徳島大学の入試は記述が大量って本当? 難易度や対策法、おすすめ塾・予備校を紹介

徳島大学は四国を代表する国立大学の1つで、徳島県立医学専門学校を前身とする、理系に強い大学です。

2023年度「大学の地域貢献度調査総合ランキング」で全国3位を獲得するなど、地元密着型の大学として人気を集めています。就職にも非常に強く、全ての学科で就職率は90%を超えており、100%という学科もいくつもあります。

そんな徳島大学に入るためには、大学入試共通テストと二次試験の両方をしっかり対策しなければなりません。加えて、医・歯・薬志望の人は医系に特化した対策も必要です。この記事では、徳島大学の偏差値や出題傾向、対策方法、そしておすすめの塾・予備校について解説します。

徳島大学の入試の仕組みや難易度は?

まずは、徳島大学の入試に関する基本情報を見ていきましょう。

徳島大学の入試の仕組みは?

徳島大学の学部は総合科学部・医学部・歯学部・薬学部・理工学部・生物資源産業学部の6つで、文系は総合科学部のみです。一般選抜には前期日程と後期日程がありますが、後期日程を実施する学科は少ないため注意してください。

国立大学である徳島大学では、大学入学共通テストの受験が必須です。医学部 医学科・歯学部 歯学科・薬学部では2段階選抜(いわゆる足切り)を実施する場合があります。2024年度入試では、学部によっても異なりますが、5~6教科 7~8科目が必要となります。さらに2025年度からは「情報Ⅰ」が加わるので、しっかり対策して臨みましょう。

また徳島大学の二次試験は、小論文や面接が必須の学部も少なくありません。例えば医・歯・薬・生物資源産業学部は、前期日程であっても集団面接または個人面接が課されます。面接対策ができる予備校に通い、事前に対策しておくのがおすすめです。

その他、徳島大学では学校推薦型選抜や総合型選抜などを行っています。総合型選抜は大学入学共通テストの受験が必須ですが、学校推薦型選抜には不要な方式もあります。条件を確認した上で、チャレンジしてみてください。

徳島大学の難易度はどれくらい?

大手予備校である東進のデータを調べると、徳島大学の偏差値は48~62と、学部・学科ごとに差が大きいです。

最難関は医学部医学科の62で、そこに続くのが薬学部の59、歯学部歯学科の58と、医系学部が上位を占めています。全国的に見て、医系学部としては標準~難関レベルです。

ただし、倍率は医系学部の中でも差があります。徳島大学が公表している入試データを見ると、薬学部は7.5倍、医学部医学科は2.9倍。最も高倍率なのは歯学部歯学科で、11倍となっています。これは歯学部歯学科の募集人数が40人と少ないためでしょう。狭き門を突破するためにしっかり対策を進めてください。

とはいえ、ほとんどの学部は志願倍率3倍以上となっており、徳島大学の人気ぶりがうかがえます。

徳島大学の出題傾向とその対策法とは? 

続いて、徳島大学の出題傾向と、それに合わせた対策法をお伝えします。なお、ここでは二次試験の前期日程を取り上げています。

英語は読解力・記述力・論理性がバランスよく求められる

英語は長文読解が2題、自由英作文が1題というシンプルな問題構成となっています。大問1・2はそれぞれ英語で出題され、解答も英語です。そのため、読解力と記述力の両方が求められます。2023年度は以下のような出題でした。

大問1:アメリカ先住民族の研究者によるエッセイ
大問2:テレビ番組「はじめてのおつかい」を観たアメリカ人によるエッセイ
大問3:海外の大学で学生寮入寮が義務付けられていることに対する考えを書く英作文

英作文のテクニックだけでなく、時事問題や他国の文化への理解も求められることが徳島大学の英語の特徴です。例えば大問1ではSDGsに関連する内容が取り上げられています。大問2では「文化的な比較点や人物の気持ちの理解をし、それを英語で伝えられるか」が課題とされています。

