東進ハイスクール・東進衛星予備校の費用はどれくらいかかる? 料金体系から口コミデータまで解説(23年3月調べ)

東進ハイスクール・東進衛星予備校は、毎年多くの受験生から高い人気を集めている大手予備校の1つです。生徒数が多く合格実績も年々右肩上がりのため、安心感のある予備校と言えるでしょう。そのため、予備校を検討する際に、選択肢に東進が入っている人も多いのではないでしょうか。

予備校を決定する上で大事な要素の1つが「学費・料金」です。予備校に通うとなると、1年で数十万円から、目指す大学や学部などによっては100万円以上の学費がかかることもあります。決して小さい金額ではないので、なるべく料金を抑えつつ、効率的に受験勉強をしたいものです。

そこで今回は、東進ハイスクール・東進衛星予備校の学費について解説します。基本的な料金体系を解説した上で、塾・予備校 比較ナビが2023年3月に調査した、実際に東進に通っていた人がどのくらいの費用を必要としたかというアンケートの結果もご紹介します。予備校決めの際にぜひ参考にしてください。

3大予備校の1つ! 東進ハイスクール・東進衛星予備校はどんな予備校?

東進ハイスクール・東進衛星予備校は、河合塾・駿台予備校と並んで「3大予備校」の1つに挙げられる予備校で、毎年名だたる難関大学に多くの合格者を輩出しています。例えば2023年度の東京大学の合格者は845人、国公立の医学部医学科は合計1064人、旧七帝大、東工大、一橋大、神戸大は合計4703人、全国の国公立大は合計1万7154人でした。しかもこれは現役生のみ、かつ、講習を受けただけの講習生は含まない人数です。年々合格者数が増えているのも注目ポイント。クオリティーの高い指導で実績を挙げ続けています。

東進ハイスクールの校舎は関東圏を中心に全95校あり、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の他には茨城県に2校と、静岡県・奈良県に1校ずつとなっています。主に現役生が対象です。浪人生は「本科コース」に通いますが、本科コースは北千住校や横浜校など9校のみとなります。

一方、東進衛星予備校は、東進ハイスクールと同じナガセグループの予備校で、直営の東進ハイスクールとは異なり、フランチャイズ経営となっています。約1000校もの校舎があり、北海道から沖縄県まで全国展開しているので、どの地域に住んでいても通いやすいことが魅力でしょう。

東進では、映像授業を中心に学習を進めていきます。実力派講師によるレベルの高い授業をいつでもどこでも受けられるのがうれしいポイントでしょう。特に課外活動が忙しい人や、地方に住む受験生におすすめです。映像授業は約1万種あり、レベルに合わせて選んだり、苦手な単元をカバーしたりできます。

また、東進ハイスクールは志望校対策も充実しています。「志望校別単元ジャンル演習講座」では、AIを活用し、のべ100万人の東進生の学習データと101大学600学部に細かく分かれた出題傾向を分析。それと自分の東進での学習データを掛け合わせることで、10万問以上のデータベースから、自分が志望校に合格するために最適な演習を提案してくれます。無駄なく演習ができる、まさに完全個別対応の合格プログラムと言えるでしょう。

「過去問演習講座」では、プロによる採点や添削、解説授業を受けることができます。全国の101大学・600学部に対応しているので、志望校・志望学部の講座があるか探してみてください。添削指導をしてくれる「記述型答案練習講座」もあり、講師と二人三脚でさまざまな対策ができます。

さらに、東進では担任制を採用。これまでの東進生のデータを活用し、一人ひとりに合わせたぴったりの「合格設計図」を作ってくれます。部活や課外活動で忙しい場合も、両立できる計画を提案してくれるので安心です。

東進ハイスクールと東進衛星予備校で、受けられる授業や、担任制などの基本的なサポート面に違いはありません。関東圏に住む人なら東進ハイスクール、地方に住む人なら東進衛星予備校がおすすめと言えるでしょう。

東進ハイスクール・東進衛星予備校の料金システムを解説!

基本の料金システムはどうなっている?

