する際、物理だけが苦手な場合は塾や予備校に通うのがおすすめです。次に、塾や予備校で物理だけを学ぶ方法について解説します。

予備校で物理の単科講座を受講する

予備校によっては、特定の科目だけを受講できる、単科講座が用意されています。物理をどうしても理解できない、予備校の費用をなるべく安く抑えたいときは、単科講座の受講がおすすめです。

単科講座は予備校現地の対面授業、または授業を録画した映像授業で受講するケースが一般的です。なお、物理の単科講座に関する情報は、以下の記事にて詳しく解説しています。

物理の専門塾に通う

学習塾にはさまざまな種類があり、物理を専門的に教える学習塾も存在します。物理を専門とする塾は、豊富な知識を持った講師に教えてもらえることが最大のメリットです。

また、学習塾は予備校とは異なり、講師との距離が近い傾向があります。予備校の指導方法は基本的に講師からの一方通行で、講師には直接質問できません。

物理の専門塾であれば講師との距離が近いため、予備校よりも質問しやすい環境で物理を学ぶことが可能です。また、塾によっては、生徒と講師で1対1のマンツーマンで教えるケースもあります。

物理を基礎からしっかりと理解したいときは、予備校よりも個別指導の専門塾が適しているでしょう。

物理の成績を伸ばせる塾・予備校を探すポイント

物理の成績を伸ばせる塾・予備校を探すためには、どのようなポイントをチェックすればいいのでしょうか? 

公式の丸暗記はNG! 深い理論まで教えてくれる講師を探そう

物理の成績を伸ばすためには、まず理論から理解する必要があります。

「理論の部分を深く教えてくれるかどうか」を軸に、良い講師を探しましょう。とりあえず公式だけ教えて、「これに当てはめて解く」といった教え方をする講師は避けてください。高校物理では5つの分野が出題されます。各分野の理論を教わってみて、ピンとくればその講師と相性が良いといえるでしょう。

また、授業では講師が実践問題を選び、生徒に課題として出すことがあります。いわゆる「良問」を選んでくれるかどうかも、より良い講師を選ぶ判断基準になります。

さらに、別解を教えてくれる講師もおすすめです。別解を知ることで、同じ問題をさまざまな角度から見られるようになり、物理の理解が深まるためです。

物理は講師の教え方によって、成績が上がるかどうかの差が大きい科目といわれています。通いたい塾・予備校がある程度絞れたら、まずは体験授業を受けてみてください。体験授業では以下のようなポイントをチェックし、教え方のうまい講師を見つけましょう。

  • 公式の丸暗記ではなく、基礎の理論から教えてくれるか
  • 概念を理解できる「良問」を選んでくれるか
  • 別解を教えてくれるか

質問のしやすさを重視しよう

物理では「概念」の理解が重要になってきます。概念をきちんと身に付けるためには、わかるまで何度も質問をするのが有効です。

塾・予備校選びの際には、質問しやすそうな環境かどうかをチェックしましょう。大学生などのアルバイトが質問に答える場合もありますが、おすすめは物理のプロ講師が答えてくれるところです。しかし、講師の空き時間に質問をすれば答えてくれますが、忙しくて対応できないこともあるでしょう。

個別指導であれば、疑問をしっかり解消しながら学習していくことができます。個別指導で基礎を固めてから、集団授業でどんどん演習問題を解いていく、という方法もあります。

しっかりと学習指導してくれるところを探す

大学や学部によって、入試で出題される範囲は異なります。例えば、一般的には5つの分野のうち「原子物理」はほとんど出題されないといわれていますが、例年、医学部や理学部では出題されることもあるのです。

原子物理に力を入れる必要はないものの、完全に捨ててしまうのはおすすめしません。また、微積やベクトルは高校物理では扱いませんが、東大など最難関大を目指す場合は使えたほうがいいといわれています。

