名城大学入試は暗記が多めで範囲も広い! 入試の仕組みや対策できる塾・予備校も紹介

名城大学は、愛知県の有名私立大学群である「南愛名中」の1校です。文系の法学部・経営学部・経済学部・外国語学部・人間学部、理系の都市情報学部・情報工学部・理工学部・農学部・薬学部の、合わせて10学部があります。南愛名中の中でも理系に強い大学なので、理工学部や薬学部志望の方はぜひチェックしてみましょう。

名城大学は研究力だけではなく就職実績も評価され、全国または北陸・東海地方のさまざまなランキングで1位を獲得しています。2022年度卒業生の就職率は99.4%と、全国でもトップクラス。女子の就職にも強く、うち7学部は女子の就職率100%という実績を持ちます。

そんな名城大学に合格するためには、入念な対策が必要となります。この記事では名城大学の入試制度や難易度、対策方法、合格を目指せるおすすめ塾・予備校などを徹底解説。名城大学を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

名城大学の入試の仕組みや偏差値・難易度とは?

まずは、名城大学の入試に関する基本情報を知っておきましょう。

名城大学の入試制度

名城大学の一般選抜には5つの方式があり、それぞれの特徴をまとめるとこのようになります。

3教科型A方式・名城大学のメインの入試方式
・地方会場で受験可能
・F・K方式との併願がおすすめ
共通テストプラス型F方式・法学部以外で実施
・A方式と共通テストの点数を合わせて
 合否が決まる
・地方会場で受験可能
・A・K方式との併願がおすすめ
傾斜配点型K方式・薬学部以外で実施
・各学科が指定する科目の配点が高く
 設定されている
・地方会場で受験可能
・A・F方式との併願がおすすめ
2教科型B方式・他大学と被りにくい日程
・地方会場で受験可能
・情報工・理工は3教科型、薬は3科目型
共通テスト利用型C方式共通テストの点数のみで合否が決まる

最も募集人数が多いのは「3教科型A方式」です。名城大学が第一志望の人は、A方式で合格を目指しましょう。

「共通テストプラス型F方式」と「傾斜配点型K方式」はA方式の結果を利用するため、A方式の出願が必須です。同じ試験結果を利用できるため、A・F・K方式は併願が推奨されています。

「2教科型B方式」は、試験時間120分で2教科に解答するという珍しい方式です。2月下旬に実施され、他の私大と被りづらい日程なので、名城大学が第一志望ではない人も受けやすくなっています。「共通テスト利用型C方式」は前期・後期があり、後期なら他大学の結果を見て出願できます。

併願については、C方式のみ複数の学部・学科に同時併願が可能です。他の4つの方式は全て、1日程につき1学部1学科しか受験できない仕組みになっているので、スケジュール管理などに注意しましょう。

この他、名城大学では総合型選抜、学校推薦型選抜などさまざまな入試を行っています。条件に当てはまる方はぜひチャレンジしてみてください。

名城大学の偏差値・難易度はどれくらい?

大手予備校グループである東進のデータを見てみると、名城大学の偏差値は文系で49~55、理系で52~58程度となっており、南愛名中の中ではそれほど高くありません。入試方式にもよりますが、A方式で比較すると、特に難易度が高い学部は薬学部や理工学部、情報工学部、農学部などです。

また、大学が公表している2023年度の倍率をA方式で比較すると、全ての学部で2~4倍程度でした。特に倍率が高いのは経営学部(約4.1倍)や都市情報学部(約3.5倍)、情報工学部(約3.4倍)などです。

名城大学は理系に力を入れているため、偏差値は理系学部の方が高い傾向にあります。しかし、文系学部の倍率も決して低くないので、油断せずに対策をしましょう。

名城大学の出題傾向と合格するための対策とは?

