希望の大学に合格するために、「これから予備校に通おう」と考えている人は多いでしょう。そうすると、予備校は何時から何時まで開いていて、通うとどんな生活リズムになるかが気になるところだと思います。
また、浪人生の場合は高校に通わなくなることで、現役の時とは生活リズムが大きく変わります。予備校の開校時間やカリキュラムを理解しておき、スケジュール管理をしっかり行わなくてはいけません。
本記事では、予備校の開校時間や、現役生と浪人生のスケジュールの例、予備校選びのポイントを紹介します。予備校に通おうか迷っている受験生の皆さんは、ぜひ参考にしてください。
予備校は何時から何時まで開いている?

予備校によって差はありますが、平日は8時頃に開き、21時頃に閉まるところが多いようです。また、現役生向けの場合、平日は13時頃からとなることが多いようです。例えば東進ハイスクール・東進衛星予備校の現役生向け校舎では、平日は13時からで、夜は部活動がある学生も通えるように夜遅くまでやっています。一方、土日・祝日は午前中から開いています。
ただし、日曜や祝日は、夕方頃に閉まるところも少なくありません。予備校によっては休校日を設けていたり、模試の準備などで早い時間に閉まったりすることもあります。さらに、開校日や開校時間は校舎ごとに設定されていることもあり、注意が必要です。
加えて昨今のコロナ禍で、実際の開校時間がホームページに記載されているものと異なる場合があります。気になる人は、電話などで直接問い合わせても良いでしょう。
また、予備校が開いている時間内であれば、授業のない曜日や時間帯でも、自習室を利用できます。自習室は、1限目の授業が始まる前や、授業が終わった後の時間も利用できることが多いので、予習・復習のために活用しましょう。
自習室の利用時間や効果的な利用方法などについては、こちらの記事を参考にしてください。
予備校の授業はどんな時間帯にある?
予備校での授業は決まった時間に行われますが、現役生か浪人生かによってスケジュールは大きく異なります。
現役生は高校の授業を受けた後で予備校に来るため、夕方頃に授業がスタートし、21時~22時頃に終了するケースが一般的です。一方で、浪人生は高校には行かないため、朝から授業が行われます。
それぞれどのようなスケジュールで授業が行われるのか、詳しく見ていきましょう。

現役生の授業スケジュール
現役生(高校生)は高校が終わってから予備校へ来ることになるため、平日18時~18時30分くらいの時間に授業が始まり、21時~22時頃に授業が終了します。
90分の授業であれば2コマ、50分の授業であれば2~3コマを受けられます。授業が終わった後も自習室が開いているなら、その日の授業の要点を整理するなど、復習してから帰ることもできるでしょう。
<現役生の平日の授業スケジュールの例>※1コマ90分の場合
~16時30分 | 高校の授業終了 |
18時~19時30分 | 1コマ目 |
19時50分~21時10分 | 2コマ目 |
~22時 | 自習室の利用 |
また、土曜に授業がある予備校も多く、場合によっては日曜・祝日も授業を行うところがあります。
土日・祝日の授業時間については、何科目(何コマ)取るかによっても異なります。国公立大学志望の人は私立大学志望の人よりも受験科目が増え、基本的に5教科7科目を受験するため、その分、授業数も増えるでしょう。
部活や学校行事、私用などで授業に出られない場合も考慮し、映像授業でカバーできることもあります。高校生活にも力を入れつつ受験勉強をしたい人は、融通の利く予備校を探してみると良いでしょう。
浪人生の授業スケジュール
浪人生は朝から授業が行われ、高校の授業と似たような形で時間割が組まれています。
浪人生がしっかりと受験対策をする場合、90分授業であれば週15~20コマ程度の授業を取ることが多いでしょう。これを週5日で割ると、1日3~4コマを受けることになります。
<浪人生の授業スケジュールの例>※1コマ90分の場合
9時~10時30分 | 1コマ目 |
10時50分~12時20分 | 2コマ目 |
(昼休憩) | |
13時10分~14時40分 | 3コマ目 |
15時~16時30分 | 4コマ目 |
~22時 | 自習 |
この例のように、浪人生は朝から夜まで予備校で勉強できます。しかし、授業は週10コマ程度に抑えて自習時間を増やしたり、基本的には自宅浪人(宅浪)にし、苦手な科目だけ予備校に通ったりする選択肢もあります。
また、浪人生の場合もやはり高校と同じように、土日・祝日は授業が休みに設定されていることが多いようです。
理由は以下の2つがあります。
- 週7日間も授業を詰め込んでしまうと、自分で予習や復習をする時間が取れなくなってしまうため
- 土日・祝日には模試が行われるため
確かに、たくさん授業を受ければその分知識は学べますが、自分で復習をする時間がなければせっかくの知識も定着しません。休みなく毎日授業を受けるようなスケジュールは避けましょう。
また、土日・祝日は授業がない代わりに、模試が開催されることもあるでしょう。苦手な問題を把握し、正確なデータを取るためにも、土日・祝日は空けておき積極的に模試を受けてみましょう。
浪人生は現役生と違い、勉強の進め方や予備校を利用する時間帯・頻度を自分で決められます。
どの勉強方法が自分に合っているかは、人によって異なります。しっかりと集中でき、成績を伸ばせるやり方を選びましょう。
予備校をどのように使うかは自分次第! 自分に合った予備校を選ぼう

予備校は、がむしゃらに通って勉強時間を増やせば良いわけではありません。
例えば、次のような選択肢があるでしょう。
<授業の時間>
- 1コマ50分にして、多くの科目をカバーする
- 1コマ90分にして、必要な科目にじっくり取り組む
<土日・祝日の過ごし方>
- 土日・祝日も授業を受けて、高校の授業よりもどんどん先に進む
- 土日・祝日は自習に使う
受験生一人ひとりによって、適している勉強スタイルは異なります。どんなにたくさん授業を取り、優秀な講師に教えてもらったとしても、その学習スタイルが自分と合っていなければ偏差値は伸びていきません。
もしも基礎がまだ十分に理解できていないのであれば、授業を増やして基礎知識を身に付けると良いでしょう。すでにしっかりと基礎が理解できているのであれば、自習を増やしてどんどん問題を解いていくと力が付いていきます。
科目によって成績に差があるなら、苦手科目はカバーし、得意科目はもっと伸ばして強みにできるよう意識して計画を組むと良いでしょう。生活や家庭環境なども考慮して、どのように予備校を活用すれば最も効果的か、考えてみてください。
一般的に予備校生は週何日ほど予備校に通っているのか、どんな受験生が予備校に通う頻度が高いかなどについては、こちらの記事でも解説しています。自分の状況に近い例と照らし合わせて、参考にしてみてください。