まずは、英作文のコツやパターンをある程度身に付けることが重要です。塾や予備校で英作文を重点的に対策するとよいでしょう。論理性も重視されるため、現代文をしっかり対策すると英語にも活きてきます。

国語は簡潔・正確な記述を心掛けよう

国語は論説文2題、古文または漢文1題という構成です。古文と漢文はどちらかを選択する形式となっています。

国語もかなり記述量が多く、90分の試験時間はややタイトかもしれません。字数制限がない出題も多いものの、何度も書き直す時間はないため、素早く出題意図を読み取り、解答する必要があります。現代文の記述対策に特化した問題集もあるので、活用してみてください。

古文・漢文でも、文法より内容理解を問われる問題が多いです。単語や文法はしっかり覚えた上で、文章の内容も理解できる読解力を身に付けましょう。

採点しづらい数学の記述は予備校で対策を

数学はⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Aが全範囲、数学Bが「数列」「ベクトル」からの出題です。大問4題の構成で、全て記述式となっています。問題は医学部 保健学科・理工学部と医学部 医学科・歯学部 歯学科・薬学部で分かれており、前者は標準レベル、後者はやや難関レベルです。

頻出の単元はどちらも、「微分積分」「場合の数と確率」「数列」「ベクトル」「複素数平面」などです。これらの分野はしっかり対策しつつ、過去問を進めましょう。ただし大学が公表している解答例では計算過程が省略されているので、予備校などで採点・添削してもらうのがおすすめです。

徳島大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校3選

ここでは、徳島大学を受験する人におすすめの塾・予備校を3つ厳選しました。ぜひ予備校選びの参考にしてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、全国に多数の校舎を持つ大手予備校です。「日本一の現役合格実績」を誇り、医学部にも強いため、どんな受験生のニーズにも合う予備校と言えます。2023年度は徳島大学に168人が合格し、うち医学部 医学科は29人でした(現役生のみ、講習生含まず)。

東進はおなじみの映像授業の他、最新テクノロジーを組み合わせた講座を用意しています。「志望校別単元ジャンル演習講座」では、AIが自分のレベル・志望校にぴったりの演習問題を提案してくれます。また、プロから過去問の採点・添削が受けられる「過去問演習講座」もおすすめです。徳島大学の総合科学部・医学部・歯学部・薬学部・理工学部に対応しています。

さらに、東進は模試が充実しており実施回数も多いため、定期的に受けましょう。医学部志望の人は「医学部82大学判定テスト」、それ以外の人は「全国有名国公私大模試」がおすすめです。

寺小屋グループ

寺子屋グループは、徳島県、愛媛県、香川県に展開する塾です。地元だけあって四国の大学に強く、2023年度は徳島大学に25人が合格しています。

寺子屋グループでは、基本の高校生向けコースは「河合塾マナビス」として開講しています。マナビスのコースでは、映像授業によって自分のペースで学習できます。しかし一人で進めるのではなく、受験のプロによるサポートをしっかり受けられるので安心です。基本の5教科の他に小論文の対策もできます。

また、個別指導コース「TOP-PA」や、AI教材「atama+」を活用するコースも選べます。TOP-PAは講師1人につき生徒2人まで。演習を中心に学習するため、知識を効率よく定着させられるでしょう。

メディカルラボ

医・歯・薬を目指すなら、医系専門予備校を選ぶのもおすすめです。メディカルラボは河合塾グループの医系専門予備校で、四国には松山校があります。2023年度は徳島大学の医学部・歯学部に3人ずつ合格しています。

メディカルラボの授業は1対1の個別で行われ、カリキュラムも完全オーダーメイド。また、実力派講師がチームとなって、受験生の成績や受験問題を分析し戦略を練ってくれます。

個別ブースの自習室を完備、現役医大生チューターになんでも質問できるなど、学習環境も申し分ありません。こうした明確な「合格メソッド」で、多くの受験生を医系合格に導いています。

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