ここでは、名城大学の出題傾向と、それに合わせた対策方法をご紹介します。

英語は配点の高い文法・語彙の対策を重点的に

名城大学の英語では、文法・語彙、会話問題、長文読解、図やグラフの読解などが出題されます。このうち、文法・語彙の量が多めなので注意してください。しかし難易度は標準程度なので、しっかり対策すれば満点も狙えます。基礎~標準レベルの英単語・熟語帳を1冊、しっかり暗記しましょう。

また、図やグラフの読解については、過去問はもちろん、似た形式の問題をなるべく多く解いて慣れておくことをおすすめします。共通テストの問題集などで対策すると良いでしょう。

国語は文学史や四字熟語などの暗記がカギ

国語は、現代文(評論文・知識問題)と古文という構成で、難易度は標準レベルです。現代文は他大学と比べても、文学史、漢字、四字熟語、慣用句、文法などの知識問題が多いため、入念な対策が必要となります。ここで取りこぼすともったいないので、知識問題は必ず8割以上取りたいところです。漢字や文学史の参考書・問題集を1冊、仕上げてください。

古文のボリュームは多くありませんが、複雑な選択肢が交ざっているため、一つずつしっかり読みましょう。そのためにも現代文はスピード重視で解き、古文に25~30分ほど残しておけると理想的です。

範囲が広い数学は苦手分野をなくそう

名城大学の数学は基礎~標準レベルです。問題集などでしっかり演習をしていれば、時間が足りないということもないでしょう。しかし、文理ともに幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を潰しておくことが重要です。

対策として、過去問や演習問題を解く時は、大問ごとに時間を計りましょう。どの単元にどのくらい時間がかかったのか、さらにどんなミスが多いのかを分析すると、苦手な単元が分かります。また予備校では、AIなどで苦手分野を分析できるところもあるので、あわせて活用しましょう。

名城大学を目指すならどこがいい? おすすめ塾・予備校3選

ここでは、名城大学への合格を目指す人におすすめの塾・予備校を3校ピックアップしました。ぜひ予備校選びの参考にしてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、全国的に見ても圧倒的に現役合格に強い予備校です。2023年度は2048人が名城大学に現役合格しています(現役生のみ、講習生含まず)。校舎数が多く、愛知県にもほぼ全域に校舎があるため通いやすいこともおすすめポイントです。

東進では映像授業を軸に、AIを活用した「志望校別単元ジャンル演習講座」、解説授業付きで共通テストなどの過去問演習ができる「過去問演習講座」などの幅広い講座を受けられます。

さらに、東進は模試が充実していることでも知られています。名城大学を志望するなら、「大学合格基礎力判定テスト」を受けると良いでしょう。英・数・国の単元ごとに基礎力を測れるため、基礎的な内容が多く問われる名城大学の受験対策にぴったりです。名城大学の入試は出題範囲が広いので、演習講座や模試を活用して苦手分野をなくしましょう。

駿台予備学校

駿台予備学校は特に理系に強いと言われており、薬学部や理工学部を志望する人におすすめです。2023年度は名城大学全体で408人、そのうち薬学部に60人が合格しています(駿台グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。愛知県内には名古屋校・丸の内校の2校舎があります。

駿台の大きな特長は、質の高い講座が揃っていることでしょう。確かな実績を持つ講師陣や、完成度の高いテキストが受験生から人気を集めています。苦手分野はAI教材を併用して克服でき、基礎固めにもぴったりです。

河合塾

河合塾は、2023年度には名城大学に3930人が合格、うち461人が薬学部という全国トップクラスの合格実績を持ちます(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。愛知県内で現役生向けの「高校グリーンコース」があるのは7校舎です。

河合塾の特長は基礎から発展まで質の高い講座が揃っており、誰でも通いやすいことです。多彩な講座の中から、自分に最適な組み合わせをカスタマイズできるので無駄がありません。

また、数万人もの生徒が通う河合塾ですが、一人ずつチューターが付きます。チューターは生徒それぞれにぴったりの受講プランを立てたり、模試の結果から学習課題を見つけたりしてくれるため、最短距離で現役合格を目指せます。

関連記事