国語の成績を大学受験までに伸ばしたい!おすすめの予備校・塾18選

大学受験を控えているものの、国語の成績が伸びずに悩んでいる人もいるでしょう。

大学受験に向けて国語の成績を伸ばす方法として、予備校や塾の国語講座を受けることが挙げられます。しかし、一口に予備校や塾といっても特徴はそれぞれ異なるため、自分に合っているかを事前に確認しておくことが大切です。

そこでこの記事では、国語に特化した国語専門塾や大手予備校の国語講座の特徴を解説します。

併せて、大学受験までに国語の成績を伸ばすために押さえておきたい予備校・塾の選び方や学習効率を高めるポイントもご紹介するので、受験を控えている人はぜひ参考にしてください。

目次

なぜ予備校や塾で国語を学ぶ必要があるのか?

国語は「独学でも問題ない」と思われがちな教科ですが、そのようなことはありません。良い講師に習ったり、演習を積み重ねたりすることで十分に力を伸ばせます。まずは、塾や予備校で国語を学ぶメリットを知っておきましょう。

正しい考え方を学ぶことでロジカルに解けるようになる

日本の受験生の多くは、日本語を母語としています。現代文で評論や小説の課題文を読めば、一応は内容を理解できるでしょう。

直感でもある程度は解答できてしまうので、「国語は独学でいい」「そんなに力を入れなくてもいい」と思う人は少なくありません。

しかし、このようになんとなく理解しているだけだと、テストを受けるたびに点数が大きく上下したり、伸び悩んだりすることがあります。

誤解されることも多いですが、国語は「日本語が読めるかどうか」ではなく、「ロジカル(論理的)に考えられるか」を問う教科です。

歴史などの暗記科目や、考えた過程を記述していく数学と違い、国語の問題は課題文をロジカルに読んでいけば、必ず答えられるように作られています。コツさえつかめば安定して高得点を取りやすい教科ともいえるでしょう。

プロが選んだ良問を解くことで着実に合格を目指せる

このように、国語はしっかりと手順を踏んで勉強すれば、力を伸ばせる教科なのです。塾や予備校で勉強すれば、ロジカルに国語の読解問題に回答するためのノウハウを教えてもらえるので、成績は大いに向上する可能性があります。

また、「独学でたくさん問題を解けば成績が伸びる」と思っている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。重要なのはただ多く問題を解くことではなく、学習後に得るものが多い「良問」に触れることです。

しかし、どのような問題が良問なのかは、受験生にはなかなか見分けられません。塾や予備校では、プロの国語講師が長年の経験から質・量ともにやりがいのある問題を選んでくれるので、たくさんの良問と出会えるでしょう。

大学受験までに国語を強化することで考えられるメリット

国語の成績が伸びると、国語自体の点数が上がる以外にもメリットがあります。

すべての教科の基礎となる「読解力」が身につく

「国語力はすべての教科の基礎」と言われるほど、他のすべての教科に影響します。国語だけでなく、そのほかの教科も問題文は日本語で記述されています。

英語についても、頭のなかで英語を日本語に変換して読み、日本語を英語に変換して解答する人が多いはずです。

国語力をアップさせることで、問題文をより正確に理解できる「読解力」が身に付き、学力の土台ができます。その結果、ほかの教科の学習効率や成績が上がることもよく見られます。

【理系の場合】受けられる大学が増え、チャンスが広がる

理系の受験生のなかには、早い段階から国語を捨て、理系科目だけで受験しようとする人がいます。

しかし国語ができると、受験できる大学・学部の選択肢が広がるというメリットもあるのです。

国公立を受験するには、大学入学共通テストで国語の試験を必ず受けなければなりません。国語ができなければ、初めから国公立の選択肢を捨ててしまうことになります。

なお、私立大学でも大学入学共通テストの国語の成績を利用できるところもあります。

大学入学共通テスト利用入試で国語を利用できる大学・学部の例

・明治大学 理工学部(4教科型)
・立教大学 理学部(6科目型)
・中央大学 理工学部
・法政大学 情報科学部・デザイン工学部・理工学部・生命科学部(C方式 5教科6科目型)

