【科目別】英数国理社…成績を伸ばせる塾・予備校はどこ? 科目別にまとめて紹介!

大学受験では通常、「5教科7科目」と呼ばれる教科・科目が必要とされます。「英語・数学・国語・理科・社会」の5教科で、理科と社会は2科目ずつ受けるため7科目となります。私立大は3教科でも受けられますが、国公立大では5教科7科目での受験がほぼ必須です。

しかし、誰しも得意科目と不得意科目があるでしょう。全ての科目を自分の力だけで勉強して、どれも高得点を取るのは難しい話です。得意科目はそのまま良い偏差値をキープし、不得意科目はカバーする対策が必要となります。

そこで重要なのが「塾・予備校選び」です。受験生の皆さんに得意・不得意があるように、塾や予備校にもそれぞれ得意な教科や科目があります。伸ばしたい科目に合わせてぴったりの塾・予備校を選ぶことで、成績を上げやすくなるでしょう。複数の予備校に入学して、科目ごとに違う予備校で教わる方法もあります。

当サイトではこれまで、教科・科目ごとにおすすめの塾・予備校をご紹介してきましたが、今回は全教科のおすすめ予備校をまとめました。狙った科目の成績をピンポイントで上げられる塾・予備校をピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。

英語の成績アップにおすすめの塾・予備校

英語は理系・文系を問わず、どんな受験生にも必須とされる重要な教科です。東大や慶應大などの難関大をはじめ、英語の配点が大きい大学も多いため、英語が得意だと大きなメリットがあります。英語が苦手な人は特に重点的に学習し、克服しましょう。

英語は、大手予備校でも力を入れているところが多い教科です。「東進ハイスクール・東進衛星予備校」では講座ごとに細かくレベル分けされており、また多数の大学に対応した大学・学部別対策があります。「河合塾」でも、一部の大学について大学別の英語対策があります。

また、「LACOMS(ラコムス)」や「トフルゼミナール」「平岡塾」などの英語専門予備校に通うのも一案です。LACOMSはマンツーマンか、生徒からも発言や質問をする少人数のゼミ形式で、英語が苦手な人に特におすすめです。トフルゼミナールは大学別の対策コースが充実しており、応用力を身につけられます。平岡塾は毎年80%以上もの東大合格率を誇る、レベルの高い英語専門塾です。

その他の塾・予備校もこちらの記事でまとめてご紹介しています。自分の学力レベルや目的にあわせて、ぴったりの塾・予備校を見つけてください。

数学の成績アップにおすすめの塾・予備校

数学は理系の受験生に必須の教科です。文系でも国公立大を受けるなら共通テストにおいて必要で、私立大でも経済学部などで数学を必須とする場合があります。

数学は暗記科目とは異なり独学が難しい教科で、苦手とする受験生も多いでしょう。そこで数学のプロ講師に習うと、苦手の原因を的確に突き止めて対策を練ってくれます。さらに、公式の成り立ちなど、学校では教わらない知識まで解説してくれる講師もいます。

数学の予備校を探す際は、「苦手を克服したい」「得意科目だからさらに伸ばしたい」など、まず自分の学力レベルと目的を見極めるところから始めましょう。志望校がすでに決まっている人は、その大学のレベルや出題傾向に合わせて予備校を選んでください。

大手予備校だと、「河合塾」は基礎から応用までさまざまな講座を行っており、難関大対策の講座も充実しています。一方で「駿台予備校」は高3向け講座が充実しているものの、高1・高2向けはやや少ないため注意が必要です。

また数学専門塾として、定員4人の少人数授業を行う「九段数理研」や、マンツーマンで指導を受けられる「数専フォーラム」、難関大・医学部対策専門の個別指導塾「数特塾」などがあります。以下の記事では、これらの塾・予備校の特徴や口コミを詳しくご紹介しています。

国語の成績アップにおすすめの塾・予備校

主要3教科の1つで、文系科目ではまず必須となる国語。理系志望者は国語を軽視しがちですが、国公立大狙いなら大学入学共通テストで国語が必要です。どの教科でも読解力は求められるため、「国語力は全ての教科の基礎」とも言われます。しっかりカバーしておきましょう。

国語は、直感で解いてもある程度点を取れてしまう人がいます。しかし「なんとなく」で解いていくと、問題のレベルが上がるにつれ成績が伸び悩んでしまうでしょう。国語で安定して高得点を取るためには、コツやテクニックが必要です。その点、プロの講師はノウハウをしっかり教えてくれるので、効果的に成績を伸ばせるのです。

国語の予備校を探すときは、各予備校のカリキュラムや講師をチェックしてみてください。参考書や古文単語帳を出版している講師も多いです。参考書などから自分に合いそうな講師を探してみても良いでしょう。

大手予備校の国語講座を見てみると、予備校ごとに個性が表れています。「東進ハイスクール・東進衛星予備校」は林修先生をはじめ、多くの有名講師の授業を受けられます。「河合塾」の国語はそれほど講座数は多くないものの、小論文の講座が充実。「駿台予備校」は、基礎的なものから難関大受験に特化したものまで、バラエティ豊かです。