自分だけで出題範囲を予測し、「原子物理は出ないだろう」「微積・ベクトルはいらないだろう」などとヤマを張るのは避けましょう。特に、予備校の講師は各大学の過去問を研究しており、出題傾向を熟知しています。受験のプロの知恵を借りながら、志望校・志望学部を受ける上で適切な範囲を学習してください。

また、いくら物理の成績を伸ばしたいといっても、英・数の学習をおろそかにしてはいけません。これらの主要教科は受験校によっては理科よりも配点が大きいケースもあるため、きちんと点数を取れるようにしておきましょう。理系国公立志望なら、国語も押さえておく必要があります。

特に、現役生はカリキュラムに余裕がなく、学習ペースの配分が勝敗を分けることも少なくありません。塾や予備校のなかには、アルバイトではなく大卒以上のプロが学習指導をするところもあるため、サポートが手厚いところを選びましょう。

映像授業ができる塾や予備校を探す

先述したとおり、物理は概念が理解できるまで繰り返し参考書を読んだり、講師の解説を聞いたりすることが大事です。物理を塾や予備校で学ぶ場合、特におすすめなのが「映像授業」です。映像授業であればわからなかった部分を巻き戻して確認したり、一時停止して調べながら勉強できたりします。

現在は映像授業を活用している予備校もいくつかあり、自宅からプロ講師の授業を視聴することも可能です。大手予備校でも多くの場合、映像授業が用意されています。授業を見てもわからないことがあれば、チューターやアドバイザーと呼ばれるスタッフに質問するのもおすすめです。

時間を有効活用したい、個別指導で勉強したいならオンライン授業も検討しましょう。予備校に移動する時間を勉強時間に充てられるため、学習効率をより高められます。部活と勉強を両立したい高校生や、ほかの予備校に通っている人におすすめです。

大手予備校の物理講座の特徴とは? 口コミもご紹介!

予備校に通おうと考える人の多くは、東進ハイスクール・河合塾・駿台予備学校といった大手をまず検討するのではないでしょうか。そこで、これらの予備校の物理講座にどのような特徴があるのかをご紹介します。実際に受講した先輩たちの口コミも集計しているので、参考にしてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール東進衛星予備校では、物理だけで20前後もの講座がラインアップされています。

全分野を一通り網羅できる講座に加えて、「スタンダード」、「難関」、「ハイレベル」とレベルに分かれた演習も「力学」、「波動」、「電磁気」といった分野別に用意されています。東進ハイスクール・東進衛星予備校は、苦手な分野を集中的に対策したい人にもおすすめです。

東進ハイスクール・東進衛星予備校が実施する、代表的な物理講座の内容は次のとおりです。

講座名レベル、内容
高等学校対応 物理基礎物理基礎の理解に必要な基礎学力を養う
新 ベーシック物理Ⅰ・Ⅱ①②物理を基礎から学ぶ、一般私立大学入試向け
大学入学共通テスト対策 物理共通テストの物理で80%以上の得点力を養う
スタンダード物理 PART1/PART2物理の基礎固め~実戦力を身に付ける講座
上位国公立大学・私立大学向け
ハイレベル物理 力学/電磁気学/熱力学・波動物理の本質的な理解と実戦力を身に付ける講座
早慶、上位国公私立大などの難関大学向け
医学部対策物理医学部合格に向けて、物理の演習を学ぶ

上記の講座はほんの一部であり、「0~11」の段階でさまざまなレベルの講義を展開しています。

また、東進では一人一人の成績や苦手科目などに合わせたカリキュラムが用意されます。
合格から逆算して「今何をすべきか」がわかりやすくなるため、物理の中でも特に苦手とする科目に対してアプローチすることが可能です。

東進ハイスクールに在籍するカリスマ講師や、業界でも評判の高い講師がいることも魅力です。

実際の授業では、クラス担任によるサポートがあるため、映像授業で分からないとことがあってもすぐに質問することが可能です。

ホームページでは講師一人ずつの短い授業映像を見ることができますので、相性の良い先生を探してみてください。

次に、東進ハイスクール・東進衛星予備校において、物理の講座を受講した方の口コミを紹介します。

高校の物理は結構公式を覚えさせられることが多かったのですが、なぜその原理が成り立つのか理屈が知りたかったので予備校で物理を学びました。

実際にお試し授業を受けて目的にあった授業をしてくれそうな講師から学ぶことができました。理屈を知ることで単に丸暗記するよりも理解が深まりますし、何より物理が楽しくなりました。