国語に特化した4つの大学受験専門塾

国語に苦手意識を持っている人は、国語に特化した専門塾に通うことで克服できる可能性が高まります。ここでは、国語に特化した専門塾を4つ紹介します。国語の成績を伸ばすための選択肢の一つとして検討してはいかがでしょうか。

予備校・塾名特徴オンライン授業校舎の場所
鶏鳴学園少人数のゼミ形式○(首都圏外に在住の場合)文京区
直井メソッド国語専門塾講師によるマンツーマン指導自由が丘校1号館:世田谷区
自由が丘校2号館:目黒区
用賀校:世田谷区
A.S.N.ニルの学校1年で卒塾するカリキュラム×文京区
鈴木国語研究所集中力を最大限に高める目的での集団授業新宿区

鶏鳴学園

鶏鳴学園は、大学受験にとどまらず実社会でも活かせる論理的な思考力、プレゼン能力、コミュニケーション能力などを身に付けられる国語専門塾です。

講師に学生のアルバイトはおらず、全員が国語教育の専門家。少人数のゼミ形式で対話によって考えを深めると同時に、個別面談により一人ひとりに合った指導をします。

また、鶏鳴学園は2016年からオンライン授業を行なっており、全国から参加できます。「Zoom」アプリを使って受講できます。

直井メソッド国語専門塾

直井メソッド国語専門塾では、国語のプロ講師によるマンツーマン指導の形をとっているため、しっかりと理解を深めることができます。

基礎トレーニングから志望校対策まで、一般的な指導方法の欠点をカバーするノウハウを持っており、生徒一人ひとりに寄り添いながら着実にレベルアップを狙います。

東京の自由が丘校・用賀校で対面指導を受けられるほか、オンラインでもマンツーマンで授業を受けられます。オンラインの場合も体験授業が用意されているので、一度申し込んでみるとよいでしょう。

A.S.N.ニルの学校

ニルの学校は「大学入試国語専門塾」を掲げる数少ない塾の一つです。原則として予習は必要なく、「理詰めで国語を解く」方法を教わります。

一般的な塾・予備校とは異なり、1年で卒塾となることが特徴。高3の4月から入塾しても受験に間に合うようにカリキュラムが組まれているので、短期集中で国語力をアップさせたい人にはぴったりといえるでしょう。

2019年度には東大合格者を複数人輩出しているなど、高い合格実績を持ちます。

ただ、現代文・古文・小論文の講座はありますが、漢文対策は手薄なので注意が必要です。

ニルの学校によると、「古文の文法に強くなると漢文もわかるようになる」とのこと。このような考えのもと、漢文より古文を重点的に学習する方針のようです。

鈴木国語研究所

鈴木国語研究所は、高田馬場駅から徒歩2分の場所にある国語に特化した進学塾です。大学受験に向け、現代文の読解や記述、小論文作成に関する指導を行なっています。

鈴木国語研究所では、競争のなかで生徒同士が集中力を最大限に高められるようにという理由から、集団授業のみを提供している点が特徴です。

個別指導でも集団授業でもいえることですが、どちらの授業形態が自身に合っているのかは、生徒によって異なります。周囲の生徒と切磋琢磨しながら苦手分野を克服したい場合は、集団授業のほうが効果的かもしれません。

集団授業でも指導内容の品質が下がらないように、生徒数を最大で20名に限定している点も特徴です。そのため、高い指導品質の現代文読解・記述技術の授業を受けられます。

大手予備校の国語講座・授業の特徴は? 口コミもあわせてチェック!

ここからは、大手予備校の国語講座の特色をご紹介します。実際に授業を受けた先輩たちの口コミもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

予備校・塾名特徴オンライン授業校舎の数
東進ハイスクール・東進衛星予備校約1万もの多彩な講座を用意約1,100校
河合塾目的ごとに充実した小論文講座513校
駿台予備学校国語講座が充実32校
代々木ゼミナール受験生のニーズに応じた多彩な講座6校
早稲田塾総合型選抜・学校推薦型選抜の対策に特化12校
四谷学院「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」32校
武田塾自学自習の週1特訓約400校
城南予備校プロの予備校講師によるライブ授業0校
個別教室のトライ33万人の登録講師から選抜された講師が専任で授業を担当約650校
東京個別指導学院情報力を活かした進路提案260校以上
個別指導WAM地域や志望校に合わせた対策約340校
キミノスクール完全マンツーマンの個別指導6校
トウコベ東大生によるオンライン個別指導0校
スタディコーチ担任とコーチの2人体制による指導14校

