志望校選びは、大学受験における重要な分岐点です。しかし「偏差値だけで選んでいいのか」「名前の知れた大学にしておけば安心なのか」と迷う人も多いでしょう。
「自分の偏差値に合っているから」「有名な大学だから」など、一面的な基準だけで志望校を決めてしまうと、入学後に「思っていた内容と違った」と後悔することがあります。志望校を決める際には、将来の仕事や進路を見据えた学びの内容や、その大学ならではの特色をよく理解して選ぶことが大切です。
本記事では、志望校の選び方のポイントや比較方法、後悔しないための注意点などを具体的に解説します。ぜひ参考にしてください。
志望校の選び方のポイント7つ

大学受験では、志望校選びが将来を大きく左右する重要なステップの一つです。
ここでは、志望校を選ぶ際に押さえておきたい7つのポイントを紹介します。各項目を参考にしながら、自分に合った志望校を選びましょう。
1.将来の目標や興味に合った学部・学科を選ぶ
将来就きたい職業や取得したい資格がすでに決まっている場合は、その分野に直接関係のある学部・学科を選ぶのが基本です。例えば、教員を目指す場合は教育学部、弁護士を目指す場合は法学部、医師を目指す場合は医学部が選択肢となります。
一方で、まだ具体的な夢が定まっていない場合でも、自分の興味・関心や得意科目を起点にして、学びたいテーマを軸に考えるとよいでしょう。危機管理に興味があるなら危機管理学部、漫画文化に関心があるならマンガ学部など、さまざまな学びの選択肢があります。
なお、学部・学科名が似ていても、大学によって学べる内容や特色は異なります。そのため、候補を最初から狭めすぎず、本やインターネット、学校の先生や保護者、先輩との会話を通じて情報収集をすることが大切です。将来像を描きながら志望校を絞り込んでいきましょう。
2.学べる内容やカリキュラムをよく確認する
学部・学科名だけで進路を決めてしまうと、自分が本当に学びたい内容と実際に学べることが異なってしまうおそれがあります。志望大学のカリキュラムやシラバスをよく確認し、4年間でどのような授業や専門分野を深く学べるのかを事前に把握しておきましょう。
例えば、フィールドワークを重視する学科や、地域社会と連携した授業が多い学科もあります。また、コース分けのタイミングや専門科目が始まる学年、共通教養の扱いなども大学ごとに異なります。
さらに、教員の専門分野や研究テーマ、指導教員の人数も確認しておきたいポイントです。自分の興味や関心に近い分野の研究者が在籍している大学を選べば、より深い学びにつながります。
同じ学部名でも大学によって学べる内容はさまざまです。情報を集めて、じっくり比較しながら進路を考えていきましょう。
3.合格難易度と現在の学力のバランスを考える
志望校を選ぶ際は、理想だけでなく現実的な視点も大切です。まずは志望する学部・学科の合格に必要な学力レベルを調べます。そして、模試や定期テストなどの結果をもとに、自分の現在の実力を客観的に把握することが重要です。
注意したいのは、偏差値などの難易度は大学全体で一律ではなく、学部や学科ごとに異なるという点です。必ず志望する学部・学科ごとのデータを確認して、的確な情報をもとに判断してください。
たとえ現時点では合格が難しい大学でも、今後の努力次第で合格の可能性が高まる場合もあります。自分の現在地や、これから必要な努力量の目安として、難易度の情報を前向きに活用しましょう。
4.資格取得や就職実績にも注目する
将来目指す職業に必要な資格がある場合は、その資格が取得できるかどうかを大学・学部選びの基準にします。なかには、特定の学部でなければ取得できない資格もあるため、事前の確認が大切です。
また、資格が不要な職業であっても、特定の学部やカリキュラムが就職活動で有利に働く場合があります。希望する業界や職種に進むためのルートを事前に調べておきましょう。
さらに、大学ごとの就職実績も確認し、志望業界に強い大学を選ぶのも一つの手です。教授やゼミの選び方など、在学中から就職を意識した準備ができる環境かどうかも、重要なポイントになります。
5.立地やキャンパス環境をチェックする
通学時間や交通費は、大学生活を続けるうえで大きな負担になることもあります。そのため、毎日無理なく通える距離かどうかをあらかじめ確認しておきましょう。自宅から通えない場合は、下宿や一人暮らしを想定し、家賃や生活費も考慮する必要があります。
さらに、大学周辺の住環境や治安、日常生活に必要な施設の有無を事前に調べ、学業に集中できる環境かどうかを判断しましょう。実際にキャンパスを訪れて、アクセスや周辺の雰囲気を自分の目で確かめることも大切です。