また、国語専門塾には、国語教育の専門家が集まる「鶏鳴学園」、大学入試国語の専門塾である「A.S.N. ニルの学校」などがあります。その他の塾や予備校に関する情報は、こちらの記事をご覧ください。

物理の成績アップにおすすめの塾・予備校

「物理・化学・生物・地学」の理科4科目のうち、物理は特に暗記量が少ないと言われます。しかし計算量が多いため、決して楽ではありません。また、独学で参考書を読んでも、物理の基本となる「概念」を理解するのは難しいでしょう。その点、プロの物理講師は分かりやすく解説してくれるので、塾や予備校に通うと大きなメリットがあります。

物理の予備校を探す場合は、参考書や公式の丸暗記ではなく、「そもそも公式がなぜ成り立つのか」といった理論から丁寧に教えてくれる講師を探してください。また、概念を理解できるまで何度でも質問を重ねることが重要なので、質問しやすい環境かどうかもチェックしましょう。解説を繰り返し見られる映像授業もおすすめです。

大手予備校では特に「東進ハイスクール・東進衛星予備校」で物理講座が充実しており、「スタンダード」「難関」「ハイレベル」のレベルに分かれています。一方で、「河合塾」や「駿台予備校」はあまり講座の選択肢が多くないので、夏期講習や個別指導などを活用するのが望ましいでしょう。

また、東大・京大受験対策にも対応する「多摩理数科教室」や、高校別にコースを設けている数学・物理専門塾「PHYSICA(フィジカ)」、完全個別指導の「物理専門塾ガリレオ」など、物理に特化した塾もありますので、検討してみましょう。その他の予備校の評価や口コミについては、以下の記事をご覧ください。

化学の成績アップにおすすめの塾・予備校

化学は、特に理学部や薬学部志望であれば力を入れたい科目です。このような学部では、化学の配点を英語・数学と同じか、それ以上に設定しているところもあります。

しかし、化学は暗記・計算のどちらも求められ、学習範囲も広い科目です。そのため、効果的に学習できたかどうかが合否の鍵を握ります。特に基礎から化学を始める人は、プロ講師に習うのが必須と言っても良いでしょう。

化学の塾や予備校を探すときは、自分のレベルに合った講座があるかを重視してください。基礎・応用・志望校対策など、化学を学ぶ目的によっておすすめの塾・予備校は異なります。また、分かりやすく解説してくれる講師を見つけることも大切です。

大手予備校の中では「東進ハイスクール・東進衛星予備校」の化学講座が断トツで充実しています。レベル別・単元別に分かれているため、苦手な分野だけをしっかり補強することも可能です。「駿台予備校」は講座の数が少ないものの、口コミからは講師の質の高さがうかがえました。

また、化学専門塾としては、オンラインでライブ授業を受けられる「Quimica(ケミカ)」や、物理・数学もカバーしている「多摩理数科教室」などがあります。これらの塾・予備校の詳しい情報やその他の予備校については、こちらの記事をご覧ください。

生物の成績アップにおすすめの塾・予備校

生物は、理科4科目の中でも計算量が少ない科目です。しかし、その分暗記量が多く、論述問題も出されるため、しっかりと対策しなければなりません。理科の中ではあまり人気がない生物ですが、暗記をクリアできれば安定した得点が狙える科目でもあります。

生物の予備校を探すときは、自分の苦手な範囲を知っておきましょう。生物では「代謝」「遺伝」「植物の環境応答」などの幅広い単元を学習しますが、苦手な部分をカバーすることに力を入れてください。そのため、単元ごとに学べたり、計算や論述に特化した講座があったりする塾・予備校がおすすめです。

大手予備校だと、「東進ハイスクール・東進衛星予備校」は物理・化学なら単元ごとに対策できますが、生物の単元別講座はないので注意しましょう。「河合塾」は講師の質が高く、高評価の口コミが多く寄せられました。「駿台予備校」も生物の講座自体は少ないですが、講師やテキストの質は高い評価を受けています。

生物の専門塾はほとんど見当たりませんが、「医学部受験専門予備校」がありますので、医系学部志望の人はチェックしてみましょう。1970年に開校した老舗の「野田クルゼ」や、医学部の他、獣医学部・歯学部・薬学部などの医系学部にも対応する「プロメディカス」、河合塾グループの「メディカルラボ」などがあります。

以下の記事では他にも、生物で受験するポイントや各予備校の評価を詳しくご紹介しています。

世界史の成績アップにおすすめの塾・予備校

社会の科目は「地理・歴史・公民」に分かれますが、文系ではほとんどの場合、歴史(世界史・日本史)が必須となります。世界史・日本史で暗記する語句はそれぞれ5000語以上とも言われ、膨大な量を暗記しなければなりません。しかし、ただ語句を覚えるだけでなく、流れを理解することが重要です。

