お茶の水女子大学は、東京都文京区にキャンパスを構える国立大学です。「文教育学部」「理学部」「生活科学部」「共創工学部」の4学部を擁し、伝統ある女子教育機関として専門性の高い教育を行っています。
お茶の水女子大学では、学習スキルを向上するためのワークショップやセミナー、グローバルな視点を養うための留学プログラム、希望する進路を実現するためのキャリア支援プログラムなど、学生一人ひとりに伴走するサポート体制が整えられています。
また、創設以来の伝統を受け継いだ少人数制の教育システム、総合的な判断力や想像力を養うリベラルアーツ教育、そして、優れた女性研究者を輩出するための最先端の研究設備などにより、温故知新を体現しています。
女子大学の人気が陰りを見せる中、今なお圧倒的な存在感を放っているお茶の水女子大学に入学するためには、入試制度や入試対策のポイントを把握し、効率的に入試対策を行うことが大切です。
そこで今回は、お茶の水女子大学の入試制度や難易度、入試対策のポイントについて解説した上で、お茶の水女子大学を目指す人におすすめの塾・予備校を3つ紹介します。
お茶の水女子大学の入試制度
お茶の水女子大学の主な入試制度としては、以下の3つが挙げられます。
一般選抜 | ・前期日程と後期日程の2日程で実施 ・前期日程は全学部で実施されるが、 後期日程は「文教育学部 言語文化学科 /芸術・表現行動学科 舞踊教育学専修プログラム」 「生活科学部 人間生活学科/心理学科」 「共創工学部 文化情報工学科」では実施されない ・前期日程・後期日程ともに、1次試験として3~7教科・ 3~8科目の大学入学共通テスト、2次試験として 2~3教科のお茶の水女子大学独自の学科試験や 小論文、面接、実技試験などが課される。 ただし、「理学部 数学科/物理学科」の 後期日程は大学入学共通テストのみで合否を判定 |
総合型選抜(新フンボルト入試) | ・学習成績概評がA段階以上であることが望ましいが、 学科別に指定されている単位を履修していて、 合格した場合には入学を確約できれば誰でも挑戦できる ・文系・理系の系統ごとに、「文教育学部 芸術・表現行動学科」 以外の学部・学科で実施・文系では、第一次選考として 大学の授業を実際に体験してレポートなどを提出する 「プレゼミナール」、第二次選考として 附属図書館の資料を駆使したレポート執筆、 グループ討論、面接などを行う 「図書館入試」が課される ・理系では、第一次選考として書類選考、 第二次選考として実験や演示実験、小論文、 高校での学びを活かした課題研究発表などの 「実験室入試」が課される |
学校推薦型選抜 | ・学習成績概評がA段階以上、または一定の条件を満たし、 高等学校長の推薦を受けることで挑戦できる入試制度 ・「理学部」「生活科学部 食物栄養学科」 「共創工学部 人間環境工学科」以外の学部・学科で実施 ・第一次選考として書類選考、第二次選考として小論文、 口述試験、面接などが課される |
※受験の際には、必ず当該年度の「入学者選抜要項」を確認してください。
お茶の水女子大学の難易度と入試対策のポイント
東進のデータによると、お茶の水女子大学の偏差値は56~62となっています。
最も偏差値が高い最難関の学部・学科は「生活科学部 食物栄養学科」です。一方、最も偏差値が低く、狙い目と言える学部・学科は「文教育学部 芸術・表現行動学科」です。
お茶の水女子大学は、東京大学や京都大学には及ばないものの、大阪大学をはじめとする地方旧帝国大学に匹敵する難易度を誇る難関大学です。合格をつかむためには、入試対策のポイントをしっかりと押さえた上で、並大抵ではない努力を積み重ねる必要があります。
お茶の水女子大学の一般選抜では、「理学部 数学科/物理学科/化学科/生物学科」の前期試験を除き、大学入学共通テストの配点比率が二次試験と同等かそれ以上となっています。また、入学志願者数が募集人員を大幅に上回った場合には、2段階選抜、いわゆる足切りが実施されます。
そのため、まずは大学入学共通テストでできるだけ高得点を取らなければなりません。得点率8~9割を目指し、過去問や予想問題の演習と模試に繰り返し取り組みましょう。
二次試験では、論述力や応用力が問われる問題が多く出題されます。基礎をしっかりと固めた上で過去問演習に取り組み、自分の考えを順序立ててわかりやすく伝える力や、解答に至るまでの過程を詳しく説明する力、知識をテキパキとつないでいく力を培っていきましょう。