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)の大きな特徴は、約1万もの多彩な講座が用意されていることです。映像授業なので一時停止や早送りもでき、コース・講座によっては最短2週間で修了できるなど自分のペースで学習を進められます。

また、東進には、CMでお馴染みの林修先生(現代文)など、有名講師が多数在籍しています。講師紹介ページでは、講師それぞれの授業映像を試しに見ることができますので、合いそうな講師を探してみてください。

東進の評判・口コミ

国公立大学の二次試験で現代文の論述対策をする必要がありました。現代文の記述問題は独学では学習しづらかったため、林修先生の「現代文記述・論述トレーニング」を受講しました。

林先生といえば、テレビでもお馴染みのお方ですが、授業も非常に構造的でわかりやすかったです。

ただし、この授業はかなり内容が難しく予習が必須です。自分なりの解答を考えてから授業を受け、授業内で林先生の解答と解答までに至るプロセスを知ることで、文章を読むときに足りていなかった自分の視点に気付くことができます。

また、授業後にもう一度同じ問題に取り組み、林先生と同じ解答プロセスで論述できるかどうかを復習すると、より理解が深まったように思います。論述の解答プロセスを1つずつ丁寧に学ぶことができる点は、参考書の独学と比べたときの大きなメリットではないかと思います。

林修先生の「現代文記述・論述トレーニング」講座は、難関クラスの大学を志望している学生を対象とした講座であるので、難関国公立大学を受験される予定の方で、二次試験に現代文の記述型試験がある方は受講されるとよいと思います。

古文、漢文が本当にできず、マークの問題でさえ2問しかあってない。それが東進で国語の授業を受ける前までの私の現状でした。

もともと東進に通っていたので東進の先生と相談して古典、漢文の授業をとることにしました。東進は古典、漢文それぞれいくつもの授業があり、自分にあったレベルのなかから試しに視聴して受講するものを選ぶことができます。

また、映像で教えてくださる先生は東進が選んだ優秀な指導者で、その方が考えたテキストをもとに授業をするので授業だけでかなり理解ができました。

わからないことは校舎にいる大学生スタッフの方にも質問できます!

国語は苦手ではありませんでしたが、現代文、古文の得点がイマイチ伸びず、文章を読むのにも時間がかかり、最後まできちんと解くことができていなかったので受講しました。

最初から解くのではなく漢文から解くこと、わからないところはあとに回すだけで点数もグッと伸びました。

何より講師の方が明るく楽しい雰囲気で、勉強に向かう気持ちも高まりましたし、模試の解説が丁寧、わからない解き方やポイントをしっかり押さえてくれていたので、いつの間にか点数が伸びたイメージでした。

東進ハイスクールの「私大現代文読解」を受講していました。オンライン講義です。私大だけでなく、当時のセンター試験や国立受験にも役立つ内容です。

スピード感があり、キレのある独特な話し方で、設問のなかの間違った選択肢と間違いの理由にツッコミを入れながら斬っていくところが、非常に面白かったです。

受講前まで国語嫌いだったのがなおりました。

河合塾

河合塾は、ほかの教科と比べると国語講座のラインアップがやや少なくなっています。例として関東・高3向け講座の数を調べてみると、英語は30件、数学は33件であるのに対し、国語は17件でした。

大学別対策も、東大・早稲田対策が開講されていますが、それ以外の大学は「難関大現代文(国公立・私立)」「私大古文」などでまとめられているので注意してください。

その代わり、小論文講座は目的ごとに充実しており、「医進小論文」「早慶・国公立大小論文(人文・教育系)または(社会科学系)」などがあります。一般入試を受け、小論文も必要という人におすすめです。

河合塾の評判・口コミ

河合塾の安達雄大先生に、高2、高3の2年間教わっていました。正直今の私の現代文の力はこの先生なしには語れません。

学校の授業で現代文といえば教科書の文章を読んでゆっくり解説して、テストはまったく同じ文章が出て「授業をきちんと聞いていたか」勝負になっている学校が多いと思います。そしてそれは私の高校でも同じでした。