ここからは東進の基本の料金体系について解説します(料金は全て税込み、2023年度の情報となっています)。

東進に通う場合は、まず以下の料金を必ず支払うことになります。

①入学金3万3000円
②担任指導費東進ハイスクール
高3生   7万7000円(3講座以下の場合は3万3000円)
高2生以下 4万4000円

東進衛星予備校
受験生   6万6000円
高2生以下 4万4000円
③通期講座(単科)受講料7万7000円(※1)
④模試費受験生         2万9700円
高2生        1万4850円
高1生・高0生(※2) 1万2650円

※1:「高等学校対応 理科基礎」(90分×15回)の受講料は5万7750円。
※2:高校生のレベルの学力を持つ意欲ある中高一貫校の中学生のこと。

「入学金」は初年度のみ発生し、その他の料金は年度ごとに発生します。「入学金」は入学時に支払う料金です。東進では一人ひとりに担任が付くため、「担任指導費」も必須となります。

「通期講座(単科)受講料」は、単科1講座あたりにかかる料金のことです。講座は「90分×20回」のものが多いのですが、時間と回数は講座によって異なります。複数の講座を受けたい場合、講座数に応じて料金が加算されます。

なお、多くの講座を申し込む場合は「志望校通期ユニット」を利用することでお得になります。志望校通期ユニットは、【指定された講座数の分の受講料、高速マスター基礎力養成講座受講料、テキスト代】などを含むセット料金のようなシステムです。内容は校舎によって異なりますので、正確な料金を知りたい方は各校舎に問い合わせてください。

「模試費」はその名の通り、模試の受験料です。東進では定額の模試費を設定しています。学年ごとに指定された金額を1年に1度支払えば、模試の度に受験料を支払うことなく、必要な模試を全て受験できるのです。一例として、以下のような東進模試を外部生と比べてお得に受けられますので、有効に活用しましょう。

模試名対象実施回数
共通テスト本番レベル模試高1生〜受験生年4回
東大本番レベル模試受験生年4回
早慶上理・難関国公立大模試受験生年5回
医学部82大学判定テスト受験生年2回

志望校対策講座を追加受講するのもおすすめ!

東進ハイスクールでは、基本の料金にプラスして、さらに講座を取ることが可能です。特に、「過去問演習講座」や「志望校別単元ジャンル演習講座」といった志望校対策が充実しているので、併せて受講を検討してみてください。

また、これらの志望校対策講座がセットになったコースも用意されています。

・夏期特訓コース
受講期間:5月~8月
必要な知識の抜けをなくし、過去問演習(大学入学共通テスト、二次・私大)を中心に志望校の分析を行い、対策するコース。

・仕上げ特訓コース
受講期間:9月~入試直前
入試問題に沿った解答力を強化するために、AIを活用した個人別の学習カリキュラムで志望校対策を行うコース。

ただし、これらの講座やコースの料金は公開されていません。詳しくは各校舎に問い合わせてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校の費用は1年間でどれくらい? 調査結果とシミュレーション

アンケート調査結果を見てみよう

実際に東進に通っていた人はどのくらいの費用をかけていたでしょうか。塾・予備校 比較ナビで2023年3月にWebアンケートを実施して調査してみました。

Q. 大学受験を迎えた年に、塾・予備校(東進ハイスクール・東進衛星予備校)に支払った金額はいくらくらいでしたか。

■調査について

調査期間:2023年3月
調査対象:「大学生・大学院生」か「社会人(大学卒)」の子どもを持つ50代の男女720人
調査方法:インターネット調査

今回の調査では、年間の学費の平均は57.8万円という結果となりました。また、選択した人数が多かった順に3位までを見ると、1位が40万円以上〜60万円未満で25.0%、2位が20万円以上~40万円未満で23.5%、3位が~20万円未満で16.2%となっています。

ちょうど以下のおすすめ受講シミュレーションと同じくらいの結果です。しかし、中には200万円以上と回答した人も。自分に必要なものを見極めて選択することが大切でしょう。

おすすめ受講シミュレーション

最後に、東進に入学して1年間通った場合、どのくらいの学費がかかるかシミュレーションしてみました。ここでは、私立文系志望・高3生、志望校通期ユニットやコースを利用しない場合を取り上げます。

①入学金3万3000円
②担任指導費東進ハイスクール 7万7000円
東進衛星予備校  6万6000円
③通期講座(単科)受講料 
英語2講座・国語2講座・社会1講座
7万7000円×5=38万5000円
④模試費2万9700円
合計東進ハイスクール 52万4700円
東進衛星予備校  51万3700円

志望校対策講座を含む多くの講座を申し込む場合は、ユニットやコースを利用することで、1つずつ単科で取るよりお得な料金になります。東進のスタッフとも相談しつつ、このようなシステムもうまく活用してみてください。

以上、東進の学費について見てきました。「東進以外の塾・予備校は、通学にかかる費用はどれくらいだろう? 」と思った人は、以下の記事もぜひご覧ください。