予備校が開いている時間帯は? 朝から通える、土日に授業をする予備校もある!

希望の大学に合格するために、「これから予備校に通おう」と考えている人は多いでしょう。そうすると、予備校は何時から何時まで開いていて、通うとどんな生活リズムになるかが気になるところだと思います。

また、浪人生の場合は高校に通わなくなることで、現役の時とは生活リズムが大きく変わります。予備校の開校時間やカリキュラムを理解しておき、スケジュール管理をしっかり行わなくてはいけません。

本記事では、予備校の開校時間や、現役生と浪人生のスケジュールの例、予備校選びのポイントを紹介します。予備校に通おうか迷っている受験生の皆さんは、ぜひ参考にしてください。

予備校が開いている時間帯は?

予備校によって差はありますが、平日は8時頃に開き、21時頃に閉まるところが多いようです。また、現役生向けの場合、平日は13時頃からとなることが多いようです。一方、土日・祝日は午前中から開いています。

ただし、日曜や祝日は、夕方頃に閉まるところも少なくありません。予備校によっては休校日を設けていたり、模試の準備などで早い時間に閉まったりすることもあります。さらに、開校日や開校時間は校舎ごとに設定されていることもあり、注意が必要です。正確な情報を知りたい人は、電話などで直接問い合わせてもよいでしょう。

以下、三大予備校の大まかな開室時間です。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校は、現役生対象校舎と高卒生対象校舎とで開室時間が異なっています。

現役生対象校舎平日
土曜日
日曜日・祝日
13:00~21:45
10:00~21:45
10:00~19:00
高卒生対象校舎平日
土曜日
日曜日・祝日
8:30~21:45
8:30~21:45
8:30~19:00

※運営形態によっても開室時間が異なる場合があります。

河合塾

河合塾は、高卒生を対象としている大学受験科の有無によって開室時間が異なります。

大学受験科あり平日・土曜日
日曜日・祝日
9:00~21:00
9:00~19:00
大学受験科なし平日・土曜日
日曜日・祝日
14:00~21:00
10:00~17:00

※運営形態によっても開室時間が異なる場合があります。

駿台予備学校

河合塾は、高卒(浪人生)クラスの有無によって開室時間が異なります。

高卒(浪人生)クラスあり平日・土曜日
日曜日・祝日
10:00~19:00
10:00~17:00
高卒(浪人生)クラスなし平日・土曜日
日曜日・祝日
14:00~19:00
定休日

また、予備校が開いている時間内であれば、授業のない曜日や時間帯でも、自習室を利用できます。自習室は、1限目の授業が始まる前や、授業が終わった後の時間も利用できることが多いので、予習・復習のために活用しましょう。

自習室には、個別ブース型や開放教室型などいろいろな形態があり、それぞれの予備校や塾で自習室の雰囲気も異なります。詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

予備校の授業が行われる時間帯は?

予備校での授業は決まった時間に行われますが、現役生か浪人生かによってスケジュールは大きく異なります。

現役生は高校の授業を受けた後で予備校に来るため、夕方頃に授業がスタートし、21時~22時頃に終了するケースが一般的です。一方で、浪人生は高校には行かないため、朝から授業が行われます。

それぞれどのようなスケジュールで授業が行われるのか、詳しく見ていきましょう。

現役生の授業スケジュール

現役生(高校生)は高校が終わってから予備校へ来ることになるため、平日18時~18時30分頃に授業が始まり、21時~22時頃に授業が終了します。

90分の授業であれば2コマ、50分の授業であれば2~3コマを受けられます。授業が終わった後も自習室が開いているなら、その日の授業の要点を整理するなど、復習してから帰ることもできるでしょう。

<現役生の平日の授業スケジュールの例>※1コマ90分の場合

~16時30分高校の授業終了
18時~19時30分1コマ目
19時50分~21時10分2コマ目
~22時自習室の利用

また、土曜に授業がある予備校も多く、場合によっては日曜・祝日も授業を行うところがあります。

土日・祝日の授業時間については、何科目(何コマ)取るかによっても異なります。国公立大学志望の人は私立大学志望の人よりも受験科目が増え、基本的に5教科7科目を受験するため、その分、授業数も増えるでしょう。

部活や学校行事、私用などで授業に出られない場合も考慮し、映像授業でカバーできることもあります。高校生活にも力を入れつつ受験勉強をしたい人は、融通の利く予備校を探してみるとよいでしょう。