また、一人暮らし経験のある先輩から周辺の情報を聞くと、生活をより具体的にイメージしやすくなります。
6.学費や生活費など経済面を考慮する
進学には、授業料や入学金といった学費だけでなく、通学費や家賃、食費、光熱費などの生活費も含めた費用が発生する場合があります。卒業までに必要な総額を試算し、前もって把握しておくことが大切です。
国公立や私立、自宅通学や一人暮らしの違いによって必要な金額は大きく変わるため、家計に合わせて無理のない範囲で選ぶようにしましょう。
また、奨学金や学費免除制度、成績優秀者向けの授業料減免制度などの経済的支援についても条件を確認し、返済の有無や将来の負担も考慮して利用を検討しましょう。
大学にかかる費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
7.クラブ・サークル活動や留学制度も比較する
大学生活では、勉強だけでなく、課外活動や国際的な経験も大切な要素です。
入りたいクラブやサークルの有無、活動の活発さ、インカレサークルの存在などを確認し、大学生活全体をイメージしながら選びましょう。
また、交換留学制度や海外派遣プログラム、語学教育の充実度など、在学中にグローバルな経験を積める環境かどうかも重要です。例えば、留学生の受け入れ状況や外国人教員の数、英語で開講されている授業の有無を調べると、多文化交流の機会を得られるかどうかが見えてきます。
学びの場だけでなく、生活の場も含めて、総合的に比較しながら志望校を検討することが大切です。
志望校はいつまでに決める必要がある?

志望校は、遅くとも高校2年生の冬までに決めておくのが望ましいでしょう。目標を早めに設定すると、受験勉強の方向性が明確になり、学習効率も高まりやすくなります。
文理選択や国公立・私立、地元か県外かなど、進路の大まかな方向性を早めに定めておくと、科目選択や学習方針を固めやすくなる点も大きなメリットです。
ただし、高校3年生になってから、実力や状況に応じて志望校を変更しても問題はありません。大切なのは、まずゴールを設定することで学習意欲を維持しやすくなり、受験勉強をより効果的に進められるという点です。
勉強の進め方に悩んだときは、以下の記事も参考にしてみてください。
志望校を比較する際のポイント

志望校を選ぶには、複数の大学を比較して情報を集めることが大切です。ここでは、実際の体験や公式情報、偏差値データなどをもとに判断する方法を紹介します。
オープンキャンパスに参加して雰囲気を知る
志望校を決める際には、実際に大学へ足を運び、施設や設備を見学したり、学生や教員と交流したりして、その大学の雰囲気を自分の目で確かめることが重要です。気になる大学があれば、まだ志望校が決まっていなくても、積極的に見学やイベントに参加してみましょう。
授業体験や施設見学、質疑応答の場を活用することで、大学選びの判断材料を増やせます。限られた時間を有効に使うためには、事前にプログラム内容や見学できる施設を調べ、質問したいことを整理しておくとよいでしょう。
大学からのメッセージや入試情報に注目する
志望校を比較する際は、まず大学の公式サイトに掲載されているアドミッションポリシーやカリキュラムポリシーを確認します。
そこには、大学がどのような学生を求め、どのように育成し、どのような学びを提供しているのかが示されています。自分の将来像や興味と合うかを判断するための大切な手がかりになるでしょう。
また、一般選抜や学校推薦型選抜、総合型選抜など、入試方式や募集条件は大学ごとに異なります。自分の得意分野や強みを活かせる入試方式を把握し、自分に合った大学や学部を見つけるためにもこれらの情報を必ず確認しておきましょう。
偏差値ランキングで志望校の偏差値をチェックする
河合塾や東進といった大手予備校や受験情報サイトなどでは、受験生のデータをもとに各大学・学部の「偏差値ランキング(偏差値一覧)」を作成しています。
代表的なものは以下のとおりです。
- 東進「東進の大学入試偏差値ランキング」
- 河合塾「入試難易予想ランキング表」
- 旺文社「大学受験パスナビ」
注意したいのは、参考にする偏差値ランキングは1つに絞らず、複数のサイトのデータを比較して確認することです。
これらの数値は、各社が自社の模試や過去の入試データをもとに発表した予想値・参考値であり、内容は作成元によって異なります。そのため、同じ大学・学部でも、サイトによって偏差値に違いが生じることがあります。
偏差値ランキングはあくまで目安として活用し、最終的には模試の判定なども参考にして判断しましょう。
模試の志望校を書くときに「行きたい大学だけを書く」のはNG!