ですので、高校の先生から学ぼうとするのではなく、予備校などの色々な講師から学ぶことはプラスになると思います。

2年生から物理は勉強し始めたので、できるだけみんなに早く追いつきたく、入塾した。

宮内舞子先生に学んだ。色彩豊かな板書で、非常に見やすかった。

説明しにくい現象を、難しい言葉を使わず、かつ本質を突いた説明によって、学力が伸びた。

学校では怠惰な生活を送っている生徒が少なからずいるが、予備校にはそういう生徒はいなかった。それがモチベーションとなった。

高校に、大学受験を真剣に考えている人がいないとき、そして、対面式の授業が苦手で、でも効率的に勉強をしたい人に東進をお勧めしたい。

まずは学校の授業と予備校の授業を受けることで、2度同じ内容を学ぶことになり、復習になって良かったです。特に物理の公式は暗記するよりも問題を実際に解いて感覚で覚える方が確実に早いので、テキストの問題を解き、直後に解説が聞ける映像授業は暗記が苦手な僕にとても合っていました。

僕は宮内先生の授業を受講していたが、全ての単元でとても基礎的な分野から全て解説してくれたので、高校3年生まで勉強不足だった僕にとってとても助けになりました。お陰で第2志望だったが国立の大学に入学できました。

特に物理は基礎さえしっかりしていれば割と本番でどうにかなる教科です。基礎から全て復習したいならこの授業をお勧めします。

大学受験のための予備校といえば、受験テストでとにかく良い点を取るためのテクニックを中心に、詰め込み型の授業やテストをする傾向が多いと思われるが、この予備校では物理に関してはそういったテクニック中心の授業ではなく、各種物理現象のイメージを頭の中にクリアに持てるように、なぜそのような現象になるのか、そしてそれらがなぜこのような公式になるのか、といった意味や背景などを徹底的に丁寧に説明してくれるため、基本問題だけでなく、少し捻ったような応用問題であっても容易に回答を導けるような教え方をしてくれ、とても工夫している授業だと感じた。

もともと、どのように物理を勉強して良いかさっぱりわからなかったが、この予備校の物理の講座を受けることで、即効薬ではなかったが、じわじわと物理の学力がつく、例えると漢方薬のような授業だったと、あらためて受講した後に感じた。

河合塾

河合塾の通期講座を見ると、あまり物理が充実しているとはいえません。例えば、高3・関東の物理講座を調べてみると、10種しか開講されていないうえ、分野別の講座はありませんでした。分野ごとに対策したい人は、夏期講習などでカバーしましょう。

また、映像授業を中心に進める「河合塾マナビス」も展開しています。約1000講座が用意されており、全国に約330校ある校舎、または自宅でも受講できますので、チェックしてみてください。

河合塾では自分のレベルに合わせて「標準物理」と「難関物理」から講座を選ぶことが可能です。

標準物理は基礎を理解したうえで、大学入試問題を解ける実践力を身に付ける講座です。国公立大学の二次試験、私立大学入試の問題を解けるレベルとなっています。

一方の難関物理では、高校物理の全範囲を網羅しており、基礎から応用とあらゆる問題が解けるレベルまで引き上げます。東大、京大、医学部、難関国公立大、早慶大など、難関大学を目指す人におすすめの講座です。

次に、河合塾で物理の講座を受けた生徒の口コミを紹介します。

この講座を受講する前は、私は物理というものがよくわかっていなかった。なんとなく立式をして、なんとなく解いているだけであった。

しかし、この講座を受けたことによって、物理現象を理解することができるようになった。というのも、講師は立式の仕方という基本的なところから懇切丁寧に教えてくれ、非常に明快な解説をしてくれた。