お茶の水女子大学を目指す学生におすすめの塾・予備校
より効率的にお茶の水女子大学の入試対策を進めていきたいと考えるのであれば、毎年多くのお茶の水女子大学合格者を輩出しており、入試データをより多く蓄えている塾・予備校の力を借りることをおすすめします。
お茶の水女子大学の入試に精通しているおすすめの塾・予備校としては、以下の3つが挙げられます。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
現役でお茶の水女子大学の入試を突破したいと考えている人には、東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)に通うことをおすすめします。他大学と比べても定員が少なく狭き門と言われるお茶の水女子大学に対し、2024年度には73人を現役合格に導いています(現役生のみ、講習生含まず)。
東進といえば林修先生をはじめとする実力講師陣による映像授業を受けられることで有名ですが、高い合格実績を誇る真の理由は、手厚いサポート体制にあります。特に注目すべきは、東進独自の「合格システム」に基づく緻密な志望校対策支援です。
東進は、のべ100万人の指導経験と膨大な入試データを活用し、最短ルートで現役合格に導く志望対策講座を提供しています。
中でも、「過去問演習講座」は要チェックです。過去10年分相当の大学入学共通テスト対策演習やお茶の水女子大学の二次試験の過去問演習に取り組むことで、試験の傾向や出題形式を徹底的に分析できます。
「過去問演習講座」を受講するのであれば、「志望校別単元ジャンル演習講座」も必見です。AIが志望大学に特化した単元やジャンルごとの必勝必達セットを過不足なく提案してくれるため、自分の弱点を的確に把握して重点的に対策できます。
さらに、東進が主催する模試への挑戦もおすすめです。お茶の水女子大学志望なら、「共通テスト本番レベル模試」や「早慶上理・難関国公立大模試」が良いでしょう。志望大学の入試対策に特化した模試を受験することで、自身の学力を把握して課題を明確にできます。
河合塾
河合塾は、現役はもちろん、浪人でお茶の水女子大学を目指す人にもおすすめの塾・予備校です。2024年度には現役・浪人あわせて108人をお茶の水女子大学合格に導きました(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。
河合塾には、現役の高校生を対象とした「高校グリーンコース」と、高卒生を対象とした「大学受験科」があります。
「高校グリーンコース」では、個別の学習計画「1 to 1合格戦略カリキュラム」を作成し、プロ講師による授業と徹底した学力診断テストによって学力の定着を図ります。また、河合塾が誇る受験者数日本一の模試「全統模試」を活用し、授業内容の完全習得と学んだ知識を使いこなす力が付くようサポートしてくれるのも特徴です。
「大学受験科」では、志望大学に応じた専門的なコースが設けられており、生徒一人ひとりの学力に応じて指導を行っています。科目ごとのレベル別授業と、「完全習得タイム」や「実戦演習タイム」などでの問題演習を通じて、実践力を徹底的に養成できるでしょう。
駿台予備学校
駿台予備学校も、お茶の水女子大学に多くの生徒を送り出している塾・予備校です。2024年度には、現役・浪人あわせて69人を合格に導いています(駿台グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。
駿台予備学校には、現役の高校生向けの「高校生クラス」と、浪人生向けの「高卒(浪人生)クラス」があります。
高校生クラスでは、選抜・難関・標準・基礎の4つのレベルから自分の学力や志望大学に応じた講座を選択して受講可能です。また、経験豊富な講師陣や進路アドバイザーによるアドバイス、そして、AIやICTを活用したサポートを受けながら、着実に学力向上を図れる点も強みです。
高卒(浪人生)クラスでは、志望大学や学部ごとに特化したコースが設けられています。クラス担任による個別コーチングや、ICT教材を活用した学習サポートによって個々の生徒のニーズに応じたきめ細やかな指導を行っており、学習効率を最大化しています。