この先生から受験現代文の読み方・解き方すべてを学びました。テキストの文章は非常に難しく最初の頃はなかなかうまく行きませんでしたが、授業内で予習した長文の解説を聞くということを繰り返すうちに、だんだんつかめてきました。

解説を聞くたびに、「すごい」「そうだったのか」という経験が蓄積され、毎週の授業が楽しみで仕方ありませんでした。

問題に対する取り組み方を体系化して教えてくださるので、実戦に移して練習しやすかったのが大きいです。

授業中に直々に褒めてくださったのも、すごく嬉しくてより一層頑張れました。

現代文の先生の口癖は「現代文は視力検査」でした。高校時代には、現代文の授業で受験対策などほとんどなかったため、そんなことをいう先生はおらず衝撃でした。
視力検査とは「現代文は全部本文に答えが書いてあるのから、それを見つけるだけ」ということだそうです。

記述式の問題だと「文中に、AはBであるためにCである、とあるがどういうことか」のような問題は多いと思います。予備校で鍛えられたのは、「Aは本文中で何を指しているか」「Bである、とは本文中で何を指しているか」「Cは本文中で何を指しているか」という徹底した「言い換え」でした。

現代文の文章は、現役時代、内容を完全に理解しようとし、わからないと焦ってしまっていましたが、とにかく「言い換え」を徹底することで、「問題を解くスキル」を身に付けることができたと思います。

国語は漢字・語句が得意ではあったものの、読解力や記述力が弱点で、克服したいと思って選んだ。

担当してくださった講師の方は、毎回授業の前に一般的な時事を取り上げ、その問題点はどこにあるのかなど詳しい説明をしてくれたので、小論文には非常に力になった。

また、文章を目で整理して読む「線引き」の方法や、接続詞ごとに印を付けるなど、読書の延長の読み方をしてはならないことを学んだ。

学校の授業では、一度読んだ問題しかテストに出てこない。ゆえに、文章の読み方を教えてはくれない。一方で、予備校に入ったことで、国語の勉強方法を一から学ぶことができ、今でもそのやり方を続けている。

国語は小学校の頃から学習している教科だから、勉強といっても何をすればよいのかわからない人が多いと思う。

受験の国語は、普段の読書とはまったく異なる。国語の偏差値はなかでも一番伸びるのに時間がかかる教科といわれているので、早めのうちに取り組んだほうがよい。
特に国語が苦手な人は解き方から勉強するべきだと思う。

駿台予備学校

駿台は河合塾とは反対に、ほかの教科と同じくらい国語講座が充実しています。首都圏・高3の国語を検索してみると、英語は25件、数学は31件で、国語は30件の講座がありました。

なかでも東大対策はかなり網羅されており、講義形式・演習形式・東大理系国語などから選択できます。基礎レベルの講座や共通テスト対策もありますので、目的に合ったものを選びましょう。

駿台の評判・口コミ

現代文の文章で線を引いたほうがよい重要な文章の判別の仕方を学べたのが現代文の成績のアップにつながった。塾に通うまでは現代文の答えの書き方はなんとなくまとめていたが、答えを作る方針を教えてもらえたので役立った。

古文でも、覚えておいたほうがよい単語をピックアップして教えてくれたり、主語を意識して読む方法を教えてもらえたりした。古文の訳し方も順序立てたわかりやすい訳し方を教えてもらえたのでセンター、二次試験どちらにも役立った。

もともと国語はとても苦手でもないし、かといってとても得意とはいえない中途半端な科目で、点数も良くもなく悪くもなくでした。

しかしながら、その状態から点数を伸ばすのが難しく、伸び悩みの科目でもありました。

予備校の現代文の先生がとにかく、熱心でわかりやすく、毎回わからないようなところは個別指導してもらうようにしていたら、それまでなんとなく取り組んでいた現代文に関して、読み進め方や問題の解き方などのノウハウを少しずつ理解することができるようになりました。

私は理系の大学を目指す浪人生として予備校を利用しました。現役生のときには、国語の勉強をほとんど行なっておらず、ぶっつけ本番で試験に臨みました。

そのため、そもそも国語の問題を解く方法がわかっていませんでした。

予備校では、国語の問題をどのように解くのかについて学ぼうと思い利用しました。国語というと、文章を読んで問題を解くため、本を読んでいる人が有利だと思うかもしれません。

