龍谷大学の入試は独自試験と共通テスト利用、どちらが狙い目? 難易度、出題傾向、おすすめ塾・予備校まで紹介

龍谷大学は、関西で関関同立に次ぐ中堅レベルの大学群を指す「産近甲龍」の1校です。京都市の本部に加え、滋賀県、大阪府も合わせて5つのキャンパスがあります。

大規模な総合大学であり、文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・先端理工学部・社会学部・農学部と短期大学部を置いています。

そんな龍谷大学は関西圏の高校生から人気が高く、近年の志願度ランキングでも上位にランクインしています。そのため、龍谷大学を目指したい方はしっかり対策しましょう。

この記事では、龍谷大学の難易度や出題傾向、おすすめの塾・予備校などをまとめました。これらの情報を参考に、龍谷大学の入試対策を進めてください。

龍谷大学の入試制度とは?

まずは龍谷大学の基本情報として、入試制度について知っておきましょう。

龍谷大学の一般選抜にはさまざまな方式が存在し、志望する学部や日程によって選べる方式が異なります。大きく分けて「龍谷大学の独自試験のみの方式」「共通テスト併用方式」があり、それぞれ前期・中期・後期の3つの日程に分かれています。

独自試験のみの方式だけでも、以下のように5種類が行われています。

スタンダード方式指定する2~3科目の得点を合算した合計点で合否判定。
高得点科目重視方式指定する2~3科目のうち、高得点1科目の得点を
2倍に換算した得点(200点満点)と、
残り1~2科目の得点の合計点で合否判定。
英語重視方式英語の得点を4倍に換算した得点(400点満点)と、
国語と選択科目のうち、高得点1科目の得点の合計点で合否判定。
理系科目重視方式英語の得点と、数学または理科の得点を2倍に換算した得点
(200点満点)の合計点で合否判定。
短期大学部独自方式英語(国語)の得点と、国語(英語)と選択科目のうち、
高得点1科目の得点の合計点で合否判定。

共通テスト併用方式も、日程や学部ごとにさまざまな方式に分かれています。志望する学部ではどの科目を利用できるのか、早めに確認しておきましょう。

その他、龍谷大学では公募推薦や総合型選抜を実施しています。また、入試方式や試験日によっては、北海道から沖縄県まで全国27の会場で受験可能です。一般選抜だけでなく公募推薦も実施している都市が多いので、遠方から推薦を狙っている方も受けやすいでしょう。

加えて、龍谷大学では受験生向けアプリ「ru navi(アールユーナビ)」をリリースしています。大学パンフレットやオリジナルムービーを見られる他、入試イベントの参加予約、Web出願など、受験に役立つさまざまなコンテンツがあります。ぜひ、ダウンロードしてみてください。

龍谷大学の偏差値・難易度や出題傾向とは?

続いて、龍谷大学の難易度や出題傾向、それを踏まえた対策方法をお伝えします。

龍谷大学の偏差値・難易度はどれくらい?

まず大手予備校の東進のデータを見てみると、龍谷大学の偏差値はおおむね49~56程度となっています。

また、2023年度の一般選抜(共通テスト併用方式以外)全学部を合わせた実質倍率を見てみると、前期が3.9倍、中期が5.0倍、後期が6.4倍程度でした。後の日程になるにつれ倍率も上がるので、龍谷大学志望者はまず前期日程で合格を目指しましょう。

しかし総合大学だけあり、学部・学科や入試形式によって偏差値・倍率には大きく差があります。

たとえば、最も偏差値が高いのは文学部の56ですが、同じ文学部でも学科によっては43程度になることもあります。倍率も2.0倍以下の学科が複数ある一方で、前期日程の文学部「哲学科 哲学専攻」や「歴史学科 日本史学専攻」は8倍以上もの高倍率を叩き出しています。自分が目指す学部・学科はどれくらいのレベルか、早めに把握しておきましょう。