小手先ばかりのテクニックに頼っていたころと比べて、模試での点数の伸びがかなり良くなったと感じた。

当時、勉強嫌いだったので教科書や参考書、問題集をなんとなくなぞるような学習方法をしており、平均的な成績しか取れていませんでした。

いま思うと、やはり予備校講師の方は受験のプロ。重要な公式や、それが重要とされる根拠などもわかりやすく提示してくださり、こちらも「覚える必要があるものなのだ」と思い、よい意味で盲目的に講師の方を信頼して勉強に打ち込むことができました。

実際に、予備校に行き始めてからは勉強に対するモチベーションや考え方も変わり、特に物理は重要な単元がはっきりしているためか成績の伸びも実感しやすかったです。

物理を基礎から学び直す必要があったので、標準テキストから始め、後期はTテキストに移ることができたので、基礎から発展まで学ぶことが出来た。

河合塾はあまり理系に力が入っていないと言われるとおり、あまり物理の講師は名物と言われる先生は京都校にはいなかったので、名物先生の授業を受けたいなら医進館がおすすめ。

一方でテキストは1問で範囲がカバー出来ている良問が揃っているため、テキストを自分でやり込むだけで十分力はつくと感じた。

予備校に通ったことで、微分方程式を使った解法や裏技的な解法を習えたのは大きかった。

駿台予備学校

駿台もそれほど物理の講座が充実しているわけではありません。

高3向けの物理だと、レベルごとに「標準」「難関」「選抜」があります。また、医学部対策や東大・難関大対策の演習講座が開講されています。映像授業として高3生向けに用意されているのは「難関・物理」と「共通テスト対策」です。高1・高2生向けだとさらに講座のバリエーションは減ります。

駿台は、マンツーマンで指導を受けられる「駿台個別教育センター」も展開しており、北は仙台から南は福岡まで校舎があります。完全オーダーメイドでカリキュラムを組んで対策できますので、こちらも検討してみましょう。

なお、駿台予備学校は河合塾や代々木ゼミナールと並ぶ、代表的な予備校の一つです。カリスマ講師が多く在籍しており、ほかの予備校と比べて学力が高い傾向があります。

駿台予備学校の基礎コースは、一般の国公立大学と私立大学を目標としています。基礎レベルで高校物理を超えているため、駿台予備学校はすでに基礎が固まっている人に向いているでしょう。

次に、駿台予備学校で物理の講座を受講した方の口コミを紹介します。

浪人生の部だったため、カリキュラムとして授業が組み込まれていました。先生は穏やかで、何かに面している所には必ず力が働いているということ、摩擦力の向きの考え方など、基礎的な考え方から教えてくださいました。(苦手な人向けにオススメの参考書も教えてくださるなど、親切な先生でした)

やはり物理は、最初の敷居が高い科目だと思うので、独学では理解が難しいところがあります。得意な人はもちろん、物理が苦手な人にこそ、おすすめできる講座だと思います。

まず物理の面白さが知りたいと思って講座を受講しました。大きな声で話す講師ですこし厳しい雰囲気でしたが、身を引き締めて学べました。

物理はまずよく使われる公式を覚えるだけでなく、その公式がなぜ証明されるのかを知る必要があることを予備校で説明してもらい学びました。公式を使う意味を理解することで応用的な問題も解けるようになりましたし、かつ公式が以前よりも定着して覚えることが出来ました。

対面式の授業なので私たちの納得度に合わせて授業を進めてもらえますし、質問も授業後にできてよかったです。

自分で計画して勉強をできるひとよりも、ニガテな科目を後回しにしてしまうタイプの人にはすごくお勧めです。

代々木ゼミナール

代々木ゼミナールでは、1科目から受講できる「単科ゼミ」が用意されています。単科ゼミは、レベル別対策講座と受験対策講座、月謝制講座の3タイプを展開しています。

「レベル別対策講座」では、第1学期、第2学期、第3学期の学期ごとに全12回の授業を受ける仕組みです。「受験対策講座」は第1学期と第2学期があり、第3学期はオプションになっています。