しかし、私が受講した講座では、問題文を論理的に砕き筆者の主張をつなげていく、まるでパズルを解いていくように答えを見つける方法を学びました。

学校の授業では、文章を音読したり、担当の先生が一方的にこういうものだと解説したりと、具体的に問題にどのように取り組めばよいのかがわかりませんでした。

予備校では、問題へのアプローチの仕方と解放を身に付けることができ、本番でも同じように解くことで、得点がアップしました。

代々木ゼミナール

代々木ゼミナール(以下、代ゼミ)で国語を学ぶ魅力は、受験生のニーズに合わせて多彩な講座が用意されていることです。例として、高3生・本部校 代ゼミタワーで受けられる講座を検索したところ、65種類ヒットしました。

基礎からハイレベルまでさまざまなレベルを選択できるので、現代文・古文・漢文、それぞれの学習進度や志望校のレベルに合わせて選べるようになっています。

また、東大や京大、早稲田、GMARCHなどに特化した志望校対策講座も数多くラインアップされています。授業形式は対面授業と映像授業の「フレックス・サテライン」があり、それぞれ受けられる講座が異なるので注意しましょう。

代ゼミの評判・口コミ

私は昔から国語が苦手で、偏差値50以上を取ったことがありませんでした。しかし代々木ゼミナールの講師は現代文をわかりやすいように構造化して文章を解説していました。私はそれに沿って大切な部分に赤線を引くようにしました。

そうしたらみるみるうちに偏差値が上がりました。それまでの偏差値を考えると本当にびっくりしました。もう少し早く代々木ゼミナールに通ったら良かったと思いました。ぜひ、ほかの人にもおすすめしたいですね。

高校2年から予備校に通いはじめ、最初は苦手な国語の基礎を固めるために基礎講座(センター試験レベル)を受講した(週により現代文と古文漢文が入れ替わり、それぞれ担当の講師も異なる)。そこで基礎を固めることができたが、高校の授業方針の関係上漢文の勉強に自信がなかったため、漢文中心の講座を受講した。

そのときに教えていただいた講師の方が野球ファンであり、毎回授業の冒頭にする小話が面白い印象があった。高校三年時には難関校コースを受講し、記述等の二次試験対策にも注力できた。

私が受講していた講座は笹井厚志先生の現代文です。非常に論理的な授業を展開します。

そして、彼の授業では傍線部をばらします。これは、言葉の意味を曖昧のまま解くのではなく、すっきりとわかりやすい形にしてから現代文の答えを作りこむのです。本当に現代文の職人といった技術を生徒に伝承してくれます。

彼の授業を受けると今までの現代文とは曖昧のものからすっきりした論理で解けるものへと現代文の見方が180度変わります。

早稲田塾

総合型選抜・学校推薦型選抜の対策に特化している早稲田塾。小論文対策講座である「論文作法(ろんぶんさっぽう)」では、総合型選抜・学校推薦型選抜を熟知した専門の講師が、丁寧に指導してくれます。

早慶・国公立の小論文対策もバッチリ。特に慶應に関しては高1から受講でき、早い時期からしっかりと小論文対策が可能です。

また、東進と同じナガセグループの塾であることから、東進の映像授業を受けることもできます。質の高さと効率の良さに定評がある東進講座によって、一般選抜対策も抜かりありません。

ただし、早稲田塾はコース制で、高3生の場合は最低でも4単位からの受講となることに注意しましょう。「ポートフォリオ作成指導」が必修となっているので、あくまでも総合型選抜・学校推薦型選抜向けの塾と考えてください。

早稲田塾の評判・口コミ

受験予定の大学の試験問題には小論文がありました。私立の高校に通っていましたが、平常の授業だけでなく夏期講習などの特別授業にも小論文の講座はなかったので、自分で勉強するしかない状況でした。

早稲田塾なら、小論文に特化したクラスがあったので、試験対策にとても役立ちました。具体的には、作成した小論文をお互いに好評しあうスタイルが緊張感があって良かったです。