模試の志望校欄に、自分が入りたい大学や有名大学だけを書いている人も多いのではないでしょうか。しかし、それだけでは模試の結果を十分に活用できません。
ここでは、志望校欄を学力確認に役立てるための考え方と、効果的な準備方法を紹介します。
模試の志望校欄は学力確認のチャンス
模試では、通常「志望校欄」と呼ばれる、志望校を記入する欄があります。ここには、学校名や学部名、大学コードなどを記入して提出すると、成績に応じて「合格可能性」が示され、多くの場合はA~E判定で結果が返ってきます。
志望校欄には、一般的には6~8校ほど記入可能です。記入欄が多いこともあり、どの大学・学部を書けば良いのか迷う受験生も多いでしょう。その結果、深く考えずになんとなく志望校を選んでしまう人もいるかもしれません。
しかし、志望校欄には「自分の行きたい大学」や「有名な大学」だけを書くのは避けましょう。模試の結果をより有効に活用するためには、チャレンジ校、実力相応校、安全校など、志望校のレベルに幅を持たせて記入することが大切です。
偏差値に幅のある大学を記入すると、今の自分の学力でどの大学に合格できそうかを客観的に把握でき、出願校を決める際の有力な参考になります。
仮に「入りたい大学」だけで選んで、現時点の学力よりも1~2ランク上の大学ばかりを書いた場合、判定がすべてE判定になることもあります。また、同レベルの大学ばかりを書いても、判定が似たものになり、現在の学力把握や受験校決定の参考にはなりません。
さらに、「そんなにたくさん受けるつもりはない」「まだ志望校が決まっていない」などの理由で、空欄のまま提出する人も少なくありません。しかし、模試の結果を最大限に活かすためには、志望校欄はできるだけ多く記入することをおすすめします。
志望校は前日までにリストアップしておこう
模試で志望校を効果的に記入するためには、行きたい大学や気になる大学を早めにリストアップしておくことが大切です。その際、予備校や受験に関する情報を参考にして、候補となる大学を集めておきます。
模試直前になってから大学を探し始めると、十分に選ぶ時間がなくなってしまうことがあります。事前に情報を集めて、どの大学を記入するかを前もって決めておくのがおすすめです。
志望校は前日までにリストアップしておき、模試が始まったらスムーズに記入できるように準備しておきましょう。
また、受験生のなかには、模試の当日に会場で配られるリストを見て志望校を決めたり、友達と相談して同じ大学を記入したりする人もいるかもしれません。
しかし、正確なデータを取るためにも、志望校は当日慌てて決めるのではなく、前日までにいくつか候補をまとめておきます。これまで紹介した志望校の選び方も参考にしながら整理しておくと安心です。
さらに、模試のたびに大学をリストアップする習慣をつけておくと、本番の出願や受験スケジュールの管理にも役立ちます。
模試の志望校欄は幅広いレベルで書くのがコツ

志望校欄には、必ずしも実際に受験する予定の大学だけを記入する必要はありません。自分の大学受験の方針を固めるためには、模試では実際に受験するかどうかを問わず、さまざまなレベルの大学を選んでみることが大切です。
ここからは、模試の志望校の選び方を具体的に紹介します。まず、大学受験までまだ時間がある「高3夏休み前まで」の模試について、次に大学受験が近づく「高3秋以降」の模試について、時期ごとに分けて紹介します。ぜひ参考にしてください。
高3夏休み前までは4ランクで志望校を選び、学力の幅を把握する
高3の夏休み前までに受ける模試では、次のような大学を記入することをおすすめします。
- 最も入りたい第一志望校
- 第一志望校よりワンランク低い実力相応校
- 安定してA判定が取れる安全校
- 第一志望校よりワンランク上のチャレンジ校
高1や高2の生徒の場合、まだ志望校が決まっていない人も多いかもしれません。しかし、模試でさまざまな大学の判定を出しておくと、あとで進路を考える際の貴重なデータとなります。できるだけ幅広い大学を記入するようにしましょう。
1.最も入りたい第一志望校
まずは自分が一番「入りたい」と思う第一志望校を記入します。
たとえ今の段階で「高望みすぎるかもしれない」と感じていても、気にせず書いてしまって問題ありません。
模試の大きな目的は、現時点で志望校合格までにどれくらい力が必要かを知ることです。少しレベルが高いと感じる大学でも、まずは記入して、判定や自分との相性を確認しておきましょう。
