大学受験対策の心強い味方! 無料で利用できるおすすめの過去問サイトを徹底比較

大学入試に向けて勉強を進める上で、避けて通れないと言われているのが過去問演習です。おそらく、大学受験を経験したことがある人なら、誰もが「少なくとも一度は過去問を解いた」と答えるでしょう。

ひと昔前までは、過去問はお金を出して手に入れるしかありませんでした。しかし、今ではインターネット上で無料で手に入れられます。

今回は、過去問を利用するメリットを紹介した上で、過去問サイトの選び方、無料で利用できるおすすめの過去問サイト、過去問サイトの使い方のコツまで詳しく解説します。

これから大学受験対策のために過去問演習に取り組もうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

過去問を利用するメリットは? 過去問演習のやり方も

過去問演習に取り組むべきだと言われても、「もう二度と出題されない問題をなぜ解かなければならないのか……」と腑に落ちない人もいるでしょう。

また、過去問演習を始めるタイミングや、どのくらいの分量をこなせば良いのかなど、過去問演習の方法がよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、まずは過去問を利用するメリットと過去問演習の方法を紹介します。

過去問を利用して受験対策を効果的に

大学入試に挑戦する人の多くは、大学入試センターが実施する「大学入学共通テスト」か、各大学が独自に実施する個別試験のいずれか、または両方を受験することになるでしょう。

大学入学共通テストも各大学独自の個別試験も、当然ながら毎年まったく同じ試験問題が出題されることはありません。しかし、出題形式は毎年同じで、難易度もほぼ一定であることがほとんどです。

そのため、過去問演習に取り組めば取り組むほど、入試の傾向やレベルをはっきりとつかめるようになり、戦略的に受験対策を進められるのです。効率的に得点力を高めるためには、過去問演習はマストであると言っても過言ではないでしょう。

過去問演習はいつから? 何年分?

過去問演習に取り組むのは、早ければ早いほど良いというわけではありません。

最低限、高校の教科書レベルの基礎力をしっかりと身に付けていなければ、問題を解こうとしてもまったく歯が立たず、傾向やレベルをつかむどころの話ではなくなってしまいます。

しかし、のんびりしすぎるのも良くありません。遅くとも高校3年生の夏休み頃には過去問演習に取り組み始められるよう、できるだけ早く高校で習う全範囲の基礎固めを済ませておきましょう。

なお、過去問演習の量は、多ければ多いほど得点力アップを期待できます。できることならば10年分以上、最低でも3年分は腰を据えて取り組みましょう。

過去問サイトの選び方のポイントを解説!

過去問といえば赤本が有名ですが、気になる大学がたくさんあると何冊も買わなければならず、出費に悩まされてしまいます。そのようなとき、頼りになるのが過去問サイトです。

インターネット上には、全国の大学の過去問を集めて掲載しているサイトや、各大学が過去問を掲載しているサイトなど、さまざまな過去問サイトがあります。そのため、どの過去問サイトを利用すれば良いのか、よく分からずに困ってしまうこともあるでしょう。

過去問サイトを選ぶ際には、まず以下の3つのポイントをチェックし、自分との相性を確かめてみてください。

過去問と解答・解説の充実度

掲載されている過去問の数や質は、サイトによって異なるものです。

すべての大学の過去問が取り揃えられているように見えても、一部の学部・学科、入試方式、年度の過去問しか掲載されていないことがあります。また、著作権保護のために問題が省略されていたり、解答が無かったりすることも珍しくありません。

その一方で、何十年分もの過去問や、解答のみならず丁寧な解説まで掲載されている過去問サイトもあります。

自分の欲しい大学の過去問があるかどうかはもちろん、過去問演習に取り組む上で十分な分量の過去問、必要な解答・解説を得られるかを見極めるためにも、複数の過去問サイトを比較してみましょう。

サイトの使いやすさ

過去問サイトを選ぶ際には、サイト自体の使いやすさにも注目しましょう。検索機能はあるか、過去問は見やすく整理されて掲載されているか、簡単に過去問を閲覧できるか、ダウンロードしたり印刷したりしやすいかなどを細かくチェックしてください。