また、古文のクラスも文法の教え方が上手で、ためになりました。

四谷学院

四谷学院は、クラス授業の「科目別能力別授業」と、「55段階個別指導」を組み合わせたダブル教育で知られています。

科目別能力別授業では、毎月のレベル診断テストによって常に自分と同じレベルの授業を受けられます。「国語」でひとまとめにするのではなく、「現代文」「古文」「漢文」という科目別のクラス編成なので、苦手な科目は克服でき、得意な科目はさらに伸ばすことができます。

55段階個別指導は、受験において必要な学習を段階に分け、無駄なく習得していく仕組みです。個々のレベルに合わせ、プロ講師のマンツーマン指導を受けられます。

四谷学院の評判・口コミ

まず、私は浪人生として四谷学院に入学しました。国語に関してはもともと苦手意識はなかったのですが、問題を解く、となると正答率が低く、少し悩んでいました。

四谷学院の国語講師の方は関西の方で、かなり強面な方でした。しかし、そんな外面の問題など忘れるほど、勢いのある授業でした。

現代文ではとにかく過去問を解き、接続詞や段落にマークを付けて、どこが文章の要点なのかをすぐに見つけられるようにさせるための授業展開でした。これは受験対策としてはかなり有効でした。

問題を全文じっくり読んでいては制限時間いっぱいになってしまうため、素早く読み解く読解力を付けるための授業として最適でした。

古典は別の講師の方で、かなり老齢の方であったため、何を話しているかよくわからないことが多かったので受講を辞めました。

また、古典はかなり「暗記力」も必要なため、独学で進めました。一応、四谷学院のワークなどは使いましたが、本屋で売っている参考書のほうが、使い勝手も説明もわかりやすかったです。

結論をいえば、「講師次第」ということになります。自分の努力も必要ですが、良い講師に恵まれれば、ラッキーという感じでしょうか。

武田塾

武田塾は「授業をしない」塾。市販の参考書を完璧に理解する自学自習を徹底管理し、志望校合格へ導きます。個別指導では、1週間の学習成果を確認する確認テストや口頭試問で理解度をチェック。

宿題も細かく管理され、ペースメーカーとして機能します。授業がない分、弱点克服や復習に時間を充てられ、効率的な学習を実現。基礎固めを重視し、着実にステップアップしていくため、学力に自信がない生徒や、授業スタイルが合わない生徒にもおすすめです。

武田塾の評判・口コミ

武田塾は参考書での自学自習を基本にしている塾です。そのため週1回だけ特訓という形でその週の宿題の設定、質問、参考書の内容の補足説明といった形でした。

私の場合はもともと国語が苦手ではなかったので大人数の塾よりも無駄な時間(基礎の基礎など理解している部分の授業)を省くことができて成績が手っ取り早く伸びたように思います。ここがこの予備校の長所だと思います。

また、自学自習で学ぼうと思っている人は自分の実力に見合わない(大抵はレベルが自分の実力より上)の参考書を選びがちなので、その点この予備校では客観的な判断で参考書を選んでくれるので最短ルートで学力を伸ばしてくれる場合が多いです。

逆に勉強が苦手だという方(最低限の理解力がないと思われる方)は参考書の内容についていけないことが多くあるのであまり伸びにくいように思います。

城南予備校

城南予備校は、大学受験指導に特化した予備校です。最大の特徴は、習熟度別授業と担任による進路指導。生徒の学力レベルに合わせてクラス分けを行うことで、効率的な学習を実現しています。

また、担任は学習面だけでなく、生活面やメンタル面もサポート。生徒一人ひとりに寄り添った指導で、志望校合格へと導きます。

さらに、映像授業やWeb教材も充実しており、自分のペースで学習を進めることが可能。難関大学を目指す生徒から、基礎学力の定着を目指す生徒まで、幅広いニーズに対応しています。少人数制クラスや、質問しやすい環境も魅力の一つです。

城南予備校の評判・口コミ

受験は私大文系と決めていたものの、現代文が大の苦手でした。私が受講した当時の城南予備校では市販の参考書に掲載されている上辺のテクニックだけではなく、難関校の現代文に共通するテーマについて非常に深く教えていただきました。

受講を始めた当初は何をおっしゃっているかわからず授業後の復習でついていくのに必死でしたが、私大受験当日まさに習ったテーマに則した文章が出題されたため希望した大学に現役で合格することができました。

