駒澤大学合格のカギは「速く・正確」な解答力! 入試の仕組みからおすすめ塾・予備校まで徹底紹介

駒澤大学は、GMARCHに次ぐ中堅大学群である「日東駒専」の1校です。その歴史はかなり古く、1592年に禅や仏教の研究などのために創設された「学林」が起源とされています。総合大学としては珍しい仏教学部を持つことも大きな特徴です。

駒澤大学は知名度も高く、偏差値・人気ともに高い傾向にあります。合格するためにはしっかりとした対策が必要となるでしょう。この記事では、駒澤大学の入試の基本情報、難易度、出題傾向と対策方法などをお伝えします。最後にはおすすめの塾・予備校もご紹介しているので、こちらを参考にして学習を進めてみてください。

駒澤大学の入試の仕組みや偏差値・難易度は?

まずは、駒澤大学の入試に関する基本情報を押さえておきましょう。

駒澤大学の入試の仕組みはどうなっている?

駒澤大学には、まず、「全学部統一日程選抜」「一般選抜 T方式」「一般選抜 S方式」の3種類の一般選抜と、共通テストの点数のみで合否を判定する「大学入学共通テスト利用選抜」があります。

一般選抜の全学部統一日程選抜は1日のみの実施で、全国13会場で受験が可能です。最大3学科(専攻)まで併願できます。

一般選抜 T方式は「3科目×各100点=300点満点」の同一配点型選抜で、全学部(仏教学部・文学部・経済学部・法学部・経営学部・医療健康科学部・グローバル・メディア・スタディーズ学部)で実施されます。各学科の受験科目はホームページに記載されているので、確認しておいてください。

一般選抜 S方式は、各学科が指定する特定科目の配点が2倍になる方式です。その科目が得意な人にとって有利な方式となっています。ただし、学部がかなり限られることが難点で、実施学部は仏教学部・文学部(国文学科・英米文学科・歴史学科)・医療健康科学部・グローバル・メディア・スタディーズ学部の4つのみです。

また、大学入学共通テスト利用選抜は2次試験がなく、制限なくいくつでも学科を併願可能です。前期・中期・後期の3つの日程があり、合格のチャンスが多い方式です。

さらに、駒澤大学では他にもさまざまな入試を行っています。自己推薦選抜や指定校推薦、スポーツ推薦などの推薦入試も多いため、条件に当てはまる人はぜひチャレンジしてみてください。

駒澤大学の偏差値・難易度はどれくらい?

大手予備校である東進のデータを見てみると、駒澤大学の偏差値は、理系の医療健康科学部は52、文系は52~60と差があります。また、試験の方式によっても変動する場合があります。たとえば文学部やグローバル・メディア・スタディーズ学部などはどの方式でもそれほど差がありませんが、経済学部 経済学科は全学部統一日程だと偏差値60、T方式なら56まで下がるのです。なるべく入りやすい方式を選び、併願などを決めましょう。

駒澤大学が公表している2022年度の倍率を見てみると、T方式(2月)で特に人気なのは文学部 心理学科(2.8倍)や経済学部 経済学科(2.6倍)、医療健康科学部(3.1倍)などでした。同じT方式でも、3月実施の場合は募集人数がとても少なく、倍率も跳ね上がります。また、S方式も募集人数が数人~20人程度で、倍率は高めです。駒澤大学を志望する人はT方式(2月)で合格を決めておきたいところです。

駒澤大学の出題傾向と合格に必要な対策とは?

続いて、駒澤大学の出題傾向と、それに合わせた対策方法をお伝えします。なお、ここでは主に一般選抜 T方式・S方式について解説します。

英語は資料読解や発音の対策をしっかりと。速読力も鍛えよう

英語は全てマーク式での出題です。全体的な難易度は標準的ですが、試験時間が60分と短いため、速読力や正確に解答する力が求められます。大問1~3は250~350語程度と短めの読解です。しかし、大問3は資料読解が必要となるため、情報処理能力も問われます。独特な出題形式なので、過去問でしっかりと対策をしましょう。

大問4は会話文、大問5~8・10は文法・語彙などの基本問題となります。時間切れになって基本問題を取りこぼすともったいないので、こちらから先に解くのもおすすめです。また、大問9では発音(アクセント)問題が出題されます。英単語を覚える際、同時に発音記号を見ながら音読をして、日頃からアクセントを覚えていきましょう。