レベル別対策講座、受験対策講座では、90分の授業を週に1回~2回程度のペースで受ける仕組みです。

一方の「月謝制講座」は月ごとに申し込む方法で、当月であれば対象講座を何度でも受講できます。物理の理解度や目的に合うプランを選べるため、最小限の料金で講座を受講できるのは代々木ゼミナールならではの特徴です。

また、代々木ゼミナールの校舎で対面授業を受けるほかに、映像授業でも同じ講座を受講できます。自分の都合に合わせて受講できるため、部活と勉強を両立したいときでも受講しやすいでしょう。

次に、代々木ゼミナールの講座を受けた方の口コミを紹介します。

自分のペースで勉強したかったのと評判が良かったのが始めるきっかけになりました。

本部校の講義をそのままオンラインで受けられたり、数多くの講座の中から自分の能力に合わせて学習できたりするのが良かったです。

また、講師の添削を受けられるのも心強くていい勉強になると思います。

学校別対策まで徹底指導してくれるので、難関大学を目指す人にもおすすめですね。

いつからでも受講できて、一人ひとりに合った勉強の仕方などもサポートしてくれるので安心して勉強できます。

学校の授業では教師の話がうまく理解できず、教科書独学で定期テストなどを乗り切っていました。

受験に際して予備校を受講し、良くも悪くも全般としては試験のテクニックに絞った学習法にはなりましたが、物理学の講師はある程度原理主義的な方で、私との相性も良かったように思います。現象の基本となる考え方をまず丁寧に説明してくれたため、かえって応用がきくようになり、問題も解けるようになったと記憶しています。公式も最低限覚えてあとは自分で導けるような方式で、自分にはとても合っていましたが、思考より記憶が得意な人には向かなかった講師だったかもしれません。

代ゼミの人気講師である漆原晃先生に習っておりました。私は高校性の頃は文系のクラスに所属しており物理は未履修でしたが、漆原先生の講義は初学者でも大変に理解しやすかったです。

漆原先生の授業で良かった点は、問題演習が終わるごとに解法の手順をマニュアル化して下さったことでした。問題を解く時はまず何をするか? その次は何をするか? 順番を教えてくださったのが、問題を解く上でとても役立ちました。

授業では様々な物理現象を具体的にイメージできるように道具を使って実演して下さった点も理解しやすかったです。また授業では物理に関連した雑談もして下さり、飽きることなく授業を受けられました。

スクールIE

スクールIEは、「やる気スイッチ」のキャッチフレーズで知られる個別指導塾です。

担任制をとっており、1対1、または1対2で授業を受けられます。1教科から必要な科目を自由に選べるうえに、使用するテキストは個々のレベルに合わせたオーダーメイドです。

きめ細かい個別指導と必要な学習内容を効率良く学べるため、苦手科目を克服できた生徒が続出しています。物理を徹底的に基礎から学びたい方は、スクールIEが向いているでしょう。

次に、スクールIEに通った生徒の口コミを紹介します。

物理の公式の成り立ちが授業では理解できず、学校の先生は苦手な人ばかりだったので塾に通いました。学校では、公式をただ暗記するだけだったので解いたことのある問題以外は解けず、模試での成績も伸び悩んでいました。その旨を塾の先生に伝え、公式の意味から練習、発展問題まで理解するまで教えていただいたため模試の問題も自力で対応できるようになりました。
先生が大学生だったのですが、大学ではこういう風に物理を学んでいるよと教えてもらい、微分、積分を用いた公式の変形を行えるようになりました。通い始めたのが3年生中盤だったのでかなり伸びたわけではないのですが、センター試験で90点近く取ることができました。