個別教室のトライ

個別教室のトライは、厳しい基準で採用された講師によるマンツーマン指導を提供している学習塾です。

生徒の着実な成績アップを実現するために、33万人の登録講師(講習会を受講している講師。2024年3月31日時点)から生徒に合った講師を選抜するシステムを採用しています。

苦手分野を克服できるように、生徒一人ひとりに適した専用カリキュラムを作成している点も個別教室のトライの特徴です。近隣に校舎がない場合は、オンラインによる個別指導を受けることも可能です。

東京個別指導学院

東京個別指導学院は、古文や現代文など、各科目の指導に特化した講師による授業を提供している学習塾です。また、ベネッセグループの情報力をもとに、それぞれの生徒に適した進路も提案しています。

国語・現代文・古文・漢文と、大学受験に対応した授業を受けることで、評定の向上と受験対策を同時に進められる点が特徴です。

デスクパーテーションの設置や自習スペースの完備など、勉強に集中しやすい環境が整っているのも魅力の一つです。

豊富な学習プランのなかには「苦手分野集中対策プラン」などもあるため、苦手な国語の成績を上げたい方に向いています。

個別指導WAM

地域密着型の個別指導WAMでは、地域の学校の定期テスト対策に加え、志望校に合わせた受験対策を講じています。

学期ごとに生徒と講師が一緒に目標を決めて作成する学習プランに基づき、志望校に合格するために必要な学習を効率良く学べる点が特徴です。

受験対策だけでなく、そのために必要な自学力の向上につながる指導も実施しています。成績保証制度や返金保証制度を設けているのは、指導力への自信の表れといえるでしょう。

キミノスクール

キミノスクールの大学受験コースは、主要科目5教科の指導に対応しています。入塾後の偏差値が平均で14.8上がるなど、キミノスクールに通ったことで成績アップを実現した生徒は少なくありません。

急な体調不良で授業を受けられなかったときのために、振替制度を設けているところもキミノスクールの特徴です(振替時のルールあり)。

キミノスクールでは、定期テストと受験対策を両立した指導を行なっています。この指導方法により、早い段階から受験を意識して学習に取り組むことが可能です。

トウコベ

トウコベの大きな特徴は、東大生講師がオンライン指導を行なっていることです。週1日45分からスケジュールを組めるため、部活動など好きなことと勉強の両立を無理なく実現できます。

また、完全オンライン授業を提供していることから、全国どこでも場所を選ばず受講できる点も魅力です。東大生講師が持っている論理的な読解力を伝授してもらえるのは、トウコベならではのメリットといえるでしょう。

スタディコーチ

スタディコーチは、担任とコーチの2人体制で指導を行なっている個別指導塾です。生徒の目標に応じて、東大生・早大生・慶大生による指導を選択できます。

学習管理型のコーチング指導により、通っている生徒の偏差値が1年間で平均14.9アップしたという実績もあります。また、効率の良い学習方法を指導してもらうことにより、一日における平均勉強時間を数倍に伸ばしている生徒もいるようです。

難関大学の合格実績も豊富なことから、安心感を持って受講できる学習塾といえるでしょう。

国語の成績を大学受験までに伸ばせる予備校・塾の選び方

ここまでご紹介したように、大学受験において国語は重要な教科です。では、国語の成績を上げるためにはどのように塾・予備校を選べばいいのでしょうか?

志望大学の受験に国語が必要か、現代文・古文・漢文のどれが必要かをチェックする

まず、そもそも自分の志望校で国語が必要かどうかを確認しましょう。私大理系だけを狙うのであれば、国語は必要ないケースがほとんどです。

また、国語は「現代文」「古文」「漢文」の三つの科目に分かれており、大学・学部ごとに必要科目が異なります。次に挙げる大学・学部のように、古典(古文・漢文)なしで受けられるところも少なからず存在します。

古典(古文・漢文)なしで受けられる大学・学部の例

・青山学院大学(一般選抜 全学部日程) 文学部(日本文学科・史学科・比較芸術学科を除く)、教育人間科学部、経済学部、法学部、経営学部、国際政治経済学部、総合文化政策学部、社会情報学部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部