浪人生の授業スケジュール

浪人生は朝から授業が行われ、高校の授業と似たような形で時間割が組まれています。

浪人生がしっかりと受験対策をする場合、90分授業であれば週15~20コマ程度の授業を取ることが多いでしょう。これを週5日で割ると、1日3~4コマを受けることになります。

<浪人生の授業スケジュールの例>※1コマ90分の場合

9時~10時30分1コマ目
10時50分~12時20分2コマ目
(昼休憩)
13時10分~14時40分3コマ目
15時~16時30分4コマ目
~22時自習

この例のように、浪人生は朝から夜まで予備校で勉強できます。しかし、授業は週10コマ程度に抑えて自習時間を増やしたり、基本的には自宅浪人(宅浪)にし、苦手な科目だけ予備校に通ったりする選択肢もあります。

また、浪人生の場合もやはり高校と同じように、土日・祝日は授業が休みに設定されていることが多いようです。

理由は以下の2つがあります。

・週7日間も授業を詰め込んでしまうと、自分で予習や復習をする時間が取れなくなってしまうため

・土日・祝日には模試が行われるため

確かに、たくさん授業を受ければその分知識を得られますが、自分で復習をする時間がなければせっかくの知識も定着しません。休みなく毎日授業を受けるようなスケジュールは避けましょう。

また、土日・祝日は授業がない代わりに、模試が開催されることもあります。苦手な問題を把握し、正確なデータを取るためにも、土日・祝日は空けておき積極的に模試を受けてみましょう。

浪人生は現役生と違い、勉強の進め方や予備校を利用する時間帯・頻度を自分で決められます。

どの勉強方法が自分に合っているかは、人によって異なります。しっかりと集中でき、成績を伸ばせるやり方を選びましょう。

単科講座やオンライン講座でも自習室は使える?

単科講座のみを受講する場合であっても、自習室を利用できる予備校は少なくありません。一方、オンライン講座のみを受講する場合には、自習室は利用不可となっている予備校が多いようです。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校の自習室は、単科講座のみを受講する人にも開放されています。受講期間中であれば、受講日以外の日にも利用可能となっています。ただし、受講日にしか自習室を利用できない校舎もあるため、注意してください。

駿台予備学校

駿台予備学校の自習室は、単科講座のみを受講する人にも開放されています。空き教室を活用した開放自習室は、受講期間中であればいつでも利用可能です。一方、個別ブースがある専用自習室は受講日のみ利用可能となっています。

代々木ゼミナール

代々木ゼミナールの自習室は、単科講座のみを受講する人にも開放されています。受講期間中であれば、開放自習室はもちろん、個別ブースがある専用自習室も利用することができます。ただし、高卒生の場合には、受講日のみ利用可能となっているようです。

なお、オンラインコースのみを受講する人も、サポートオプションを申し込めば自習室を利用できるようになります。

予備校の活用方法は自分次第! 自分に合った予備校を選ぼう

予備校は、がむしゃらに通って勉強時間を増やせばよいわけではありません。

例えば、次のような選択肢があるでしょう。

<授業の時間>

・1コマ50分にして、多くの科目をカバーする

・1コマ90分にして、必要な科目にじっくり取り組む

<土日・祝日の過ごし方>

・土日・祝日も授業を受けて、高校の授業よりもどんどん先に進む

・土日・祝日は自習に使う

受験生一人ひとりによって、適している勉強スタイルは異なります。どんなにたくさん授業を取り、優秀な講師に教えてもらったとしても、その学習スタイルが自分と合っていなければ偏差値は伸びていきません。

もしも基礎がまだ十分に理解できていないのであれば、授業を増やして基礎知識を身に付けるとよいでしょう。すでにしっかりと基礎が理解できているのであれば、自習を増やしてどんどん問題を解いていくと力が付いていきます。

科目によって成績に差があるなら、苦手科目はカバーし、得意科目はもっと伸ばして強みにできるよう意識して計画を組むとよいでしょう。生活や家庭環境なども考慮して、どのように予備校を活用すれば最も効果的か、考えてみてください。

また、自分に合う自習室がある予備校を選ぶことも大切です。利用できる時間や設備などをしっかりとチェックしましょう。

一般的に予備校生は週何日ほど予備校に通っているのか、どんな受験生が予備校に通う頻度が高いかなどについては、こちらの記事でも解説しています。自分の状況に近い例と照らし合わせて、参考にしてみてください。