世界史は日本史と異なり、世界のさまざまな地域で起こったことを体系的に学習します。そのため、時代の流れという「タテのつながり」に加えて、地域をまたいだ「ヨコのつながり」を理解する必要があります。これは独学ではなかなか難しく、プロ講師の説明を聞いたり図解を見たりして、初めて感覚を掴める人も多いのです。

そのため、世界史の予備校を探す際は、歴史の流れをストーリーのように面白く教えてくれる講師を探すと良いでしょう。また、世界史は大学ごとに必要な知識レベルが大きく異なる科目でもあるので、志望校対策がしっかりしている予備校がおすすめです。

大手予備校では、「東進ハイスクール・東進衛星予備校」は苦手とする受験生が多い中国史や現代史などの講座があり、これらの単元を集中的にカバー可能です。「河合塾」は志望校対策が充実しています。

また、世界史専門予備校もありますので、活用しても良いでしょう。オンラインでも受講できる「ゆげ塾」や「近精塾」、グループワークもある「史塾」などがあります。その他、以下の記事では実際の受講生の口コミなどを掲載しているので、参考にしてください。

日本史の成績アップにおすすめの塾・予備校

受験生の中には、「カタカナが苦手だから」「中国史を避けたいから」などの理由から、日本史を選択する人が少なくありません。ところが、日本史も世界史も覚える量は同じくらいと言われているので、しっかり対策が必要です。

日本史の予備校を探すときは、歴史の流れを面白く説明してくれる講師を探すと良いでしょう。起伏を付けて話してくれる講師を選べば、大河ドラマのように楽しみながら自然と覚えることができるはずです。

また、志望校対策ができるかも忘れずにチェックしてください。早慶上智や難関国立大などでは、教科書に載っていない用語が出題されることもあり、特化した対策が必要です。

大手予備校の中でも、日本史講座の充実度には差があります。「東進ハイスクール・東進衛星予備校」は3段階のレベル別講座に加え、論述対策、東大対策や早慶大対策といった講座も充実しています。一方で「河合塾」では志望校別の講座はありますが、レベル別講座は行っていないため、よく確認しておきましょう。

さらに、歴史科目ではどの参考書や用語集を選ぶかも重要です。優秀な講師は参考書などを出版していることも多く、分かりやすい参考書、人気の参考書から講師を選ぶ方法も有効です。その他の予備校の情報やリアルな口コミなどは、こちらの記事をご覧ください。

地理の成績アップにおすすめの塾・予備校

地理は受験できる大学が少なく、社会の中でも比較的マニアックな科目です。しかし、地理は受けられる大学が少なく、その分、参考書なども少ないため独学が難しい科目です。地理が好きな人や得意な人は選択する価値が高いですが、ライバルが少ないからと言って油断せず、対策に力を入れましょう。

また、地理では最新データが出題されることも珍しくありません。特に塾や予備校の講師は常に最新情報をチェックしているので、プロ講師の下で対策することをおすすめします。地理の予備校を探す際は、「豆知識などを教えてくれるか」「論述の添削が充実しているか」といったポイントを確認してください。

大手予備校でも、地理講座は全体的に少ない傾向にあります。しかし、「河合塾」や「駿台予備校」は講師の質が高く、「東進ハイスクール・東進衛星予備校」では基礎からハイレベルの演習までカバー可能です。体験授業なども受けてみて、自分に合った予備校を選びましょう。

また、受験生と講師の相性はとても重要です。そこで、評判の良い講師を調べて授業を受けてみる方法もあります。ベストセラーとなっている参考書を出版している講師もいますので、口コミなどをチェックしてみてください。

こちらの記事では、地理の予備校を選ぶポイント、各予備校の口コミなどをさらに詳しくご紹介しています。

公民の成績アップにおすすめの塾・予備校

公民は「倫理」「政治・経済」「現代社会」の3科目に分かれています。共通テストでは、「倫理、政治・経済」も加えた4種類から選択可能です。ところが、この3科目は似ている部分も多く、どれを選べばよいのか迷ってしまう受験生は少なくありません。

そこでまずは公民の中でも、どの科目を選択するかを絞りましょう。志望校で利用できる科目をチェックした上で、志望学部の分野に一番近い科目を選ぶのがおすすめです。

そして公民の予備校の選び方は、科目ごとに異なります。大きく分けて「倫理」と「現代社会」「政治・経済」で異なりますので、ポイントを押さえて予備校選びを進めましょう。

倫理では人名や思想が多く登場しますので、これらをじっくり教えてくれる講師を探します。現代社会、政治・経済では時事問題も扱われるので、最新情報をピックアップしてくれる講師が良いでしょう。また、公民の論述対策講座はかなり少ないので、論述が必要な場合は個別指導も視野に入れましょう。

大手予備校の公民講座をチェックしてみると、「東進ハイスクール・東進衛星予備校」は共通テスト対策に加え、二次試験対策講座、演習講座まで用意されています。「河合塾」は、「現社」「倫理、政治・経済」の講座はないので注意しましょう。また、「駿台予備校」も映像での共通テスト対策のみとなっています。

その他、さらに掘り下げた公民の予備校の選び方や、各予備校の口コミなどは、こちらの記事をご覧ください。