・東京理科大学 経営学部

また、慶應義塾大学では国語の代わりに「小論文」が課されます。慶應に限らず小論文がある場合、国語とは別に対策をしなければなりません。

このように、まずは志望大学の受験に国語が必要か、現代文・古文・漢文のどれが必要かを調べましょう。それから必要な科目について、模試の点数や偏差値を確認してください。現代文・古文・漢文、そして小論文のうち、どの成績を伸ばす必要があるのかを明確にしましょう。

カリキュラムと講師を確認する

伸ばしたい科目が定まったら、通える範囲にある塾・予備校を調べ、その科目の講座が充実しているか、自分のニーズに合った講座があるかをチェックします。大手予備校では、開講している講座をホームページに記載していますので、見てみましょう。

また、講師の良し悪しは成績が上がるかどうかに大きく影響します。国語講師のなかには、参考書や古文単語帳を出版している人もいます。ベストセラーになっている参考書はそれだけわかりやすく、著者の教え方もうまいことが多いでしょう。どのような参考書が人気なのか調べて、自分に合いそうな講師を探してみる方法も有効です。

通いたい塾や予備校の目星が付いたら、無料体験授業を受けてみることをおすすめします。また、塾生(予備校生)ではなくても夏期講習や冬期講習、春期講習のみ受講できる場合があります。無料体験授業や短期講座を受けてみて、授業の内容をチェックしましょう。

家庭学習や勉強法などのサポートが充実しているか確認する

ほかの教科と比較すると、国語は勉強法に悩みやすい教科といえます。教材選びにしても、「自身に合うか」「成績アップに効果的か」などを判断するのは難しいかもしれません。

また、自宅学習でわからない問題があった場合、そこで勉強が止まってしまう可能性があります。このような状況に陥らないように、多方面にわたるサポート体制が整っている予備校や塾を選ぶとよいでしょう。

大学受験に向けて国語の学習効率を高めるポイント4つ

大学受験までの限られた日数のなかで国語の成績を伸ばすには、効率良く勉強することが大切です。ここでは、国語の学習効率を高める4つのポイントを紹介します。

基礎を丁寧に習得し高品質なトレーニングを行なう

国語という教科は、闇雲に読書量を増やしたり大量に設問を解いたりしても、成績アップにつながりにくいものです。そのため国語の成績を伸ばしたいのであれば、丁寧に基礎を習得するような勉強法の実践が大切です。

特に本文を読む際には、段落ごとの展開を論理的に理解できるようになることが大切です。また、トレーニングを積むことで、設問を正しく読解し、適切に解答するスキルも習得できます。

暗記すべきことにも早い段階から取り組む

国語は、暗記しなければならない項目が予想以上に多い科目です。古文の単語の意味などの暗記を後回しにすると、学習の途中でわからないことが頻出したり、それが原因で勉強が捗らない可能性が出て来たりします。

効率良く勉強するためにも、早い段階から漢字や語彙、古文の単語・文法などの暗記に取り組んで習得しておきましょう。

モチベーションが下がらないような学習環境に整える

国語は、成果を実感できるまでに時間を要する教科です。そのため、国語の成績を伸ばすには、勉強を継続するという強い意志が必要になるでしょう。

勉強に対するモチベーションを維持するためには、学習に集中できる環境を整備することが大切です。自宅学習では集中力が維持できない人は、予備校や塾の自習室を活用するなどの対策を講じるのがおすすめです。

ほかの教科の対策にも取り組み不足分を補えるようにする

国語の勉強を頑張っても合格ラインに届きそうにない場合は、ほかの教科で補うしかありません。そのためには、全教科を横断的に見ながら国語以外の教科の得点を伸ばせるような対策を講じる必要があります。

学習を始めた当初とは異なる戦略かもしれませんが、あくまでもゴールは志望大学への合格です。目標を見失わずに、着実に学習を進めていきましょう。

まとめ

大学受験までに国語の成績を伸ばすには、予備校や塾に通って正しい学習方法を学び、受験に精通した講師のサポートを受けながら勉強を進めていくのが効果的です。国語力を強化することで、すべての教科の基礎となる読解力も習得できます。

また、着実に国語の成績を伸ばすためには、自分に適した予備校・塾を選定することが大切です。国語に特化した専門塾と大手予備校・塾の特徴を比較し、より自分に向いているほうを選択すると効率良く国語の成績を伸ばせるようになり、志望大学への合格率を高められるでしょう。