ちなみに「共通テスト併用方式」の全学部を合わせた実質倍率は、前期が2.3倍、中期が2.6倍、後期が3.4倍程度でした。独自試験のみの方式よりライバルが少ない傾向にあるので、共通テスト併用方式は狙い目かもしれません。

龍谷大学の出題傾向

龍谷大学の出題方式は多くの教科でマーク式ですが、数学は記述式です。難易度は、大学公式の入試ガイドに明記されている通り「基礎・基本を重視した出題傾向」です。そのため、高校の教科書をベースに基礎部分の学習を進めましょう。理解できなかった部分は高校や予備校の先生に質問して、しっかりカバーしてください。

また龍谷大学の入試は、英語、国語、理系数学などの問題量が多い傾向にあります。龍谷大学の過去問はもちろん、共通テストの過去問も活用して対策しましょう。その際、時間配分に注意して演習を進めてみてください。

そして龍谷大学では、入試問題や共通テストの対策講座(映像授業)を独自に公開しています。こちらは龍谷大学入試部のLINEを友だち追加し、ID・パスワードを入手すると視聴できるようになります。こちらから確認してみてください。

龍谷大学への合格を目指せるおすすめの塾・予備校はどこ?

ここでは、龍谷大学への合格を目指す受験生におすすめの塾・予備校をお伝えします。おすすめの理由もあわせて紹介しますので、ぜひ予備校選びの参考にしてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、数ある塾・予備校の中でも圧倒的な現役合格実績を誇る予備校です。2023年度は産近甲龍合わせて6217人、龍谷大学には1299人が合格しました(現役生のみ、講習生含まず)。

東進は、分かりやすいことはもちろん「おもしろくてやる気の出る」授業を行っています。東進の講師は、全国から選ばれた一流ぞろい。高校生がつまずきやすいポイントや入試の頻出ポイントを熟知しており、じっくり解説してくれます。

また、多くの東進生のデータやAIを活用し、効率的に学習できることも東進の特長の1つ。「志望校別単元ジャンル演習講座」では、AIによる学力診断を受けられ、今取り組むべき演習をまとめた「必勝必達セット」も提案してくれます。自分に本当に必要な演習を解いていくことで、最短距離で第一志望合格を目指せます。

基礎が重視される龍谷大学の入試では、共通テスト対策ができる講座を受けることもおすすめです。東進の「過去問演習講座」では、共通テストの過去問や東進の模試を組み合わせた演習によって、徹底的に基礎を鍛えられます。プロ講師による解説授業も付いているので、分からない部分があってもすぐに解決できるでしょう。

さらに、模試が充実していることも東進の特長です。龍谷大学に対応しているのは「全国有名国公私大模試」です。年5回実施されるので、積極的に受験してこまめに学力を把握しましょう。

RYU-PASS(リュウパス)

龍谷大学を第一志望とする人におすすめなのが、龍谷大学専門塾「RYU-PASS」です。「鬼管理専門塾」という塾の系列校で、他の系列校では東大や京大、早慶上智、関関同立、GMARCHなどの難関大に多くの合格者を出しています。

RYU-PASSでは龍谷大学に特化した対策ができ、合格率88%とされています。校舎は東京都港区にありますが、オンライン授業が中心のため遠方からでも受講が可能です。

RYU-PASSでは、龍谷大学の15年分以上の過去問を研究し、出題傾向と対策を導き出しています。それを基に、受験生一人ひとりに合ったカリキュラムを提案。また「鬼管理」と謳っている通り、受験生の学習進度を365日徹底管理していることも特長です。テストや宿題も他の塾より多めで、自然と勉強する習慣が身に付きます。

コースは、週1回・1教科から週7日・7教科まで、7種類から選べます。週7日・7教科の「鬼ヶ島コース」は、自律したい方や徹底的に受験対策がしたい方向けのコースです。厳しい内容となりますが、その分しっかりと龍谷大学対策ができます。

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