いざ過去問サイトを利用しようと思っても、自分が欲しい大学の過去問になかなかたどり着けないと困ってしまうでしょう。また、せっかく過去問を見つけても、閲覧するのに手間がかかったり、閲覧しづらかったりするとがっかりしてしまうはずです。

無料か有料か

過去問サイトは、無料で利用できるものがほとんどです。会員登録を求められることはありますが、登録も無料でできることが一般的です。

しかし中には有料サービスに登録することでより多くの年度の問題が閲覧できるようになったり、おすすめ問題や予想問題などを利用できるようになったりする過去問サイトもあります。

サービスの内容をよく吟味して、自分に合う過去問サイトを利用しましょう。

無料で利用できる過去問サイトのおすすめ

さまざまな形の過去問サイトがありますが、できることならたくさんの過去問を無料で閲覧できるサイトを利用したいと考える人は多いでしょう。

そこで以下より、無料で利用できるおすすめの過去問サイトを3つご紹介します。

東進ハイスクール「大学入試問題 過去問データベース」

大学入試問題 過去問データベース」は、日本一の現役合格実績を持つ大手予備校の東進ハイスクール(以下、東進)が運営している過去問サイトです。

大学入試センター試験および大学入学共通テスト、東京大学をはじめとする主要国公立大学の二次試験、慶應義塾大学や早稲田大学をはじめとする難関私立大学の独自試験など、全190大学の過去問とその解答が最大30年分掲載されています。

無料の会員登録をすれば、東進の生徒でなくても制限なく利用できます。

なお、東進は日本にある全大学・学部の5年分の過去問の採点指導を受けられる「過去問演習講座」を開講しています。ひとりで過去問演習に取り組むのが不安な人や、より多くの大学の過去問演習に取り組みたい人は、ぜひチェックしてみてください。

河合塾「大学入試解答速報」

大学入試解答速報」は、三大予備校の一角を成す大手予備校の河合塾が運営している過去問サイトです。

大学入学共通テストと、東京大学・京都大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・広島大学・九州大学などの13の国立大学の二次試験や、慶應義塾大学・早稲田大学・同志社大学・立命館大学・関西大学・関西学院大学の独自試験の過去問を掲載しています。

掲載されている過去問は直近の1年分のみで、大学数も少なめです。しかし、会員登録をしなくても無料で利用できる上、解答のみならず河合塾による分析も閲覧できる点は魅力的です。

旺文社「入試正解デジタル」

入試正解デジタル」は、教育を専門とする老舗出版社の旺文社が運営している過去問サイトです。旺文社が刊行している『全国大学入試問題正解』シリーズに掲載された過去問とその解答・解説が併せて掲載されています。大学入学共通テストおよび全国200大学以上が対象となっています。

利用には無料の会員登録が必要で、無料で閲覧できる過去問は直近の1年分のみ。

ただし、有料の「入試正解デジタルプレミアム」に登録すれば、最大9年分の過去問と解答・解説を無制限で閲覧できるようになります。

過去問サイトの使い方のコツ

ここまで解説してきたように、過去問サイトにはさまざまなタイプのものがあります。過去問サイトをうまく利用するためには、目的や状況に応じて複数の過去問サイトを使い分けたり、活用方法を工夫したりする力が必要です。

まずは紙に印刷し、時間をしっかり測るなどして実際の試験に近い形で過去問演習に取り組んでみましょう。

そして、過去問を解いた後は、丁寧に採点して間違えた問題をチェックしてください。解答が無かったり、採点基準が曖昧だったりして自分で採点するのが難しい場合は、学校の先生や塾・予備校の講師の添削を受けると良いでしょう。

最後に、間違えた問題は、完璧に解けるようになるまで繰り返し解き直してください。

なお、大学受験を専門とする塾・予備校は、効果的な過去問の利用方法や過去問の分析、傾向のつかみ方などに詳しく、効率の良い学習方法を提案してくれます。自分ひとりで過去問演習に取り組むのは難しそうだと感じている人は、ぜひ塾・予備校の力を借りることも検討してみてください。

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