予備校に通うのは週に何回/何日が最適? 予備校に通うべき頻度とその理由を チェック!

予備校に週何回通えばいいのか、多い方がいいのか、少ない方がいいのか、と迷っている方も少なくないでしょう。大学受験を控えた高3生や浪人中の方は特に気になるのではありませんか? 

そこで今回の記事では、予備校生が一般的に週何回程度予備校に通っているのか、どのような目的で通っているのか、通う頻度はどの程度が良いのかなどについて、詳しく解説します。

予備校生は週何回/何日ほど、予備校に通っている?

ベネッセ教育総合研究所が2009年に実施した「第2回子ども生活実態基本調査報告書」によると、塾・予備校を利用している高校生のうち、週1日通っているのは約3割、2日通っているのは約4割、3日通っているのが約1.5割、ほぼ毎日通っているのが約1.5割となっています。

これを踏まえると、塾・予備校に通っている人の7割が週に1〜2日程度しか通っていないことになります。3日以上通っている人は少数派で、この時点ですでに頑張って予備校に通っている方だと言えるでしょう。

ちなみにこの調査を見ると、塾・予備校で勉強している時間は、「1時間30分くらい+2時間くらい」が55.4%、「2時間30分くらい以上」が37.6%となっています。

どんな人が予備校に通う頻度が高い?

週に何回・何日予備校に通うかは、予備校生によってばらつきがあることがわかりました。それでは、予備校に通う頻度が高い人はどんな人なのでしょうか、何をするために予備校に通っているのでしょうか。

予備校で受けなければならない講義数が多い人

私立大学は3教科受験のことが多いですが、国立大学・公立大学は5教科7科目受験となります。そうなると、国立大学・公立大学志望の学生の方が、予備校で講義を受ける科目数は多くなるかもしれません。

また、大学の難易度によっても受ける講座の数は変わります。難易度の高い大学であればあるほど、その大学専用の対策講座など、多くの講義を受けた方が合格率は上がります。ですので、難関大学志望者は必然的に週に何日も何回も予備校に通うことになります。

予備校の自習室を活用したい人

家で一人で黙々と集中して勉強できる人はいいのですが、ネットサーフィンをやったり漫画を読んだりしてしまう人も少なくないはずです。また、自分の部屋が狭かったり、幼い兄弟が多くてうるさかったりするといった理由で、家にいては勉強がはかどらないという人もいるでしょう。そのような人の場合、予備校の自習室を活用することが多いのではないでしょうか。

カフェなどで勉強することもあるかもしれませんが、高校生や浪人生にはお金がもったいないので、授業がなくても自習室を使うためだけに予備校に行くという人も少なからずいるはずです。

予備校の先生に質問がしたい人

予備校の先生は結構忙しいです。授業が終わったら別の授業がありますし、その他事務的な仕事もします。必ずしも学生の都合の良いときに質問に答えてくれるわけではありません。

ですので、特に熱心な学生の方は、先生に質問するだけのために予備校に通う場合もあります。

受験を控えた高3生や浪人生で勉強意欲と時間に溢れている人

高3生は受験に向けて、すでに部活などを引退しているのが普通です。浪人生もご家庭の事情で働きながら勉強している方を除き、勉強時間はたっぷりあります。

しかも、高3生と浪人生は受験を一年後に控えているわけですから、勉強意欲も並々ならぬものがあるはずです。

ですので、高3生と浪人生となれば、必然的に予備校に足を運ぶ機会は多くなります。入試レベルの実践演習講座や志望大学の試験対策講座など、大学入試の成績向上に直結するような講座をたくさん受けるべき時期ですから、志望大学合格への熱量が高い人ほど予備校に通う頻度は高くなるでしょう。週に何日も何回も通うようであってもおかしくありません。

夏期講習といった季節講習や合宿などの時期

高3生や浪人生でなくても予備校に通う頻度が高まる時期はあります。それは、春期講習が開かれる春休み、夏期講習が開かれる夏休み、冬期講習が開かれる冬休みの時期です。

これらの時期には、高1・2生でも予備校に足を運ぶ日が増えます。予備校の方針によって異なりますが、ほぼ毎日通うことになることも少なくないでしょう。

また、予備校によっては、季節講習とは別に、勉強合宿を開催するところもあります。合宿は泊まり込みで実施されるので、期間中は毎日(予備校にではありませんが)通うことになります。

週に何回も何日も予備校に通わない人の理由

逆に、予備校に通う頻度が低い人は、どのような理由があってそうしているのでしょうか。怠惰などのネガティブな理由で頻度が下がるのは論外ですが、ポジティブな理由としては以下のことが考えられます。

自分で問題演習したり暗記したりする時間を増やしたい

大学受験の勉強は、講義を聞いて教科・科目の理解を深めることも大事ですが、自学自習で暗記や問題演習を進めることも大切です。

講義を聞くだけではなかなか覚えられませんし、問題を解く力も身に付きません。ですので、予備校に通ってばかりが必ずしも正解とは言えず、自学自習する時間を作ることも成績向上のためには必要です。

家で勉強できるタイプの人が、自学自習のために予備校に通う時間が減ることはよくあることです。このような人の場合、予備校に通う日が少なくても、自分に必要な講座さえ取れていれば問題ないでしょう。

部活や生徒会などの活動と両立している

「学生の本分は勉強だ!」と言っても、それだけが全てではありません。部活動や生徒会、あるいは文化祭の活動なども、高校生活の大事な1ページです。高1・2生の場合、これらの活動にある程度打ち込むのは、至極もっともなことです。

ただし、受験を控えている高3生の場合は時間が惜しいので、基本的には引退して気晴らし程度にすることをおすすめします。

結局のところ、予備校は週何回/何日通うのがおすすめ?

予備校に通う頻度はどの程度が良いかは、ケースバイケースとしか言いようがありません。大学受験のために受けるべき講座が多い人は、当然、予備校に通う日数も多くなります。

受験を控えた高3生、浪人生の方の場合、特に浪人生は学校の授業を受ける必要はないので、週に何回も何日も通うことになるかもしれません。自習室が使いたいなどの講義以外の理由で予備校に通う人もいるでしょう。

予備校に週に何回も何日も通った方がいいのか、それともあまり通わない方がいいのかはその人次第です。受験勉強は自学自習も大事ですから、必要以上に講義を受ける必要はありません。とはいえ、志望大学合格のために必要な講義を受講するために、あるいは自習室を使ったり講師に質問したりするために、予備校に通う日数が増えるのは、仕方がないことですし、いいことでしょう。

もし予備校に自分が週に何回・何日通うべきかが心配でしたら、大学受験のライバルたちの状況を確認するという手もあります。例えば東進ハイスクール・東進衛星予備校では、ライバルとグループミーティングを定期的に開き、ライバルたちと学習状況を共有します。大学受験のライバルたちの勉強時間などがどうしても気になるというのなら、そういう予備校のサービスを活用してみることをおすすめします。