特に現役生の場合、受験までまだ時間がある段階では、レベルが高めの第一志望校を記入するとE判定が出ることもあります。しかし、E判定でも気にせず、本当に行きたい大学を第一志望として記入することが大切です。
2.第一志望校よりワンランク低い実力相応校
次に、第一志望校よりもワンランク低い「実力相応校」を選びます。目安としては、次のような基準があります。
- 第一志望校より偏差値が2~6ほど低い大学
- 模試でB~D判定を取れそうな大学
このレベルの大学は、6校まで記入できる模試なら2~3校、8校まで記入できる模試なら3~4校程度を選ぶとよいでしょう。
また、「どのレベルの大学ならB判定が出るのか」「どこまでレベルを上げるとE判定になるのか」を知ることも重要です。レベルに幅を持たせて、少しずつ偏差値が異なる大学を選ぶようにしてください。
3.安定してA判定が取れる安全校
次に、ほぼ確実にA判定が出る「安全校」も1~2校記入しておきましょう。目安としては、第一志望校よりも偏差値が10ほど低い大学を選びます。過去1年間の模試で安定してA判定が出るような大学は、「滑り止め」として受験を検討できます。
ほぼ確実に受かる大学があると、受験本番で大きな安心感となるでしょう。「滑り止めの大学があるから大丈夫」と思えると、気持ちに余裕を持って受験に臨めます。
また、模試の結果で1つでも「A判定」があれば自信につながり、勉強へのモチベーションも高まります。
4.第一志望校よりワンランク上のチャレンジ校
記入欄に余裕があれば、第一志望校よりもワンランク上の「チャレンジ校」も選んでみてください。
第一志望で良い判定が出るのが一番ですが、高3夏までの時点で第一志望校でC判定以上が出ている場合は、さらに上の大学も目指せる可能性もあります。
チャレンジ校を選ぶ際は、偏差値が第一志望校より2~3くらい高い大学を目安にしましょう。また、第一志望校が私立大学ならチャレンジ校も私立大学に、国立大学が第一志望校の場合は、ほかの国立大学をチャレンジ校にするのがおすすめです。
模試の結果が返ってきたら、「第一志望校まであとどれくらい力が必要か」「自分に合った大学のレベルはどこか」「安全圏となる大学はどこか」などを具体的に確認します。
模試の判定だけを見て終わりにせず、現在の自分の状況を確認し、今後の学習計画や志望校選びに役立ててください。併せて、模試の問題の復習も忘れずに行ないましょう。
高3秋以降の模試では実際に受験する大学を中心に選ぶ
大学受験が近づく高3の秋以降に行なわれる模試では、志望校欄に記入する大学を次のように選ぶとよいでしょう。
- 受験予定の第一志望校
- 滑り止めとして受験予定の大学
- 前回までの模試の結果を参考にC判定が出そうな大学
入試本番に向けて慎重に志望校を選び、自分に合った学校を見極めることが大切です。手応えを感じられるような志望校選びを心がけましょう。
1.受験予定の第一志望校
まずは、本番で受験する予定の第一志望校を記入します。大学名だけでなく、自分が受ける学部もよく確認し、書き漏れのないように注意してください。
また、併願する学部がある場合は、合格の可能性や自分との相性を知るためにも、両方書いておくのがおすすめです。
高3の秋の時点で、第一志望校がD判定やE判定になることもあります。しかし、高校生は秋以降もまだまだ学力が伸びていきます。判定結果に一喜一憂せず、模試の結果をしっかりと今後の学習計画に反映していきましょう。
2.滑り止めとして受ける予定の大学
第二志望には、滑り止めとして受験する予定の大学を記入します。目安としては、第一志望校より偏差値が6~10ほど低い大学を選ぶとよいでしょう。また、同じくらいの偏差値の大学だけではなく、少しずつレベルの異なる2~3校を選ぶことをおすすめします。
今までの模試の結果から「ここなら受かるだろう」と思っていた大学でも、当日の体調不良や油断などが原因で、不合格になる可能性はあります。
そのため、模試での判定を参考にして、本当に滑り止めとして受けても良いかどうかを確認しましょう。
3.前回までの模試を参考にC判定が出そうな大学
最後に、これまでの模試の判定をもとにして、C判定を取れそうな大学を記入します。これは、自分に合ったちょうど良いレベルの大学を探すことが目的です。