「なんとなく」の解答は厳禁。正しい現代文の読み方を身に付けよう

国語は全てマーク式です。大問1が国語常識(漢字)、大問2が現代文(評論)、大問3が古文となっています。大問1の漢字については共通テストと似た形式なので、共通テストの過去問を使って対策ができます。

現代文は試験時間60分にしては分量が多く、内容もやや難しめです。「なんとなく」ではなく、接続詞や文脈に注意して正確に文章を読み取りましょう。過去問を解くことはもちろん、予備校の授業などで現代文の正しい読み方を身に付ける必要があります。

一方、古文の出題レベルは標準的です。基本の単語や文法をしっかり定着させましょう。しかし、文学史はややひねった出題の年もあります。例えば2022年度には「この作品の成立時期と同時期に活躍した人物を選びなさい」という問題が出され、文学史だけでなく日本史の知識も問われていました。日本史選択の人は問題ありませんが、そうでない人は日本史の基本事項をおさらいしておくと安心です。

数学は全範囲の基本を完璧にして速く・正確に解く

数学はマーク式の他、記述問題も出題されます。出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)」です。小問集合の問題数が多いため、範囲の中からまんべんなく出題されます。

特に、微・積分法、三角比、確率、図形と方程式などが頻出です。問題ごとの難易度は高くないため、全範囲を教科書レベルまでしっかり理解し、苦手をなくしておきましょう。

また、試験時間60分に対して問題数が多いため、サクサクと解き進める必要があります。大問1の小問集合は、なるべく速く正確に解けると理想的です。時間配分に気を付けながら過去問演習をしましょう。

駒澤大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校3選

ここでは、駒澤大学に強い塾・予備校を3校、ピックアップしてご紹介します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、数ある予備校の中でも圧倒的な合格実績を持っています。2023年度は駒澤大学に1182人、日東駒専を合わせて1万945人が合格しました(現役生のみ、講習生含まず)。

多くの受験生を合格へ導いてきた秘訣は、100万人を超える指導から得たノウハウと、AIやビッグデータを活用した効果的な学習システムです。

「志望校別単元ジャンル演習講座」では、自分や先輩達の学習データをAIが分析。その上で、10万問以上のデータベースから自分にぴったりの演習問題を選んでくれます。「過去問演習講座」では10年分の共通テスト対策ができます。共通テスト利用で合格したい人はもちろん、マーク式での解答が多い駒澤大学の試験に慣れておくためにもおすすめの講座です。

これらの講座で学習を進めつつ、定期的な模試の受験もおすすめします。東進は模試にも力を入れており、返却が早い、分析が細かい、「復習ツール」で復習できるなど、万全のサポート体制が整っています。駒澤大学志望の人は「全国有名国公私大模試」を受けましょう。

河合塾

河合塾は、桁違いの合格実績を誇る大手予備校です。2022年度は駒澤大学に2284人もの合格者を輩出しました(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。毎年の入試傾向に合わせて進化するオリジナルテキストや、判定精度の高い模試、そして熱意のある講師が揃っており、全方面から合格に向けてサポートしてくれます。

河合塾では、学力や志望大学に合わせた「レベル講座」や、特定のテーマや分野を集中的に学べる「セレクト講座」を組み合わせ、自分だけのカリキュラムが作れます。一人ひとりにチューターが付き、最適なプランを提案してくれる点も魅力的です。大手予備校ながら細かなサポート体制が整っており、安心して駒澤大学合格を目指せるでしょう。

明光義塾

明光義塾は、個別指導塾として大学合格者数No.1の実績を持つ塾です。2023年度は駒澤大学に77人、日東駒専を合わせると約700人を合格へ導いています(現役生のみ、講習生含まず)。

明光義塾では、独自の「明光メソッド」を用いて合格を目指せます。授業は講師と生徒が会話をしながら進め、その日の学習内容を生徒が講師に説明することも行って、知識を定着させる仕組みです。

また、志望校に合わせて自由に学習プランを組めることは、個別指導塾ならではの魅力です。特に駒澤大学の入試では、いかに過去問対策ができたかが重要となります。明光義塾なら、徹底的に過去問対策・出題傾向対策が可能です。

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