先生が自分の苦手を分析、指摘してくれるので自分で質問することが苦手な人にはお勧めです。

北九州予備校

北九州予備校とは、日本の北九州地方に本部を置く予備校です。

毎週東京や大阪より講師陣を招き、熱量のある授業が特徴で、授業後アンケートでも約9割の生徒が満足したと回答しています。

事前に質問カードを提出することで、講師直筆の回答が1週間以内に返ってくるシステムもあり、より効率的に学ぶことが可能です。

集団授業だけではなく個別指導も行っているので、自分に合った授業スタイルを選べます。

センター試験のような誘導のない短答形式の問題に苦手意識があった。

受講した物理の講師は生徒との距離が近く、質問しに行きやすい環境であった。

授業は予習ベースのものであったが、問題を解く上で必要な知識の確認に授業前半の時間があてられ、予習内容の解答は授業後半の時間があてられた。適宜、要点をまとめたプリントも配布された。

また、授業では扱わない難易度の高い2次試験形式の問題をプリントしたものが予備校のフロントにおいてあり、希望する者はその解答をフロントに預けることで添削されたものが翌週までに帰ってくるようなシステムがあった。

おすすめ物理専門塾4選

数は多くはありませんが、物理に特化した塾も存在します。大学に入ってからも役立つ知識・理論を教えてくれるところが多いため、ぜひ参考にしてください。

多摩理科教室

多摩理科教室は、物理・数学・化学を専門としている学習塾です。基礎から東大・京大受験対策まで、さまざまなレベルに合わせた授業を行なっています。申し込みは先着順となっているため、募集状況をホームページで確認してみてください。

教室は東京都府中市ですが、「録画授業」では通塾の場合と同じ授業を自宅から受けることができます。遠方の人はこちらを利用しましょう。

PHYSICA

PHYSICAは、数学・物理を専門とする学習塾です。「桜蔭生コース」「武蔵生コース」「附高生コース」など、学校別の指導コースがあることが大きな特徴です。

「物理考房」というコースでは、東大をはじめとした志望校対策のほかに、物理で習うさまざまな現象を受講生自身が体験し、物理を学ぶ面白さを知ることができます。

東大合格者を毎年輩出しており、卒塾生は研究者としても活躍しています。難関大を目指しており、しかも大学で物理を学ぶつもりの人におすすめです。

物理専門塾ガリレオ

物理専門塾ガリレオは、完全個別指導の物理専門塾です。

「わからなければ実験してみる」という特徴があります。実験を多く行なうことで、物理に登場する現象を肌で感じながら覚えることができます。レベルの高い指導を受けることができ、学校の授業を先取りして学びたい人や、将来的に物理を専攻したい人に向いているでしょう。

教室は静岡県静岡市にあるため、近い人は通塾を考えてみましょう。ただし、主催者の都合により「午後5時半までに来校できる」ことを条件に生徒を募集しています。丁寧な指導に定評があるため、通える範囲にお住まいの方は問い合わせをすることをおすすめします。

atenai

atenai(アテナイ)は、物理と化学を専門にしたマンツーマン指導塾です。物理の苦手意識をしっかり克服するだけではなく、大学入試の応用問題を解けるレベルになるまで仕上げてくれます。

苦手克服のフェースでは、定義と基礎法則を人に説明できるまで徹底的に理解します。定義の理解を通して公式の必要性も理解できるため、公式の丸暗記から脱却することが可能です。

基礎を固めたら、大学入試の典型問題、応用問題と段階的にレベルを引き上げます。

atenaiでは、マンツーマン指導、かつ口頭試問型の指導を実施しています。公式を本質的に理解できるようになるまで指導してくれるため、物理や化学を基礎から学びたい人におすすめです。

まとめ

工学部や理工学部に進学したい場合、物理を勉強しておくと大学の選択肢が広がります。しかし、高校の物理は概念を理解する必要があるため、基礎固めすら難しい、問題が解けそうにないと感じることもあるでしょう。

物理の成績が伸びないときは、物理を専門とする塾や予備校の単科講座を受講するのがおすすめです。

東進ハイスクールでは、段階的なレベルに応じた物理講座を展開しており、自分の学力に合う講座を受講できます。物理の成績がどうしても伸びない人は、専門の塾や予備校の単科講座で物理を基礎から学びましょう。