また、前回までの模試で、「2.滑り止めとして受ける予定の大学」で選んだ大学がD判定やE判定だった場合、それよりも偏差値が低い大学を選ぶようにしてください。反対に、C判定以上が出ている大学があれば、今度はそれよりも少し偏差値が高い大学にも挑戦してみましょう。
模試の結果が返ってきたら、各大学との相性や合格の可能性を確認し、復習も忘れずに行ないます。これまでの模試の結果を総合的に分析し、どの大学を受験するか、出願時期までによく考えて決めることが大切です。
後悔しないための志望校選び5つの注意点

大学受験の志望校選びでは、入学後に「こんなはずではなかった」と後悔しないように注意する必要があります。
志望校選びで失敗しないために、事前に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
1.将来を見据えずに決めてしまう
志望校を選ぶ際に、大学合格をゴールにしてしまうのは避けたいところです。入学後や卒業後にどのようなキャリアを歩みたいのか、また社会人としてどのように成長していきたいのかまで視野に入れて選ぶことが大切です。
単に偏差値や知名度だけで判断するのではなく、カリキュラムの内容や実践的な学びの機会があるかどうかも確認します。自分が本当に学びたいことが、その大学で実現できるかを考える必要があります。
大学で得た知識を将来どのように活かせるかを意識し、課題解決力やコミュニケーション力など、社会で役立つ力を伸ばせる環境かどうかも重視しましょう。
2.偏差値だけで選んでしまう
志望校を決める際に偏差値は一つの目安として活用できます。しかし、偏差値だけで選んで学校を選ぶのは危険です。入学後に学問への意欲を失ったり、就職活動の場面で苦労したりする可能性があるためです。
大学ごとに強みとする分野や研究実績、教育環境は異なるため、自分の学びたい内容と大学の特徴が一致しているかを必ず確認しましょう。
また、総合型選抜や面接では「なぜその大学を志望するのか」という理由が必ず問われます。学部・学科で学べる内容や将来との関係性を説明できるように準備しておくことが、説得力のある志望理由につながります。
3.知名度だけを基準にしてしまう
「旧帝大」「GMARCH」「関関同立」など、有名大学に憧れる気持ちは当然のことです。しかし、知名度やブランドイメージだけで志望校を決めるのはおすすめできません。
表面的な評価だけで大学を選ぶと、入学後に「思っていたのと違う」と感じてしまい、ミスマッチが起こりやすくなります。
大学選びでは、世間的な評価ではなく、自分の将来の目標や興味に合っているかを基準に判断することが大切です。学びたい内容や研究環境が整っている大学を選べば、知名度にこだわらなくても充実した学生生活を送れるでしょう。
4.周囲の意見に流されてしまう
親や知人、先生からすすめられた大学を、そのまま志望校に決めてしまうのは避けましょう。周囲の意見は経験に基づいた参考情報として役立ちますが、それだけで進学先を決めると自分の意志が反映されず、後悔する結果になりかねません。
特に、自分の興味や将来の目標に合わない大学を選んでしまうと、通学や日々の学びが負担になり、モチベーションの維持が難しくなる可能性があります。周囲の意見を聞くこと自体は大切ですが、最終的な判断は自分自身の意志で行ない、「本当に行きたい大学」を選ぶ姿勢が大切です。
5.友達が行くからなんとなく決めてしまう
仲の良い友達と同じ大学に進学したいという気持ちは、多くの受験生に共通するごく自然なものです。しかし、それだけを理由に大学を選ぶのは注意が必要です。
友達と同じ大学に行くことだけを目的にしてしまうと、自分の将来や学びたい分野について十分に考えずに進学先を決めてしまい、入学後に後悔する可能性があります。
大学は、これからの人生に大きく影響する学びの場です。友人関係にとらわれず、自分の興味や将来の目標をしっかり考えて進路を選ぶことが重要です。
まとめ
志望校を選ぶ際には、偏差値や知名度といった基準だけで決めるのではなく、自分が将来どのように学びを活かし、どのようなキャリアを築いていきたいかを考えることが大切です。
オープンキャンパスに参加して大学の雰囲気を実際に感じたり、公式サイトでアドミッションポリシーや入試情報を調べたりすることで、大学が求める学生像や提供する学びを知ることができます。また、模試で志望校を幅広く記入し、その結果を参考にするのも効果的です。
入学後に後悔しないためにも、自分の進みたい道を意識して志望校を選びましょう。